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小川友幸圧勝の2021年もてぎ大会

小川友幸は、ほんとうに強かった。2位をダブルスコアに近い点差で退け、今シーズン2勝目。この2戦で、2位以下が分散しているため、ランキングでも大きなリードを築いている。

2105全日本もてぎ小川友幸開幕戦のぎりぎり勝利とは正反対、圧勝の小川友幸

第1セクションをクリーンしたのは、小川友幸と小川毅士の二人だけ。柴田暁が1点で抜け、黒山健一が3点、他はみな5点になった。第2セクションを1点で抜けると、小川はこの時点でトップ。ここ最近、小川が序盤からトップに出ることはごく少ないのだが、序盤のこの戦いが、その後の小川の戦いの方向性を形作り、そのまま10セクション2ラップを走りきった。

2105全日本もてぎ小川毅士第1セクションをクリーンして出だしは好調だった小川毅士

この日の小川の勝因は、ほぼすべてのセクションを5点にならずに抜け出たことだ(1ラップ目の最初の頃に、唯一野本佳章だけが抜けられた第7セクションだけは、小川を含め、その後の全員が5点になった)。5点になるかどうかのセクションを少なくとも3点で抜け、その上で可能性があればより少ない減点を目指す。みな、それが理想なのだが、そのとおりに試合を運べたのは、小川だけだったということだ。

雨は、IASのトップグループの1ラップ目終盤から2ラップ目序盤に一時的に激しく降った。コンディションはますますたいへんになったものの、トップグループにとって降れば降ったで、ライディングを調整してコンディションに合わせるだけで、リザルトを見る限り、雨による影響は見られない。雨は、全員が10セクション2ラップをゴールする頃には上がっていた。

2105全日本もてぎ野崎史高2位となり、前回4位から盛り返した野崎史高

小川友幸のリードは20点以上。ということは、仮に残るSSをまったく走らず10点となっても勝利が決まる。SSを待たずして小川が勝利を決めたのは、2018年の最終戦SUGO以来、ということになる。

しかし、2位以下はなかなかの接戦だった。野崎史高52点に6点差で黒山健一。逆転の可能性はなくはない。黒山以降はさらに接戦。黒山に2点差で柴田暁、3点差で小川毅士。この3人が表彰台の最後の一席を争うことになる。

2105全日本もてぎ氏川政哉本人いわく、いいところなしだった第2戦。表彰台争いには加われなかった。

前回2位となった氏川政哉は、テープを切ったりゲートを飛ばしたりというミスも目立ち6位。これより上位を狙える点差ではなく、むしろ5点差で斎藤晶夫に逆転を狙われる立場となっていた。さらに斎藤に1点差で吉良祐哉、吉良に2点差で久岡孝二と、SSには多くの逆転の可能性があった。

2105全日本もてぎ黒山健一2戦連続3位の黒山健一。ニューマシンとの相性は徐々に高まっている。

ところがその頃、ツインリンク上空に雷雲が接近する。予報どおりではあるが、このエリアをピンスポットで襲ってくるといういじわるな雷雲だ。屋根がなく、木立に囲まれたこのエリアでの雷はなかなか危険だ。ツインリンクもてぎの主催者、トライアル委員会、ライダーが協議をしたが、開催の是非は主催者におまかせするしかないということで、今回はSSはキャンセル。同様に、表彰式もキャンセルとなった。パドックの外側に設営されて、パドックに入れないお客さんにも表彰式を楽しんでもらえる設定だったのだが、いたしかたなし。

コロナと雷にはいじめられたが、このご時世でこうやって全日本選手権が開催できたことが、まずは朗報だった。

2105全日本もてぎ柴田暁4位となった柴田暁は、ランキングでは5位に浮上した。

■国際A級

2105全日本もてぎ村田慎示ゼッケン1の貫録を見せつけ勝利の村田慎示。もちろんランキングトップに躍り出た。

国際A級は、開幕戦で2位に入った村田慎示が5年ぶり(2016年近畿大会以来)の勝利を飾った。開幕戦勝利の磯谷郁は4位。2位、3位には本多元治、小野貴史のベテラン勢が入った。本多と小野は今シーズン全戦参加はしないのだが、このベテラン勢が、変わらずシーズンの戦いの鍵を握る存在であるのを証明した。

5位に森岡慎也が初入賞、6位はこれもスポット参戦となる山崎頌太。7位に、IAチャンピオンの中山光太が入って、開幕戦からの成長を見せつけ、開幕戦で5位に入った福留大登と中山はランキングで同点に並ぶことになった。

■レディース

2105全日本もてぎ西村亜弥2ラップ目オールクリーンの西村亜弥。神経戦を勝ち抜いての勝利。

国際Aセクションに比べると、難易度が抑えられていたのがレディースと国際B級セクションで、かなりの神経戦となった。

西村亜弥は序盤ふたつのセクションで失点し、厳しい戦いを強いられた。しかしその後は1回も足をつかず、14連続クリーンで勝利を決めた。

1ラップ目の2位は、西村に3点差の齋藤由美。齋藤は最終的には同点クリーン数差で小玉絵里加に2位を譲ることになるが、初の3位入賞を果たした。昨年のもてぎ大会で3位に入った清水忍は4位山中玲美に1点差で5位となった。

■国際B級

2105全日本もてぎ吉平正男全日本の常連だが、ポイント獲得圏ぎりぎりだったことが多い吉平が、一気に勝利へつきすすんだ。

レディース同様に神経戦。九州で全日本選手権デビュー戦にして2位入賞した浦山瑞希は、5点が一つあって初勝利を逃し、しかし2戦連続の2位入賞で、ランキングでは2位に10点差をつけて上り調子だ。

優勝の吉平正男は、これが初優勝。2戦連続で、ベテランの初勝利ということになった。

浦山には5点が一つあったが、リザルトを見ると浦山を除く6位までは5点がないという、なかなかの神経戦だった。ランキングを見ると、トップの浦山に続くは、優勝1回ずつの吉平と中野禎彦、3位1回ずつの西山慎太郎と米澤健で、表彰台の上位3位までに入らないとランキング5位までには入れない、というのが第2戦を終えての現状だ。

*次戦は、6月13日中部大会が予定されていたが、感染症蔓延などの現状から延期に。同じく7月11日北海道大会も延期が決まった。どちらも、延期日程はまだ決まっていない。

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