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もてぎの日本GPも延期に
6月5日〜7日に開催のFIM世界選手権日本GPは、FIMサイドの決定で延期が決定された。
当初、中国で感染が拡大したCOVID-19感染症は、クルーズ船の寄港によって日本に飛び火するなどして、アジア界隈で感染が拡大。ところがその一方で、ヨーロッパでも確実に感染されていった。特にイタリアは、医療崩壊もあってか、死者も多く出てたいへんな騒ぎになった。当初、SSDTでもイタリア人選手の大会参加を排除するなどの策をとったが、そのうちそんな話ではなくなって、ヨーロッパ全土でなんとかしなければいけない大騒ぎになった(イマココ)。
FIMの決定は、6月末までの世界選手権は開催しないこと、というものだった。この間のトライアル世界選手権は、4月24日Xトライアル・アンドラ、5月24日開幕戦チェコ、6月6-7日日本、6月21日アンドラの4大会5試合(記載した日程は決勝日のみ)。
現在のところ、延期先の日程などは発表されておらず、まずは6月末まで、FIM世界選手権は活動しないという発表がなされたわけだ。
これを受けて、ツインリンクもてぎでも開催延期の告知が発表された。
●モビリティランド・ツインリンクもてぎ
トライアルそのものはアウトドアでのスポーツであり、密室で人が集まるものではない。日本での感染拡大は、手洗いの励行やアルコール消毒の徹底など、適切な対策が功を奏してか、ヨーロッパほどの爆発的なものではなくなっている。競技そのものの開催は可能だったかと思われるが、多くのお客さんが密集する懸念はあるし、第一世界選手権は、世界各国から選手が集まらなければ魅力も半減。現状では、もし日本GPが開催されたとしても、ヨーロッパからの選手が来日するのはむずかしいのではないかと思われる。なんとも残念だが、今回のFIMの決断は納得せざるをえないものと思われる。