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ヤマハの2021年国内レース参戦体制
2021年のシーズンインを前に、日本国内のヤマハ・レース体制が発表された。トライアルは、黒山健一と野崎史高の二人が紹介されている。
ヤマハが初めてロードレース世界選手権に参戦したのは、1961年のことだった。今年、2021年は、ヤマハがロードレース世界選手権に参戦して、60周年となる。
発表があった日本国内のレースカテゴリーは、ロードレース、モトクロス、トライアル。この時期の発表で、チーム関係者、ライダーはオンラインでファンのみなさんと対峙することになった。
トライアルは、YAMAHA FACTORY RACING TEAM から黒山健一が、Team FwO with YAMALUBE から野崎史高が参戦する。ヤマハ発動機の体制発表に名前があがるのは、この2名だ。
今回、注目はゼッケン3をつけた黒山健一用のマシン「TYS250Fi」はフレームが一新されている。黒山はツイッターで「TYZ以来の、完全なるYAMAHA製」ニューマシンとしている。2021年モデルのニューマシンという意味ではなく、完全なるヤマハ製、というところが大事。
ヤマハは1970年代のTY、1980年代のTYR、1990年代のTYZと、それぞれの時代の彩るトライアルマシンを世に出してきた。しかしヤマハのトライアルマシンはTYZが最後となった。
2006年、黒山健一がヤマハのライダーとなったとき、最初に乗ったのはヤマハTYZのエンジンを載せたスコルパ製マシンで、これをヤマハのファクトリーチームがモディファイして全日本に参戦するというスタイルが始まった。2ストロークから4ストローク、キャブレターがインジェクションになっても、フレームワークはスコルパのものが踏襲されていた。今回のマシンは、約30年ぶりに誕生した、純ヤマハ製のファクトリートライアルマシン、ということになる。