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2008RTL260F

08RTL260R

 2008年シーズンに向けて、HRCの市販レーサーRTL-Fの2008年モデルが発表になった。
 毎年確実な進化をとげているRTLだが、今度のモデルは大きな変更が加えられた。排気量が250ccから260ccにアップされた。
 わずか10ccとはいえ、その効果は全日本のトップライダーなどの活躍で織り込み済み。
 発売は2007年12月。価格は943,950円。予約はすでに始まっている。


 RTL260Fは、2005年のRTL250Fの登場以来3年目。毎年のように改良を加えられている。
 2008RTLは、これまでの250ccという標準的排気量から、260ccにスケールアップして登場した。これは2006年シーズン中に登場したスケールアップキットがあらゆる層のライダーに好評だったため、このキットを組み込んだ状態での市販としたもの。従来モデルもキットを組み込むことで260ccにスケールアップできるわけだが、キットは15万円するから、260ccをほしかった人にとっては、2008年モデルは大幅値下げということにもなる。
 260ccキットは、単なるボアアップキットではない。カムシャフトも専用品となってるし、ECU(コンピュータとスロットルボディ)も変更になっていて、260ccに適したセッティングとなっている。さらにクランクケースにはブリージング機構なる機能も追加されているという。
 さらに2007年モデルではオプション設定だったモード切り替えスイッチやセッティング対応のECUも標準装備だから、こういう機能を待っていた一部の人には大喜びの2008年モデルとなるはずだ。
 価格は943,950円となかなか高価格となったが、これは値上げというよりしょうがない設定でもある。製造元のモンテッサから日本に持って来る間に、ユーロ高円安のため、こんな値段になっちゃうのだ。ホンダといいつつ、このマシンはいまやすっかりスペイン製。立派な輸入車なのである。低金利政策で日本企業は好調を取り戻しているらしいけど、その裏では、トライアル(に限らず輸入関係者たち)は苦しい日々が続いている。余談だけど。
 さて、今回のモデルチェンジで、ホンダとモンテッサにはわかりやすいスペックの差が生まれた。競技専用で、どうやっても登録ができないHRCマシンは260cc。申請すればナンバープレートをもらえるモンテッサは、車検の必要のない250cc。用途に応じて、明らかに異なる仕様を選ぶことができる。
 あらゆる層に好評の260ccと書けば、250ccが頼りなく思われるかもしれないけど、念のため250ccの潜在能力を書いておけば、このマシンのデビュー当時は、排気量アップは念頭に置いていなかったから、2004年に小川友幸がもてぎを走ったときも、2005年に藤波らがインドア世界選手権に参戦したときも、排気量は250ccのままだった。それであの結果を残すのだから、10ccの差は、いわゆるパワーの多い少ないではない次元で効果を生むのだということをわかってほしい。
 デビューから3年たって、純正社外を含めて、さまざまなスケールアップキットが世に出ているモンテッサ・ホンダ4ストローク。その一方で、エンジン特性は年を追うごとにおとなしく設定されていっている。250ccの持つありあまるパワーフィーリングを少し抑えて乗りやすくして、ほんの少し足りない領域を排気量アップでつけ足している。260ccはかゆいところに手が届く、そんなエンジン。2008年シーズンに向けて、マシンの争奪戦が始まるか。
以下は、HRCよりのプレスリリース。
WEBサイトはこちら
(株)ホンダ・レーシングは、2005年に発売し、国内で好評を得ているトライアル競技専用車両「RTL250F」の排気量をアップし、マシン細部の熟成を重ねた「RTL250F」を2007年12月より発売する。 260ccとなった、2008年モデルは、排気量アップと共に専用カムシャフトと、ブリージング機能を追加した新型クランクケースを採用した。さらにエンジンの仕様変更にあわせたECUのデータ変更で、低速域でのスロットルコントロール性の向上と中高速域でのトルク特性とパワー特性を飛躍的に向上させた。2007年モデルではオプション設定だった「MODE切り替えスイッチ」とセッティングツール対応ECU(注:セッティングツールは別売)が、2008年モデルより標準装備となり、ECU内に記憶させている2つのセッティングデータ切り替えを手元で容易に行えるようにし取り扱い易いものとしている。
 また、前後サスペンションのセッティングを変更することで、軽快性の向上を実現。クラッチマスターシリンダー、及びクラッチホースの形状変更により、クラッチの操作性の向上を図っている。さらに、外観の装いを新たにし、鮮やかなトリコロールの新ストライプは全面張りタイプとなり、フェンダーへの対傷防止性能としても貢献している。またホイールのカラーを精悍なブラックアルマイト仕様とし、マシンデザインを引き締めたものにしている。
 各部の熟成を図ることで、2008年モデルの「RTL260F」はトライアル車両としてより高いポテンシャルを発揮する。
車体色:トリコロール
■発表日 :2007年7月30日
■発売時期 :2007年12月
■発売計画台数(国内・年間) :120台
■メーカー希望小売価格 :943,950円(消費税抜き本体価格899,000円)
□主要諸元
モデル名 RTL260F
型式 RTL260FF
全長×全幅×全高(mm) 2,010×830×1,130
ホイールベース(mm) 1,320
最低地上高(mm) 335
シート高(mm) 650
キャスター(度) 23°
トレール(mm) 63
重量(乾燥)(kg) 72
エンジン形式 水冷4サイクル単気筒
バルブ方式 SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 259
ボア×ストローク(mm) 78×54.2
最高出力(kW[PS]/rpm) 14.8[20.1]/7,000
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 23.1[2.36]/5,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
点火方式 フルトランジスタ式
変速機 常時噛合式5速
クラッチ 湿式多板(油圧式)
燃料タンク(リットル) 1.9
フレーム形式 アルミツインチューブ
ブレーキ フロント シングルディスク
リヤ シングルディスク
タイヤサイズ フロント(インチ) 2.75-21
リヤ 4.00-18
サスペンション フロント テレスコピック式
リヤ スイングアーム式(プロリンク)
1)HRC製品はレース専用ですので、一般公道での走行は出来ません。また、登録してナンバープレートを取得する事もできません。
2)本仕様は改良のため予告なく変更することがあります。
3)HRC製品は競技用として製作されたもので、一般量産車と異なり保証の対象になりません。
4)機種に関するお問い合わせ、カタログのご請求等は、全国のHRCサービスショップへどうぞ!

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