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渋谷での藤波記者会見

5月17日、世界選手権日本大会を目前に、東京のど真ん中、代々木体育館で藤波貴久のデモがおこなわれた。
日本グランプリの冠スポンサーであるウイダー(森永製菓)の主催するイベント、ウイダーJAM2005の来場者を対象にしたデモ走行だが、あわせて、メディア対象の記者会見もおこなわれ、藤波貴久が、日本大会にかける意気込みを語った。
記者会見での藤波のコメントから。
「世界チャンピオンになって、今まで目標としていたライダーがいたのですが、ぼくが目標にされる立場となってぼくの目標がなくなってしまって少しとまどいもありましたが、日本に帰ってきてさらにテストが進み、日本大会に向けて、マシンのポテンシャルもさらにあがっています。今年はセクションが全面的に新しくなるという楽しみもあります。晴れても雨でもかかってこいという感じです」

これまでの5年間、ランプキンという絶対的ライバルを徹底的にマークして戦ってきた。今シーズン、ランプキンはゼッケン2となり、すでに藤波が倒す相手ではなくなった。また、練習などをいっしょにこなす中で、マークすべきはすでにランプキンではないという実感もあったという。しかし、実戦ではこれが、今までにない戦い方を強いられることになって、戦い方に迷いを生じさせたかもしれないという内面的なことも披露した。
日本で勝つ。藤波のこの宣言は、しかし空元気ではない。いっしょにでも走行に参加した本多元春が、ワイヤレスマイクを装備しているのを忘れて思わず「う、うまい」と連発するなど、藤波の走りは、誰が見ても、今までに増して切れがあった。
デモ走行とトライアルの実戦とは同じレベルでは語れないが、藤波の顔つきには、そういえば、開幕戦の頃よりも元気があふれているように感じられた。
藤波貴久、日本で再び見せてくれる期待は、大きい。

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