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木を植える5人衆
日本GPを翌日に控えた6月1日、ツインリンクもてぎのハローウッズで「世界環境デイ記念行事」があった。
6月は、環境庁が定める「環境月間」であり、大会2日後にあたる6月5日は「世界環境デイ」でもある。その一環として、ツインリンクもてぎ内に、ライダーの手による植樹がおこなわれることになった。
参加したライダーは、ゼッケン順にトップライダーの5人。アダム・ラガ、藤波貴久、アルベルト・カベスタニー、ドギー・ランプキン、トニー・ボウ。セレモニーは午後1時からと予定されていた。午前中のプラクティスから戻った5人は、洗車や昼食もそこそこにハローウッズに駆けつけ、用意されたけやきの苗木を植樹して土をかけた。
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トライアルライダーは、みんなで横並びに同じことをするのが得意ではない。よーいどんのモトクロスやロードレースとちがって、競技もライダー個々が別々の時間にスタートする。ましてこの顔ぶれだから、予定の時間にほんとに集まるのかあやしいもんだと思っていたが、5人とも時間ぴったりに現れた。わがままライダーも、やるときはやる。
5人が、ひとり1本ずつスコップを持ち、ていねいに根に泥をかぶせたあとは、セクションコーディネーターの成田匠が水をあげて、植樹のセレモニーは完了。
このセレモニーは、FIM、MFJ、ツインリンクもてぎの3団体によって企画されたものだった。植えられた3本のけやきは、そのうちハローウッズのセクションを見下ろす大木になるにちがいない。