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小川友幸圧勝の最終戦

2022年最終戦は、いつものように(といっても一昨年の最終戦は近畿だった)スポーツランドSUGOでの開催だった。

タイトルを決め安堵の小川友幸

優勝は小川友幸。そしてチャンピオンも小川智之。シティトライアルで5位になって以降、3戦に渡って小川は勝ちに見放されている。最終戦ではまずは5位以内に入って、きっちりチャンピオンをとることを目指すと明言していた小川だが、小川のスタイルからすれば、勝利なしでチャンピオンをとるなどあり得ない。それでも、勝利を目指すと言わないところから、小川のせっぱつまった状況がわかる。

しかし明けてみれば、小川の優位は序盤にして明らかになった。唯一、3連続クリーンを下のもその証明だが、なにより堂々たる正確な走りっぷりが戻っていた。

今回のセクションは、シリーズの中では簡単め。もちろんIASセクションだから、どこで5点になってもおかしくはないのだが、トップグループが頭をかかえるような鬼門は、第4と最終くらいだったか。いずれも、そそり立つ岩盤登りをどう克服するかが課題となっていた。

光るものはあったが……。柴田暁

1ラップ目、この両セクションを走破できたライダーは一人もいなかった。第4は全員が5点、最終は、柴田暁が驚きのクリーンを見せたものの、柴田は他のセクションでの失敗がたたって、上位進出はむずかしい状況になっていた。柴田は第4も惜しいところまで走り抜けていて、難所の2セクションだけを見れば、他を圧倒していた。1ラップ目に5位だった柴田は、トップグループがクリーンした第6、第7での5点が痛い。今回の柴田は野﨑と接戦を演じたが、2ラップを終えて野﨑38点に対し37点。しかしSS第2の最後のブロックを攻略しきれず、4位を守れなかった。

野﨑史高

第6戦で勝利してランキング2位が見えてきていた野﨑史高は、第1、第2と連続5点となって幸先悪し。それでも踏ん張りを見せて3位に2点差で1ラップを終えて2ラップ目の挽回にかけたのだが、2ラップ目も3つの5点で表彰台を追いきれなかった。SS第2を初めて抜け出て、柴田を逆転したのは見事だったが、それ以上には届かない。

ヨーロッパ帰りの小川毅士

小川毅士は、2戦を欠場しての最終戦。廣畑伸哉が練習中の負傷で欠場したので、ランキング6位は確定的。優勝すればランキング5位も狙えるかも、という戦いだ。実績としてSUGOとの相性が悪い毅士にすれば、そのよろしくないジンクスを払拭したいところだったが、全体的に柴田に少し後れを取る感じで6位をキープした。

3位となった氏川政哉

氏川は、ふたつの鬼門セクションを抜け出た数少ないひとりになった。第4の2点は最少スコアだ。2ラップ目の7点は、小川の4点に次ぐ好スコアだった。1ラップ目4つの5点から2ラップ目には5点なし。こういうまとめかたができるのは、氏川の今シーズンの大きな成長でもある。自信の現れというのか、ライディングに落ち着きが見られるようになった。本人も1回勝ったことで、落ち着いて走れるという実感はあるようだ。氏川は、確実に、化けつつある。

第4と最終セクション、ふたつの鬼門を両方とも5点になりながら、1ラップ目からトップに立ったのが勝者の小川友幸。この2セクションでの5点以外は、1点が二つ、合計12点の最小減点で1ラップを走り抜けた。王者の走りが復活だ。

2ラップ目、小川の絶好調にはさらに磨きがかかった。鬼門の二つ、第4を3点で抜けると、最終は見事なクリーンを見せた。このふたつのセクション、2ラップを通じて抜け出たライダーは3人のべ6人(6回)、柴田が最終を2回、小川と氏川が2ラップ目に両セクションを走破したのみ。クリーンは柴田と小川が1回ずつ(いずれも最終セクション)。この他はみんな5点。試しにこの2セクションのみで順列をつけてみると、柴田暁11点、小川友幸13点、氏川政哉15点。他は全員20点。この数字だけ見ると、柴田が5位につける結果表が不思議に思える。

唯一、小川のタイトル獲得を阻む可能性を持つ黒山は、5点かクリーンかといういさぎよいスコアが並ぶ。序盤の第2セクションでの5点は意外な失敗だったが、それ以外の失点は難関の第4と最終の4つのみ。しかし優勝争いには遠かった。タイトル争いは最後の最後まで続いたものの、今年の黒山は、残念ながら小川の強力なライバルとはなれなかったようだ。

黒山健一

SSを前に、1位は小川、10点差で黒山、2点差で氏川。4位柴田は氏川に9点差。SS次第で、柴田にはわずかに表彰台のチャンスがある。優勝は黒山のものになるチャンスもあれば、氏川が黒山を逆転して2位に上がる可能性もあった。

SSは第1と第2で進行方向を変える設定。行きの第1は、トップにはクリーンセクションだった。トップ6はみなクリーンで、これで小川の勝利が決まり、表彰台の顔ぶれも決まった。帰りのSS第2は、折からの雨で、最後のコンクリートブロックがつるつるになってきていた。こんな中、野﨑がこのブロックを斜めに上って2点で攻略。野﨑は柴田に1点差だったから、クリーン数の差もあって、柴田が3点では逆転されてしまう。しかし柴田は、最後のブロックに上りきれなかった。これで柴田は5位。野﨑が4位に浮上した。

氏川は、ここをクリーンすれば黒山に大きなプレッシャーを与えられる。みんなとちがう、岩から大岩に飛びつくラインを選んだ氏川だったが、わずかに飛びきれず5点。これで2位が固まった黒山が、コンクリートブロックを正面からアタックして5点。最後に小川が、野﨑同様に斜めからブロックに飛びついて1点で抜けて、すべての勝負が終わった。

小川はこれで12回目のタイトルホルダーになった。これまでトライアルでは小川と黒山が11回ずつで最多タイトルホルダーだったが、一歩抜きんでた。ただMFJチャンピオン全体を見ると、モトクロスの成田亮がV12を達成していて、小川はこれにタイで並んだことになる。小川の来年の計画はまだ決まっていないというが、ここまできたら成田の記録を破るべくがんばりたいと、来たるシーズンへの抱負も飛び出した。

今回は、申告5点で先を急ぐシーンがほとんど見られず、きちんとした勝負が展開されたように思う。ただIASが第1セクションに着いたときには、まだIAがまるまる並んでいて、ただ待っているだけで30分〜40分が経過していた。第1セクションはすべてのクラスで走破可能な設定で、ほぼ全員が1分の持ち時間を使ってセクショントライしていたから、30人いたら30分は経過する。IBのスタートは1分に2台ずつだから、混んで当然。IASが下見をしているうち、IBの2ラップ目が回ってきたから、各セクションとも、ほとんど休む間なくトライが行われていたはずだ。セクション難度が比較的簡単だったため、下見に長時間を費やすことがなかったこと、IBなどが8セクション2ラップだったこと(全部で16セクションの大会だった)で、試合時間はコンパクトになって、日の短い10月末の菅生で、ランキングの仮表彰まで明るいうちに済ませられたのは幸いだった(なんだかんだと、お天気がよかったのもその一因)。でも仙台は東北最大の都市で、菅生は仙台から1時間弱の立地にあるのだから、もっといい気候のときに開催したら、もっとお客さんが来るんじゃないかなぁと、ここで最終戦を迎えるたびに思うのだった。

小川12回、黒山11回、そして藤波5回。この3人が日本のトライアルを牛耳って、28年。次世代を担う氏川はもとより、IASを走る武井誠也や磯谷玲が生まれる前から、この3人の天下は始まっている。その天下に引導を渡すのは誰になるのか。やはり氏川か。黒山に続いて、藤波や小川が台頭してきたように、氏川に続く新勢力は現れるのか。2022年は、そんな兆しを感じさせつつ、最後はやはり王者が強さを見せつけて終幕というシーズンになった。

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