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Phototrial 2009
イタリアの世界的トライアルジャーナリスト、マリオ・カンデローネ(世界選手権を全戦もれなく取材しているのは、マリオとアニエーゼのカップルをおいてほかにいない)の渾身の力作『PhotoTrial』、その2009年版ができあがり、日本に届いた。
今年の売りは「ウイダー日本グランプリ10周年」だ。
世界選手権を転戦するのは、日本人にはとてもたいへんな作業だが、それがヨーロッパの人であっても、やっぱりたいへんだ。ヨーロッパからアメリカ大陸や(今年はアメリカラウンドはなかった)日本にやってくるのは遠いし費用もかかる。
もともとトライアルは、日本人からするといたってずるいことに、基本はヨーロッパ選手権という基本方針から外れることはない。今のトライアルはフランス、イタリア、スペインあたりが中心で、イギリスだって海の向こうの「遠征」ゾーンになる。スペインの隣のポルトガルだって遠い国だというんだから、日本がヨーロッパ人にとって、いかに遠い国なのかがわかる。
とはいえ、遠い国に行かなくても、ほんの数百km走ると隣の国に出かけていって、言葉も習慣もちがう人々と交流できるロケーションは、やっぱりヨーロッパならでは。ひとつの国がひたすら広いアメリカ合衆国や、小さな島国の日本、それぞれ特徴はあれど、小さな国が山ほど集まっているヨーロッパというゾーンはやはり特徴的で、トライアルはそんなヨーロッパの土俵にたって成り立っている。
ということは本題とは関係ないのだが、ヨーロッパ製の写真集を眺めていると、日本とヨーロッパの土壌のちがいをひしひしと感じる。この写真集、チーズなど用意して赤ワインなど飲みながら眺めていただくと、ヨーロッパ気分が少しでも味わえるんじゃないだろうか。
さて、2009年版フォトトライアル。表紙は世界選手権終盤戦のスペイン大会でのトニー・ボウ。最近のトライアルでは見慣れた風景だけど、ぐちゃっとリヤタイヤがつぶれたさまなど、応接室の本棚に並べておいて、トライアルを知らない人に見せびらかしてびっくりしてもらうにはぴったりの写真集です。
2009年はツインリンクもてぎでの世界選手権10周年ということで、12ページを割いて日本GPを特集している。200年からの10回分の日本GP。ベータ時代の黒山健一など、なつかしいシーンも収録されている。
世界選手権、女子世界選手権、トライアル・デ・ナシオン、ヨーロッパ選手権、SSDTなどなど。世界のトップカテゴリーがずらり一覧。
ヨーロッパの定価35ユーロ、日本まで送ると送料19ユーロということで、現時点でのレートで計算すると、あわせて7000円オーバーになるところを、なんとか5000円で日本のみなさまにお届けできるようにがんばりました。少量しか日本に入ってきませんので、2009年の記念を本棚に飾りたい方は、ざひお早めに。
すぐに発送できます。
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