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もてぎDay2はボウ優勝、ラガ2位、藤波は5位
5月28日、世界選手権日本グランプリ2日目。土曜日は圧倒的強さを見せつけたトニー・ボウだったが、日曜日は接戦を制して勝利、2年ぶりに両日制覇を果たした。
2位は土曜日に不本意な戦いを演じたアダム・ラガ、3位も同じく土曜日の調子が悪かったアルベルト・カベスタニー。土曜日3位の藤波貴久はジェロニ・ファハルドに2点差の5位となった。
セクションは土曜日よりわずかな修正を受けたが、大きな変化は天候が回復して路面が乾いてきたこと。これで、きのうは5点が続出だった難セクションが、一転、クリーンの出るセクションに変身していた。
それでも難セクションだったのは第7。1ラップ目はGPクラスすべてのライダーが5点。これを見てセクションが若干修正され、しかしそれでも難セクションは変わらず、トップ3はいずれも第7セクションを2ラップとも5点となった。このセクション、小川友幸、ジェロニ・ファハルド、ジェイムス・ダビルが3点で抜け盛り上がったが、さらにハイメ・ブストがクリーンして大盛り上がりだった。
ボウの1ラップ目の減点はたったの8点。2位のラガは14点だったから、少数減点の神経戦ながら、やはり圧勝の気配充分だった。ところが2ラップ目、ボウは第7セクションの他に11セクションで5点となり、一気にラガの追撃を受けることになった。
ボウが最終、15セクションに到着したとき、スタートの早いラガはすでにトライを終えていて、その点差はたったの2点。クリーン数はボウの方が上回っていたので、ボウが最終セクションを1点か2点で抜ければ、ボウの勝利が決まる。逆に3点以上の減点をすれば、すでにゴールしているラガが勝利を決めることになるという、ボウにとっては緊張の最終セクションになった。しかしボウはこれをクリーン。見事、2日目の勝利を引き寄せ、日本GPパーフェクト勝利を達成した。
ラガは2位に甘んじることになったが、しかし悪夢の土曜日からは一転、ラガの本来のポジションに戻して一安心というところだ。今年のルールでは、金曜日の予選で決まったスタート順は土曜日・日曜日2日間に渡って適用されるので、日曜日のラガも不利なスタート順での戦いとなったのだが、逆境をはねかえしての2位入賞となった。土曜日に5位となったことで、ラガにとってはチャンピオン争いに致命的な失点となってしまったが、しかしランキング2位は堅持、日曜日の2位入賞で、ランキング3位に差をつけ始めている。
3位に入ったのは、土曜日には8位と低迷していたカベスタニー。2ラップ目にはファハルドの猛追を受けることになったが、3点差で逃げ切って土曜日の雪辱を晴らした。ランキングでは、カベスタニーはファハルドについでランキング4位となっている。
藤波は、1ラップ目4位と出遅れて、2ラップ目の追い上げも思ったようにならず、ファハルドに逆転されて2点差で5位となってしまった。土曜日にはランキング3位に浮上した藤波だったが、これでまたランキングは5位に逆戻り。しかしランキング3位、4位、5位は1点差で並んでいる。今年もランキング3位争いは熾烈になりそうだ。
TR2では小川毅士が5位、柴田暁が15位でポイントを獲得した。125は山崎頌太がきのうよりポジションをひとつ上げて8位でフィニッシュしている。
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