2023年10月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
  1. 2017TDN
  2. TDN

    2023.09.11

    TDN全記録
  3. 2016高田島ツートラ
  4. 2017お勉強会
  5. PayPay本人確認ジャンボ
  6. リザルト関東
  7. TDN
  8. イベント(大会)
  9. イベント(大会)
  10. イベント(大会)
  11. リザルト中国
  12. TRJ / MFJ
  13. イベント(大会)
  14. MFJトライアル
  15. リザルト関東
  16. イベント(大会)
  17. MFJ
  18. リザルト中国
  19. リザルト関東
  20. イベント(大会)
  21. イベント(大会)
  22. イベント(大会)
  23. イベント(大会)
  24. イベント(大会)
  25. リザルト中部
  26. TDN
  27. リザルト関東
  28. リザルト中国

日本のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

2018サンクスデイとボウのケガ

毎年、12月初旬に開催されているホンダ・レーシング・サンクス・デイ。今年も12月9日に栃木県ツインリンクもてぎで開催された。

トライアルライダーはトニー・ボウ、藤波貴久、小川友幸、そしてMCとして小林直樹が登場となった。

サンクスデイは、ホンダのレース活動を応援してくれたファンのみんなを集めて、ホンダ契約のライダーが愛車とともに日ごろの応援を感謝するというイベント。元GPライダーにもF1ドライバーにも出会えるチャンスがあるということで、モータースポーツファンには欠かせないものとなっている。

モトGPチャンピオンのマルク・マルケスは肩の脱臼癖をなおすための手術を受けるということで、残念ながら来日せず。シーズンオフも忙しい彼らにすれば、これはいたしかたなし。

今回の2輪のヒーローは、まぎれもなくダニ・ペドロサだった。125ccでデビューしてから世界選手権はホンダ一筋、2018年限りで引退を決めた短躯のライダー。ついにモトGPではタイトル獲得はならなかったが、ライダーとしての素質の高さは誰もが認めるところだった。

そしてペドロサは、レプソル・ホンダ・チームの一員として、またスペイン人ライダーとして、チームメイトのトライアルライダーとはとても仲良し。藤波もスペインで開催されるモトGPにはほぼ欠かさず観戦に行っているし、プロモーション映像でマルケスとペドロサがトライアルを楽しんだこともある。そうそう、去年のサンクスデイでは、特別に時間をいただいて、自然山通信がマルケスとペドロサにトライアルを語ってもらうインタビューもさせてもらった。通訳:藤波貴久という、とてもぜいたくなインタビューだった(インタビューは、自然山通信のバックナンバーで読めます←コマーシャル。ご購入は紙版はこちらへ電子版はこちらへ)。

2018サンクスデイ/カート後の3人ボウ、藤波、ペドロサのレプソル・スペイン人同盟の3人

ペドロサはちょっと話をしただけでも、とてもまじめで、虚勢がなくて、かわいい、いいやつという印象だった。マルケスの方は負けん気の強さがそのまま表情にも表れているけど、それゆえ逆に、ペドロサのどこにその闘争心が隠されているのかと、まるで部外者のこっちが心配になるほどだった。

ペドロサとトライアルライダー、今回のコラボレーションは朝一番のカートレースと、お昼前のカブのレースだった。

2018サンクスデイ/ダニと藤波藤波を追いかけるペドロサ。最終的には抜いていきました。

カートレースは、どのマシンが速いとか遅いとか、まぁいろいろ裏事情もありそうだが、去年さっぱり遅かったモトクロスのティム・ガイザーが今年は速くて、その後ろを藤波らが追う展開となったのだけど、最後にペドロサがレースのうまさを見せつけて2位を奪っていった。3位は世界耐久チャンピオンのフレディ・フォレイだった。

2018サンクスデイ/藤波とボウのカートボウと藤波。ボウは藤波になにかを訴えている?

このあと、トライアルの3人はオーバルコース上の人工セクションで華麗なデモンストレーション。根っからのトライアルファン的には、よくあるトライアルショーかもしれないけれど、サンクスデイのお客さんの中には、初めてトライアルのデモを見て、初めて藤波やボウやガッチの存在を知り、そして腰を抜かした人も少なくないはずだ。こういうデモンストレーションは、そこから生まれる将来とかを考えると、とてもとても楽しい。

もちろん、根っからのトライアルファンだとしても、目が肥えてくると、毎年確実に進化しているライダーのテクニックを探ることができる。デモは確実にできることしかやらないけど、目の前を何度も走るから、世界選手権の真剣勝負を見るのとはちがう収穫もある。

2018サンクスデイ/カブ・トップカブ・ミックスのトップグループ。ペドロサが藤波を追いかけている。Pix Honda

その次なるメニューが、スーパーカブのよーいどん。トライアルライダー3人は、揃ってこれに出場した。ところがこのレースで、アクシデント発生。ボウが、誰かと接触して転倒してしまった。直後を走っていたガッチによると(藤波はボウより前を走っていて次の周までアクシデントに気づかず)、なかなかひどい転倒で、ボウが大丈夫かどうかが心配だったということだが、直後の診断では、幸い骨は折れておらず、でも痛みがひどいということだった。

2018サンクスデイ/カブ・ボウ画面中央右に白いジャケットのボウ、左端に小川、右端に藤波がいる。Pix.Honda

このレースの顔ぶれは、説明の必要もないくらいオートバイが上手な人ばっかりだから、なんでこんなことになっちゃったのか理解するのはむずかしいけれど、事故は起きうるということなんだと思う。こんなときに、あらためてそんな教訓を思い知らなくてもいいと思うけど、残念ながらそういうことだ。

これで、ボウの出演は以後あやしくなって、直後のオープニングセレモニーでのライダー代表ごあいさつは急きょガッチがまかされることになった。このあいさつ、チャンピオンであることが条件の一つで、おそらくこういう急場にもっとも頼りになる能力を持っているのが、ガッチこと小川友幸だったのだと思われる。5分前に言われた、というガッチは、しかし立派にオープニングのライダー代表挨拶を務めて、その全方向的能力を証明したのだった。

2018サンクスデイ/デモ・ボウ朝のデモでのボウ。今回は、とっても機嫌のいいボウ選手だった。

ボウはしばらくホテルの部屋で休んで、最後のセレモニーなどには現れたのだけど、トライアル・スペシャルと称する、ハローウッズ入口の岩盤セクションでのデモンストレーションは欠席となってしまった。なんとも残念だけど、おそらくしばらく残念で悔しい思いをしているのは、はるばるスペインからボウの本番車を運んできてスケジュールを調整して、このイベントを盛り上げようと腐心してきた主催者のみなさんだったろう。

そうそう、このイベント、去年までの例だと12月第1週に組まれていた。ところが今年は、12月2日にFIMの表彰式が開催されて、ボウもはじめ、チャンピオンたちはみんなそっちへいかなきゃいけないから、それで1週間遅い開催となった(サンクスデイを避けてトライアル大会のスケジュールを組んだ草大会の主催者さんとかもいたのに、これまた残念だった)。

ともあれ、いろいろな方面に残念となったボウの負傷だが、しかしこれを残念のまま終わらせないのが藤波貴久のキャラクターだ。ボウがいるときのデモンストレーションはそれは過激ですごいものになるが、ボウが不在だと藤波が暴走すればどこまでも盛り上がってしまう。ある意味、ボウがいるより過激なショーになる可能性も大。そしてその期待、その心配は的中して、デモはなかなかなかなかにハードなものになった。ここ、お客さんが見ている芝生側から見ればただの岩の壁で、どうやって登っているのかさっぱりわからないかもしれない。写真を撮っているぼくらが、おたおたと登ったり降りたり、おっかなそうにしているのを見ると、その地形っぷりがわかるというもんだ。

2018サンクスデイ/藤波のエアターン

それに加えて、あんなことやこんなことを繰り広げるわけだから、藤波貴久と小川友幸の日本人トップデュオの実力たるや、ハンパではない。お約束というか、日本GPを見に来てくれた人ー? と小林直樹さんが声を上げれば、はーいと手を上げる人に混ざって、恐縮しながら手を上げられない人がいる。こういう人たちがみんな、今度の世界選手権、そして全日本選手権に集まってくれたら、さぞや楽しくなるにちがいない。

みんな、よろしく。次はトライアル大会でお会いしましょう。

2018サンクスデイ/デモの3人

なお、ボウの負傷は肋骨で、スペインに帰ってからのチームドクターによると、2本が折れてということだった。次なるミッションは1月のXトライアル開幕戦だが、それまでに拡幅を目指すと、チームのリリースは語っている。

関連記事

日本、インタークラス優勝! 2023TDN

2023年トライアル・デ・ナシオン(TDN)、インターナショナルトロフィークラスで、日本代表チームが勝利した。TDNの歴史上、日本が表彰台の…

2017TDN

TDN日本チームの記録

トライアル・デ・ナシオン(TDN)の記録を、日本チームに焦点を絞ってご紹介します。 TDNが始まったのは1984年。日本の初参加は1987…

TDN

TDN全記録

1984年にトライアル・デ・ナシオンが初開催されてからの全記録です。 国名はすべて国旗で表示しました 1995年以降はAクラス、…

自然山通信9月号発売中

自然山通信9月号発売! 世界選手権R6イタリア大会レポート掲載。「松本龍二の初めてのヨーロッパ」、「トライアルルールと、その運用について考え…

2023年9月号電子版ができましたよー

9月号の電子版です。 9月になったから、少しは涼しくなるのかなぁ? あいかわらず暑いですね。皆さんどうぞ、ご自愛ください。 一昔…

トライアルGC大会/GCクラスでの昇格の記録

トライアルGC大会、そのGCクラスで国際B級への昇格を果たした選手の一覧です。 GC大会10位までに入ると(2000年以降の場…

2023年全日本選手権独自集計ランキング

2023年全日本選手権ポイントランキングです。MFJ正式ではなく、自然山通信独自集計です。 各ラウンドの数字はポイントではなく順位です…

全日本第6戦広島・三次灰塚<リザルト>

2023全日本選手権第6戦広島・三次灰塚大会リザルト ●2023年8月27日 ●広島県三次市吉舎町安田灰塚ダムトライアルパーク …

2016高田島ツートラ

11/3高田島ツーリングトライアル

11月3日、ナンバー付トライアルバイクで、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区を徘徊、もとい散策しようというツーリングイベントを開催しま…

8/27全日本第6戦広島・三次灰塚大会

全日本選手権、2023年の6戦目は、広島県三次市の灰塚ダムトライアルパークで開催される。8月27日、今シーズンの流れを決定づける大事な一戦と…

ページ上部へ戻る