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いよいよ今週末、トライアル・デ・ナシオン
9月20日、スペインのタラゴナ(地中海沿い)では、トライアル・デ・ナシオン(TDN)が開催される。
日本は久々に男子代表チームを出場させる。参加選手は藤波貴久、小川友幸、小川毅士、柴田暁の4名だ。
写真は全日本第5戦中国大会の表彰式で壇上に上った3名の代表選手と、選手会代表の小谷徹さん。画面から切れてしまってごめんなさいですが、西英樹MFJトライアル委員長がチーム代表として参加する。
TDNは年に一度、世界選手権最終戦が終わった後に、各国代表がチームを組んでチーム戦として勝敗を競おうという、これも世界選手権の格式で開催されている。
当初はカテゴリーも一つだったが、1995年からクラス分けがされ、日本は俗にAクラスと呼ばれる世界選手権クラスで参加している。2000年からはこれに女子クラスが加わった。土曜日に女子TDN、日曜日に男子TDNが世界選手権クラスとインターナショナル暮らすとで開催されるというのが最近の通例となっている。
日本は表彰台の常連で、2000年、2004年(女子)、2007年、2008年に2位入賞を果たしているが、優勝経験はない。
チームは日本代表となるが、参加選手への支援、援助はほとんどなく、代表に選ばれた選手はマシンの調達やマインダーの手配、渡航手段など、ほとんどすべてを自力でおこなうことになる。世界ではシーズンが終わっているが、日本では全日本選手権の終盤戦真っ最中であり、しかもタイトルを争うライバル同士が代表のチームとなることも多く、ライダーには負担が大きすぎるのが実体。
トップライダーばかりに負担が集中するということで、ヨーロッパに住む藤波貴久とTDN参加を希望する若手選手の構成で代表を送ったのが2010年と2011年。この両年は、世界選手権クラス最下位となっている(藤波がいる以上、インターナショナルクラスには出場させられないというのがFIM側の見解。ごもっとも)。
そして今回、再びトップライダーをそろえてTDN参戦しようという動きとなって、日本のトップ5と藤波貴久によるエースチームが誕生した。
今年は女子チームの派遣はなし、男子チームだけが、不動の世界トップであるスペインチームや伝統強力チームイギリス、そしてフランスやイタリアを相手に戦いを挑むことになる。
9月20日、TDNはスペインのタラゴナで開催される。
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