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藤波貴久、スポーツ功労賞

チャンピオンマシンを囲んで
トライアルについて語り合う
中山大臣(右)と藤波、MFJ鈴木会長(左)
藤波貴久が、ついにスポーツ功労者顕彰を受賞した。12月10日、文部科学省9階の大臣応接室にて、ちょっと緊張気味の藤波だったが、大臣の質問にもてきぱきと応対して、走るばかりではない成長を見せていた(本人はこういうのは苦手中の苦手というが、なかなかどうして堂に入ったものだった)。
応接室には藤波のチャンピオンマシンも運び込まれ、大臣もあらかじめトライアルについて研究をしてきた模様で、受賞のあとの懇談も話が弾んだ。
翌日にはヨーロッパに向けて出発するという藤波だが、さすがに世界チャンピオンともあると、休む間なくスケジュールが組まれ、日本滞在もあっという間に過ぎ去ってしまった。この間に、テレビの収録もコマーシャルの収録もしたという藤波(コマーシャルのほうは、残念ながら日本向けではないようだ)、来年も、この顕彰をもらえるよう、いよいよ2005年に向けてのスタートだ。
ところでスポーツ功労者顕彰といえば、過去には加藤大治郎が受賞している。去年鈴鹿で亡くなった250ccクラスのチャンピオンにして藤波の大親友だったその人だ。
MFJが文部科学省の管轄団体なって数年となるが、大ちゃん(ニシマキは加藤選手とはほとんど接触はないんだけど、藤波からその名を聞いていると、故加藤選手と表記するよりやっぱり大ちゃんと呼びたい)は最初にスポーツ功労者顕彰をいただいたMFJのライダーだった。今年、イタリア大会の日曜日で藤波は序盤の失敗から見事に立ち直って優勝したが、その日は大ちゃんの誕生日。地球の裏側では玉田選手も優勝した。今シーズンの藤波を見ていると、大ちゃんは藤波をちゃんと見守ってくれているという気がする。
そうそう、話は戻って、文部科学省の正面玄関には、今、藤波のチャンピオンマシンが展示されている。丸の内の、しかも文部科学省の入り口だから、そのインパクトも大きい。もしこれをご覧の方の中に、丸の内界隈にお勤めの方がいらしたら、展示が終わるまでに、一度眺めてみてください。チャンピオンマシンはこれからも見るチャンスはあるだろうけど、文部科学省の玄関においてあるトライアルマシンを見るチャンスは、そんなに多くないはずだから。