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2017TDN日本チーム結成
2017年トライアル・デ・ナシオン(TDN)はスペインでの開催となる。日本チームは2016年TDNで堂々2位入賞を果たしているが、今年も2016年同様、同じメンバーでの日本チーム結成が決まった。これは7月16日、全日本選手権第5戦北海道大会の表彰式後に発表になったものだ。
参加ライダーは、世界選手権ランキング現在3位の藤波貴久(レプソルHondaチーム・モンテッサ)、全日本選手権第4戦終了現在ランキングトップの小川友幸(HRCクラブミタニ・ホンダ)、そして小川と同点で全日本ランキング2位の黒山健一(ヤマハファクトリーレーシングチーム・ヤマハ)の3名だ。昨年2016年から、TDN男子チームは4名から3名となっている。
この3名は、2016年TDNでイギリスを相手にぎりぎりの勝負をして、見事2位の座を勝ち取っている。今回日本代表となった3名は、1999年TDNにも同じメンバー(加えて田中太一がいた)で参加しているが、当時代表選手となって現役なのはアルベルト・カベスタニーただ一人。日本の3名の息の長い強さがうかがえる。
日本のベストメンバーがそろえられたTDN日本チーム。昨年の黒山健一のマシンはSY250Fだった。今年はSY250Fiに進化している。昨年以上の活躍が期待できるところだが、一方、若手がどんどん成長してくるライバルチームの動きも気になるところだ。出れば表彰台、というのが固定化された日本の実力となっているが、周囲の若返りを考えると、安心していられない。少なくとも絶対に油断ができない戦いがそこにある。昨年は久々の参加で早いスタートを余儀なくされたが、今年はスペインの前でのスタート。その点では上位進出にはより有利な条件はそろうことになる。
なお、男子チーム同様に女子チーム派遣についても協議が進められていたが、今回は見送られる。全日本選手権で女子クラスが組まれて2年、女子代表のTDN参戦は、むずかしくも重要な案件になっていくことだろう。
TDN参戦についての問題のいろいろは、去年の代表チーム決定の時にいろいろ書いたので、そちらも参照いただければ幸いです。
●2016トライアル・デ・ナシオンに日本チーム参戦
2017 TDNは、2016年9月22~24日、大西洋に面したスペインの西岸、ポルトガルの北側のバイオナ(Baiona Pontevedra)で開催される。