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2006年の黒山健一
黒山チームから突然のお知らせ。
以下、そのお知らせをそのままご紹介します。
新年、明けましておめでとうございます。さて、以下の通り’06年度はトライアル黒山チームは、まったくの新体制で臨みます。まずは、いきさつをお読みください。
<いきなりです>
黒山選手、’06年からは11年間フルエントリーいたしましたトライアル世界選手権を終了いたしまして、全日本選手権のみに専念をいたします。と同時に、バイクメーカー契約先もイタリア/BetaMotorから、バイク製造メーカーではありませんが、フランス製バイクScorpa日本インポーター/アルプスヴァン社へ移籍いたします。
黒山選手は、まだまだトライアル世界選手権で余裕で一桁ゼッケンを維持出来る実力者。その証拠にBetaMotorからは、来年以降2年契約で契約金アップを提示されています。これに甘え、何年か後、矢が尽き刀折れ満身創痍ボロボロになり、世界選手権はもう走れない、と断念撤退するのも一つの男の生きざまかもしれません。
トライアル世界選手権に完全に燃え尽きて、なおかつどこのメーカーの契約先もなくなり燃えかすの状態で撤退し帰国、燃えかすを、また何とかだましだまし燃やして全日本選手権をやるののもひとつの方法論でしょう。
でももうひとつ、撤退でなくてみずからの判断で「終了」し、誰が考えても「惜しまれる」状態でトライアル世界選手権からの男の身の引き方も、選択の一つであると考えます。
誰が考えても「惜しまれる」状態でトライアル世界選手権を終了。そのまだ赤々と燃えている情熱を、そのままトライアル全日本選手権に移行し、今以上に全日本選手権を盛り上げ、なおかつ日本のトライアルのすべてをより熱くする。この方法論を黒山選手は選びました。
この方法論を心から理解支援していただいたのが、アルプスヴァン社と、エンジンについて後援していただく(株)ヤマハ発動機でした。
黒山選手、’06年トライアル全日本選手権はYAMAHAの4サイクルエンジンを搭載したフランスScorpa社の「06SY250F」で、心も新たに鮮烈再デビューいたします。中学1年生(12歳)からトライアルを初めて以来、BetaMotorの2サイクルバイクしか乗った事のない黒山選手、自身にとってトライアルの原点とも言えるBetaMotorを離れ、新天地アルプスヴァンチームへ移籍し、なおかつ初めての4サイクルバイクで戦うという荒波に漕ぎ出しました。
ライディングウェアも、イタリア/リトラットスポーツを離れ、レースウエアの老舗中の老舗、(株)RSタイチのトライアルウエアに上下身を固めまして、これまた、ライディングウエア再デビューいたします。
チーム名も「Team BETA Kenny」から「Team 健 Alpes-vent Scorpa」へと変更いたします。アルプスヴァンとは、フランス語で、ヴァンは風で、アルプスの風という意味です。
チーム陣容は以下の通り。
監督/黒山一郎 56歳
ライダー/黒山健一 27歳
メカニック&サポート/黒山二郎 21歳
身の回りの世話/黒山優香&黒山和江 年齢不詳
・契約先→フランス製Scorpa日本輸入元/アルプスヴァン社
・乗るバイク→Scorpa ’06SY250F
・エンジン吸排気→4サイクル
・着る服→RSタイチトライアルウエア
・チーム名→Team 健 Alpes-vent Scorpa(チーム健アルプスヴァンスコルパ)
・世界選手権→余力を残して終了
・全日本選手権→新体制でフルエントリー
のようにすべてを一新して
・’06年トライアル全日本選手権⇒全戦全勝優勝
・’06年トライアル全日本選手権⇒7度目のシリーズチャンピオン
を目指して本年度1月1日から頑張っていますので、どうか応援を今以上によろしくお願いいたします。
そうそう頭を守るヘルメット、これは黒山選手お気に入りのアライヘルメットで、変更なんてとんでもない話ですから移籍はありません。
<黒山トライアルアカデミー(専門学校)>
蛇足ながら、過去最強トライアルチームだった「Teamブラック団」を作り上げた黒山お父さんは何をするのか。黒山選手がトライアル世界選手権を終了し全日本に専念するようになりまして、かねてから計画中だった「黒山トライアルアカデミー(専門学校)」の開校を実行開始いたします。
1日だけのワンディトライアルスクールではなくて、最低期間でも、土日を利用して1泊2日の合宿制のトライアル学校で、連休だと2泊3日も計画中です。6人までは余裕で宿泊出来る、3台の新品2段ベッド(お布団も新品)&洗濯機2台&室内衣類乾燥場&本場フィンランド製3人用サウナ付き合宿所は、新社屋に移るまで住んでいた黒山旧邸をリフォームしてすでに完成すみ。もちろん、自社敷地内ワンボックス6台、余裕で駐車可能です。
「Teamブラック団」の固い絆の一番大きな原因は、2回×4ヶ月=8ヶ月間のヨーロッパ合宿にあります。先生と共に走り汗し涙し、先生と共に同じ釜の飯を食う。これこそが、トライアルの楽しみを知ってもらう方法論とお父さんは考えています。
日のあるうちは走り回りトライアルのお勉強、日が落ちたら自分のバイクの基本的なメンテナンスのお勉強、お風呂に入って夕食後は全員で反省会ミーティング、次の日はミーティングの課題をマスターするべく猛練習。ですから、テクニックを教えるのでなくて、練習のやり方を教えるのがメイン。練習の方法さえ教えれば、テクニックなんてやっているうちに自然と身に付きます。ということで「黒山選手や二郎君と一緒に練習しましょう、汗を流しましょう」というのが目的です。
生徒さんは腕前レベルを均一化して募集します。経験上、腕前が違う人が集まると、どうしてもうまい人中心になって、ヘタッピはただ見ているだけ聞いているだけになってきます。特に女子ライダーのものすごくヘタッピと、中学生までのやる気満々少年に力を入れます。つまり、今週は女子ライダーのものすごくヘタッピだけ、来週は中学生までの少年だけ、というようにです。1回の合宿の人数は、全員の指導に余裕を持てる6人までを限界と考えています。
<黒山トライアルアカデミー(専門学校)>
・校長 黒山一郎
→国際A級全日本チャンピオン2度/全日本勝ち数7勝/第6回全国白バイ大会個人総合2位
・教官 黒山健一
→国際A級スーパークラス全日本チャンピオン6度/全日本勝ち数41勝
・副教官 黒山二郎
→国際B級輝かしい経歴なし/世界でも屈指の現場修理とサポートのプロ
<蛇足中の蛇足>
*全日本チャンピオン獲得順位
・6回 黒山健一
・5回 山本昌也、藤波貴久
・4回 近藤博志
・3回 伊藤敦史
・2回 黒山一郎、パスカルクトリエ、成田匠
・1回 木村治男、加藤文博、丸山胤保、中川義博
’73年初代全日本チャンピオン木村治男さんが誕生してから、 今年の’05年まで33年の歴史を持つ日本の選手権トライアルですが、こうしてデータを見てみると12人の皆様しかトライアルチャンピオンがいないのですね。
心も新たにアルプスヴァン契約Scorpa’06SY250Fで、トライアル全日本選手権に鮮烈に再デビューいたします黒山選手と、ブラック団を育て上げたお父さんのノウハウをつぎ込む黒山トライアルアカデミー(専門学校)、の二つを本年度からも変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。
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クロヤマエンジニアリング(Since1970)
Team 健 Alpes-vent Scorpa(チーム健アルプスヴァンスコルパ)
代表/黒山一郎
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兵庫県川西市清和台西1-1-7 自宅/工場/Team office
兵庫県川西市清和台西1-1-20 クロヤマトライアルアカデミー合宿所
E-mail→ kuroyama@bd5.so-net.ne.jp
HP→ http://www.kuroyama.jp
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