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トライアルのルール

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並行輸入車騒動と規則のおさらい

2月になって、すでに2020シリーズが始まっている地方も多いけれど、1月になってエトスデザインとMFJが発表した文書が、ちょっとトライアル愛好者たちをざわざわさせた。人のウワサも75日、今はほとぼりもさめているけれど、ざわざわには誤解も含まれている気がするので、ちょっとおさらいをしておきたい。

騒動というのは、エトスデザインが正規インポーターをやっているモンテッサとTRRSについて、正規輸入車以外はMFJ公認大会に出場できない可能性があるというリリースを出したことが発端。これに対し、MFJも公認競技会は正規インポーターの輸入したしたマシンしか公認大会には出場できない旨のお知らせをWEBサイトに提示した。

○エトスデザインからのお知らせについて(https://www.shizenyama.com/trialnews/japan/31215)
○MFJからの案内(https://archive.mfj.or.jp/user/contents/race/race_detail/Paid=4645_detail.html)

これに対し、MFJが参加者の出場意欲をそぐようなことをするのはなぜか、というようなぼやきが出たり、実際に自分のマシンが並行輸入マシンで公認大会に出場ができないことが判明した人もいて、シーズン始まったところでちょっと後ろ向きな雰囲気になってしまったというのがあらましだ。

まず、まちがっちゃいけないのは、並行輸入車(というか公認車両でないもの)が出場できないのは、MFJの公認大会に限った話だ。世の中にはMFJの公認・承認大会とMFJとは関係なく開催している大会がある。今回の話に関係があるのは、MFJの公認大会だけの話で、MFJライセンスを必要とする大会でも、承認大会についてはどんなマシンでもかまわない。

公認大会とは、ポイントを獲得して昇格を目指す大会だ。国内B級から国内A級、国際B級、国際A級と、レベルアップしていく目標の大会が公認大会だ。公認大会は、その他の大会に比べて、よりルールをきっちり守らなければいけない。なんせ、勝負がかかっているわけだから。

公認制度とは、マシンやヘルメット、ロードレースではレーシングスーツなど、競技の公平性と、競技を安心して継続させていくためのもの(正しくは規則書をご覧ください)で、より公平性をおもんばからなければいけない公認大会では、よりきまりをきちんと守って運営する必要があるわけだ。

トライアルでは、この他ヘルメット問題もある。公認大会ではヘルメットも公認へルメットを使わないといけない。世界選手権で使っているヘルメットでも、一部は日本の規則にあわないものもあったりで、同じメーカーのものでも公認のものとそうでないものがある。練習などで使うのなら安全なものといえるだろうが、公認大会に出場しようとなると、それ相応の準備が必要になる、ということだ。

もうひとつ、今回の件で誤解があるのは、エトスデザインとMFJが今年になって公認制度の適用を変えたような反応がある。これはまちがい。ずっと昔から公認制度はあるし、公認車両以外の車両は公認大会に出られないし、エトスデザインに限らずすべての正規インポーターは、正規で輸入された以外の、いわゆる並行輸入車についての公認をとりつけていない。これは以前から変わらないところだが、今一度、競技者と運営側に確認をしてほしいというのが、今回の通達だったようだ。

公認車両と非公認車両はどこで見分けるのかについては、正規インポーターに問い合わせるのが簡単だが、規則書(と、一部追加で公認されるものもあるので、WEBサイトでの確認も必要)でも確認ができる。公認車両の車両の形式と車体番号は一覧されているので、そこに記載がなければ公認車両ではない、ということになる。メーカーやインポーターの考えで、古いものは公認の継続申請がおこなわれていないものもあるので、その点も注意したいところだ。

公認を申請できるのは、その車両やパーツのメーカーや正規輸入元(で、かつMFJの賛助会員)に限られるから、平行輸入車を自分で、もしくは並行輸入業者が公認をとりつけるということはできない。もしも自分が公認大会に出場する予定があり、自分のマシンが非公認車両だった場合は、そのマシンは手放して(公認大会に出場しない人に譲って)、公認車両に買い替えるのがほぼ唯一の策だと思われる。

正規輸入元は、メーカーからも(当然だけど)大事にされている。海外のいくつかのメーカー、インポーターに、現地でオートバイを買って持って帰りたいという相談をしたところ、日本には正規インポーターがあるから、うちでは出せない、日本の正規代理店と相談してください、という返事をもらった。

その一方、ある正規インポーターに並行輸入について聞いたところ、並行輸入が法的に問題でないとしても、並行輸入が広く流通すると、正規インポーターは立ち行かなくなり、正規輸入業務から撤退することになるのではないか、ということだった。そうなると、ユーザーはすべてのパーツを世界のどこかにアクセスして、自分で調達しなければいけなくなる。どっちかというと、並行輸入については、そういったリスクが大きい。

公認大会には公認車両・公認へルメットで出場するべし、というのは、セクションを出口から入ってはいけないとか、そういうのと同じく、守らないと大会がおかしなことになってしまうルールだから、規則書読んで、規則を守って出場してくださいね、というお願いでした(不公平にならないように、公認大会主催者も、車検ではきちんとチェックしてくださいまし)。

全日本選手権の車検風景

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