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ガスガス本社からのお知らせ
スペイン、ジローナのガスガス本社が、プレスリリースとして「ガスガス社が置かれている状況についての公式見解」なる文書を発表した。あんまり楽しい文書ではないが、深刻に受け取っている人は多くないようだ。
この文書は、まず昨年ガスガスを見舞った財政的な危機を「秘密ではない」と事実として認めている。そのうえで、様々な対策を打って健全経営に向けて準備を進めたことを報告、2015年1月17日に、経営改善化に向けての特効的対策を施したとしている。
この対策を施すため、生産車の組立などに遅れが生じたので、今後しばらくは納品が遅れる可能性があるというお知らせが、この文書の主旨になる。
これまでも、ガスガスに限らず、ヨーロッパのメーカーの業績不振や経済的苦境を伝えるニュースは数多くあった。公式に否定されたものもあるし、肯定も否定もされなかったものもある。ファンティックやスコルパのように、経営破綻となった会社もあるが、ニュースの多くはうわさ話として指命を終えている。
そして経営的な改善が施されて(多くの場合は経営者が変わるなど業務形態を変えている)、経営と事業を安定化させ、ときに事業を拡大して存続してきている。
ガスガスが、これからどんな道をたどるのかはもう少し静観が必要で、この文書が伝えるのは、当面、ガスガスマシンの入荷が少し遅れるのは、理由があるということだ。
なお新規インポーターとして業務を始めたばかりの株式会社マーチでは、すでに2015年モデルの第一陣が入荷していて、各ショップなどへの発送をおこなっている。今後の各地の試乗会や、アフターサービス業務に変わりはない。
ガスガスは、ホルヘ・カサレスとの契約解消も報じたが、一方アダム・ラガはツールーズのインドア大会(世界選手権ではない)に参加して、トニー・ボウを破って優勝している。