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MFJ表彰式

クリスマスイブの12月24日、東京都永田町砂防会館で、MFJランキング表彰式が開かれた。正式には、ランキング認定表彰式という。黒山健一は中部大会の時点でチャンピオンを決めていたが、チャンピオンですよと正式に認定されたのは、3ヶ月後のこの日ということになる。
表彰はもちろんトライアルだけでなく、ロードレースからスノーモビルまで、MFJのあらゆるジャンルが対象となる。またMFJの活動報告や次年度の活動目標なども披露される。多くの報道陣や関係者を前に、MFJ会長がMFJの活動について語るのは、そう多くない。その点でも、年末のこの式典は貴重なものといえる。
最近では、シーズンオフといえども多忙な選手が多く(藤波みたいに、日本にすらいないライダーもいる)、ランキング上位の欠席も多い。そんな中、トライアルのトップクラス国際A級スーパークラスの上位3名(黒山健一、田中太一、小川友幸)は揃って出席。この式典は、上位獲得者を含めた関係者が、それぞれの活躍を称賛する舞台だから、できるだけみんなで参加してほしいところだ(ランキング上位には、MFJより交通費の援助がある)。
トライアル関係では、国際A級スーパークラス(黒山健一、田中太一、小川友幸)、国際A級クラス(坂田匠太、三谷英明、小森文彦)、国際B級クラス(辻真太郎、高橋由、向井直樹)の各クラス上位3名、世界選手権でランキング2位となった藤波貴久(世界選手権で上位3位までに入るライダーが表彰の対象)、デ・ナシオンで3位となった日本代表男子チーム(出席していた黒山健一が代表で授賞)、そして、プレスクラブより、黒山健一にプレス賞が授与された。
プレス賞というのは、つまり、ぼくらジャーナリストが毎年ひとりを選定しているもので、ランキングとか成績とかにとらわれずに、みんなで「この人」というのを選ぼうという主旨でやっている。黒山健一は、たまたま全日本チャンピオンだが、ただの全日本チャンピオンではない。6年連続全日本チャンピオンという前人未到の成績をおさめているし、しかもそれは世界選手権へのチャレンジを続けながらの成績である。全日本に専念していてもチャンピオンとなるのは並大抵ではないのにこの成績は、全日本チャンピオンへの称賛とは別に、おおいに讚えるべきであるというのが、プレス一同の共通意見だった。
記念のパネルは、杉谷が中部大会で撮影したもので、プレゼンターは藤田秀二さん。この写真を撮影したのはライディング誌の仕事などをしている足立哲郎さん。
今年は、エンデューロの初代全日本チャンピオンが誕生した年でもあった。めまぐるしい現代の世の中の動きに比べると、ほんのちょっとずつの歩みだけど、モータースポーツ界も確実に変化を見せている。記念写真には、今全日本モトクロスで併催されているキッズクラスの各地域の成績優秀者がずらりと並んで、モータースポーツのそうの厚さをアピールした。