© トライアル自然山通信 All rights reserved.
いよいよ開幕全日本
明日3月12日、いよいよ全日本選手権が開幕する。
国際A級スーパークラスからB級まで、総勢121名の参加。
ゲートオープンは6時半、第1ライダーのスタートは8時。最終ライダーである黒山健一は10時9分スタートとなる。
今回は初めての試みとして、大会終了後にフリーライドセッションもおこなわれる(写真はそのセッティング風景)。
スコルパにマシンをスイッチした黒山健一、ヤマハのライダーとなって全日本に帰ってきた野崎史高、そして成田匠の3人は、愛車となるはずだったSY250Fがいまだフランスから届かずで、今回は2ストロークマシンでの参戦となった。野崎、成田にとっては乗り慣れたマシンだが、黒山にとっては、べータラスコルパへの乗り換えと2ストロークから4ストロークへの乗り換えと、短期間の間に2度の乗り換えをすることになる。ただし黒山のマシン慣れは想像以上に早いとのことで、あしたの第1戦でも結果が期待できそうだ。
ホンダにマシンをスイッチしたのは田中太一と尾西和博。ぱわあくらふとRTLはフレームがブラックに塗装され、精悍なイメージ。田中のマシンはフューエルタンクが小さい特別仕様となっていた。
シェルコへの乗り換えをした渋谷勲は、マシンが届いてからまだ数時間しかのっていないという状態ながら、要所要所で渋谷らしいひらめきのあるライディングを披露していた。マシンが変わっても、渋谷には切れのある走りが期待できそうだ。
スーパークラスのルーキーの坂田匠太は、はじめてのスーパークラス参戦にも自信ありげ。スーパークラスの厳しいセクションに早くチャレンジしたくてしかたがない様子だった。
ガスガスは坂田の他に、北陸の怪童、田中善弘がいるが、今回さらに、使い込んだガスガスマシンを持ち込んだのが井内将太郎。プライベート参戦となって全日本に復活してきた井内は、なかなかの乗れっぷりを見せていた。
こんな中、昨年と同じマシン、田中裕大というチームきっての名マインダーを得て体制も強化したのが小川友幸。マシンや体制を維持して新しいシーズンに臨めるのは大きなアドバンテージだが、体制が変わってライバルのテンションが上がっていることを考えると、けっして油断はできないと気を引き締める。
10人中、昨年と同じ体制で開幕戦に臨むのは小川友幸、成田匠、田中善弘の3人のみ。こんなに体制ががらりと変革した全日本は、かつてない。注目の全日本開幕戦は、もう間もなく、開幕する。