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日本のニュース

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黒山オールクリーン!

 3月12日、茨城県真壁トライアルランドで開催された全日本選手権開幕戦。
 マシンをスコルパにスイッチし、チーム体制も一新した黒山健一は、11セクション3ラップのすべてをクリーンし、自身3回目の全日本選手権オールクリーンを達成するとともに、移籍第1戦、開幕緒戦をぶっちぎりで勝利した。
 2位はこれもマシンをホンダにスイッチした田中太一。3位に小川友幸がはいった。
 シーズンオフに足首を骨折して完調でない野崎史高が4位、マシンをシェルコに変えてプライベート体制で全日本を走る渋谷勲が5位。同じくプライベート活動としてガスガスを駆ることになった井内将太郎が6位。ホンダにマシンを代えた尾西和博が7位。終盤エンジントラブルに見舞われた成田匠が8位、ルーキー坂田匠太が9位、田中善弘が10位となった。
 国際A級は小森文彦が勝利。国際B級はベテラン荒木隆俊が優勝を飾っている。


 トップライダーには、それぞれに不安があった。
 黒山健一は、スコルパでのはじめての大会。黒山にとって、ベータ以外のマシンでトライアルをするのは、これがはじめてになる。大会前は常に緊張するという黒山だが、この日の緊張は、いつにもまして大きかった。
 田中太一も、マシンを変えての緒戦。太一の場合は、ガスガスからホンダへのスイッチの他、2ストロークから4ストロークへの変化もある。しかも新しいマシンでの慣熟は、まだまだ充分ではない。マシンがこの日の仕様になったのは、この1週間のことだったという。
 このシーズンオフ、激動があったのは渋谷勲だった。スコルパで世界選手権という青写真を土壇場で白紙とし、2006年を心機一転プライベートとして活動することになった。シェルコに乗ることが決まったのは、ごく最近のこと。渋谷もまた、新しいマシンでの練習時間をほとんど持てていない。
 こんな中、成田匠と野崎史高は、マシンと体制が変わらない数少ないライダーとなったが、成田はデモンストレーション活動などに忙しい。成田の場合、全日本活動は幅広いトライアル/モーターサイクル広報活動の一環となっているから、他のライダーと同じ土俵では語れない。野崎は、去年の暮に、足首を骨折していた。野崎が開幕前に負傷するのはこれがはじめてではないが、今回は開幕までに比較的時間があったから、状況はまだ悪くはなかった。しかし負傷そのものはけっして軽くなかったようで、なにより、負傷により開幕前の練習時間が充分にとれていないのがつらいところだ。
 尾西和博も、マシンをホンダにスイッチした。IASを走って2年目。まだまだセクション慣れも必要なうえ、マシンにも慣れる必要が生じたわけだ。
 井内将太郎は、ある意味渋谷と同様、プライベートでの活動を開始した。実は彼のマシンは06年型ではないのだが、そんなハンディは微塵も感じさせず、のびのびと走っているところが印象的。
 田中善弘は、去年までと同じくガスガスでの参戦。大胆なトライスタイルは、独特の世界を形成している。
 同じく、去年と同じガスガスでの参戦ながら、ルーキーとしてIASのセクションをはじめて走るのは坂田匠太。しかし坂田は、セクションを走破する自信はあるといい、まだ体験していないIASでの戦いをわくわく楽しみにしているようだった。
 大勢の変化でとまどうIASの面々にあって、ガスガスのライダーはどちらかというと明るく開幕戦に臨んでいる。

 今回の大きな鬼門は第2セクションだった。終わってみれば、黒山、太一、野崎、渋谷がクリーンを出しはしたものの、1ラップ目にクリーンしたのは黒山のみ、5点以外で抜けたのも他に太一がいるだけの難攻不落セクションだった。ここをクリーンした黒山が、優勝戦線では一気に優位に立ったのはまちがいなかった。
 黒山は、ライバルの動向などどこ吹く風で、ひたすらマシンとの対話に集中していた感じ。1ラップをオールクリーンし、2ラップ目もオールクリーンすると、3ラップ目にオールクリーンを狙ってみる決意をした黒山だったが、そのとたんにあぶない走りを演じてしまったりして「オールクリーンは狙って走るものではない」という黒山の持論を再確認した結果となった。しかし黒山は、あわやと思われるところから姿勢を立て直すすべを持っている。結果、見事なオールクリーンで、開幕戦を制したのだった。
 田中太一は、1ラップ目は不本意そうな5点がふたつあった。しかしニューマシンを勉強中という太一は、結果はともかくこの日の自分の走りには、それなりに満足感を感じていた。充分な準備時間がとれないままに挑んだ開幕戦で、このマシンでの経験を1年間積んできた小川友幸を追いつめることができたのは、とりあえず大きな収穫だったろう。

 太一に土壇場で逆転を許してしまったのが小川友幸。今シーズンはHRCのテストの仕事も加わり、小川のトライアル活動も忙しくなった。同時にこれまで小川毅士のマインダーを務めていた田中裕大とチームを組み、体制面でも強化をはかった。誰にもマネができない美しい走りと鋭利な刃物が折れるような失敗のリスクが同居するのが小川のライディングの魅力でもあるが、この日の小川も、その魅力を充分に発揮してしまった。
 昨シーズン、黒山から勝利をもぎとった唯一のライダーである野崎だったが、足の負傷は思ったよりも重症だったか、勝負に対する執着がちょっと薄い感じで、序盤から減点を重ねてしまった。しかし3ラップ目には減点1で11セクションを走り終えるという好調ぶりをアピール。練習不足を、試合の中で補ってこの結果を出したのかもしれない。
 シェルコとの慣熟もさることながら、渋谷勲のライディングにはスタンダードのエンジンではなかなか追従しきれない。しかしそんな条件下で、これだけの成績を出してくるのはさすがに渋谷。この才能がプライベート活動の中に封じ込められるのはなんとも惜しいが、現状ではそれもやむなしといったところ。優勝争いにからめるかどうかはともかく、渋谷らしい切れのある走りやパフォーマンスは健在だから、渋谷が全日本の大事なキャラクターであることは今後も変わらない。
 井内は、1ラップ目に4位という好結果を出した。野崎、渋谷をしのいでの結果だ。残念ながら後半に向かって減点を増やすというパターンがでてしまって6位でゴールを迎えたが、今シーズンの井内は、ちょっとおもしろい。
 3ラップ目の第4セクションでエンジンが動かなくなってしまった成田匠は、残るセクションを申告5点で回ることになった。そういえば、昨年のこの大会ではマシントラブル後にライダーが歩いてコースを周回して申告5点のパンチを集めることの解釈で意見が闘わされたが、成田はコース順通りにマシンを押してパンチを受けた。マシンが動かなくなってもなお潔さをしっかりアピールできる成田である(されど、こんなときの成田に、やはり笑顔はなかった)。
 スーパークラス1年目、坂田匠太は元気に難セクションに挑んだ。まだまだ上位陣と肩を並べて戦うには経験が必要のようだが、スーパークラスのセクションもまったく無理という雰囲気ではないので、坂田の若さがこのクラスを攻略してくるのも、そんなに遠いことではないかもしれない。
 このポジションがリザルトの定位置になってしまった田中善弘だが、パワフルな走りは善弘にしかできない。結果ではなく、善弘の走りは衆目の視線を集めのものを持っている。
 変化と、いつになく多彩な才能をそろえた2006年の国際A級スーパークラス。楽しみな今シーズンは、始まったばかりだ。

【国際A級】

 B級から昇格した若手ライダーの頭をがっちり押さえているのが、スーパークラスを経験したベテランライダーたち。しかしそんなベテランライダーとて、このクラスで勝利するのはやはり簡単ではない。スーパークラスを1年走った後1年お休みをし、昨年からまたトライアルに復帰した小森文彦は、去年は結局1勝しかできなかった。「ランキング3位というより、トップの二人と離れてしまったのがくやしい」と語る小森。今シーズンは確実に優勝戦線にからみ続けてタイトルを獲得したい考えだ。
 スーパークラス未経験者の中では、西元良太が善戦した。去年の最終戦菅生大会で4位に入ったのに続く快挙。才能に反してもろい精神面が克服されつつあるとしたら、西元の今後にも要注目だ。
 宮崎航は7位。去年の最終戦は3位に入った経験もある。宮崎も今年の注目株のひとりだ。
 スーパークラスでの経験はないが、だんだんベテランの域に近づいてきた竹屋健二と日下達也をはさんで、10位には柴田暁がはいった。昇格グミの中では現状もっともコンスタントに成績を出しているひとりだが、これまでの最上位は11位。記録を更新して、さらに上を目指したいところだ。
 ぎりぎりポイント圏外の16位以下には川村義仁、野本佳章、斉藤晶夫と続いている。うまさはあるのだから試合運びに年季が加われば結果はついてくると思われるが、トライアルはそこがむずかしいところだ。

【国際B級】

 ベテラン対若手の構図はB級もA級と変わらないが、こちらはよりベテランと、より若手の戦いとなる。以下は、年齢と地域で見たリザルト。
 例年、ベテラン勢はシーズンの前半に調子がよく、後半になるとルーキーがめきめきと頭角を現してくる。暑さが体力を奪う夏前までが、ルーキーとベテランの勝負の前半の山場。今年は誰が成長株か、表を見ながら、ご一緒にお悩みください。
 9位の藤原慎也は昨年のトライアル・グランドチャンピオン大会の覇者で、2003年B級チャンピオンの藤原由樹の弟。荒木は自分より先行して試合を進めていた藤原の存在が気になっていたようだが、終わってみれば、全日本初参加の藤原は荒木の驚異とはなっていなかった。ただし、今までの例からすれば、初出場でこの成績はすでに短期の片鱗をのぞかせている。

順位 ライダー 年齢 居住地
1 荒木隆俊 43 東京都
2 兼松誠司 21 愛知県
3 木本真央 20 兵庫県
4 志津野佑介 23 岐阜県
5 栗田翼 27 埼玉県
6 平田雅裕 18 愛知県
7 千種有綱 33 京都府
8 水間康樹 31 島根県
9 藤原慎也 16 兵庫県
10 飯村英夫 38 茨城県

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