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強い強いボウ、リスボンでも勝利

 2月10日、リスボンでトニー・ボウが今シーズン4勝目。マシントラブルでペースを崩された1戦をのぞいては、まったくの敵なしで勝ち進んでいる。ディフェンディングチャンピオン、アダム・ラガの5連覇には危険信号が点滅しはじめた。この、強すぎる新人を止められるのは、はたして誰だろう。
 藤波貴久は、アルベルト・カベスタニーと1点差でファイナル進出を逃した。藤波はクォリファイラップのトライ中に足首に負傷を負ってしまい、今後の様子がちょっと心配されるところ(過去のインドアでの負傷に比べると、重傷ではないとのこと)。



 8000人のギャラリーを集めて、リスボンでのインドア世界選手権第5戦。新しい会場に設営された7つのオブザーブドセクション(とスピードレースセクションがひとつ)はいずれも手ごわく、戦いはタフになった。
 クォリファイラップで、ボウとラガのトップ争いは特にし烈となった。第1セクションで、ボウは他の誰もが攻略できなかった難所を1点で通過する。これでクォリファイのトップ通過は確実と思われたが、最後のセクションで5点。ここを通過したラガに逆転を許してしまった。残るダブルレーンは確実に走って3位以下に落ちなければファイナル進出は確実だが、ここでボウが大ハッスル。ラガを下して、減点は7対7の同点。クォリファイ7セクションの走破タイムの差で、ボウがトップでファイナル進出することが決まった。
 今シーズンは、新しいマシンと新しいチーム、そしていきなりのチャンピオン候補で緊張と戦っているボウだが、今回ばかりはだいぶ緊張も解けて、最初から自分のペースで走れている様子である。



左からラガ、ボウ、カベスタニー

 ファイナル進出3人目はカベスタニー。藤波とは接戦だったが、今回はカベスタニーにほんの少し分があったようだ。ランキングでも、カベスタニーは藤波とライバル。これでカベスタニーは、藤波に対して2点のリードをとったことになる。
 藤波は、好調だったクォリファイラップの第4セクションの飛び降りで足を負傷。このセクションで5点となった他、以後のセクションも細かい減点があって、ファイナル進出を逃してしまった。結果的にカベスタニーと1点差だったから、またも惜しいクォリファイ敗退だったが、しかし今回ばかりは負傷の影響もあって、ファイナルで万全の走りができる状態ではなかったから、4位に甘んじはしたが、結果オーライだったとのことだ。
 現在はドクターの指示で安静を保っているが、週末のインドア世界選手権ミラノには一応参加の予定。その前に予定が入っていたナショナルのインドア大会はキャンセルして療養に励むという。
 ドギー・ランプキンは減点がかさんで本領には遠く、バルセロナで表彰台にあがったジェロニ・ファハルドも今回はバルセロナの時とは別人のような走りで6位に甘んじた。前回からワイルドカード参戦しているシャウン・モリスは、今回はようやくひとつのセクションをアウトすることに成功した。

<トニー・ボウのコメント>
「今回の勝利にはとっても満足。シーズンをみると、ここらでライバルを引き離しておくのは大きな意味があるからね。でも、安心しちゃいない。シーズン前にお話したと思うけど、ぼくらの戦いには一戦一戦集中力を維持して、ひとつひとつのセクションを確実に走り込んでいく必要がある。まだまだこれからだ」
<アダム・ラガのコメント>
「リスボンが終わって、トニーにはちょっと点差を開かれてしまった。でもまだ大差ではない。この差は充分取り返せる。4戦終わったが、まだなにがあるかわからない。すべてはシーズンが終わるまで未知数だ。今日は2つのセクションがほぼ不可能だった。そのセクションが、勝利に直結したね」
<アルベルト・カベスタニーのコメント>
「また、うれしいような悲しいような印象の表彰台だ。表彰台は獲得したが、これはぼくの目標とすべきポジションじゃない。ライバルのふたりをやっつけなければいけないね。でも、今日に限ってはトニー・ボウのライディングは素晴らしかった。ぼくらについては、次回に向けて、さらに努力を続けてがんばると言っておきたい」
<藤波貴久のコメント>
「今日は乗れていたし、ファイナル進出には自信もあったのですが、トライ中に足首を痛めてしまいました。それで表彰台も逃してしまった。今はけっこう痛みもあるけど、今度の土曜日までには回復して、また全力でぶつかります」
<ドギー・ランプキンのコメント>
「今日は第2セクションの5点ですべて決着がついてしまった。このミスを許してくれるほど、私のライバルは甘くない」

次戦は2月17日の土曜日、イタリアのミラノにて開催される。

ファイナル
Pos. Rider Machine Point
1 Toni Bou Montesa 14
2 Adam Raga Gas Gas 18
3 Albert Cabestany Sherco 22
クォリファイ
Pos. Rider Machine Point
1 Toni Bou Montesa 7
2 Adam Raga Gas Gas 7
3 Albert Cabestany Sherco 16
4 Takahisa Fujinami Montesa 17
5 Dougie Lampkin Montesa 22
6 Jeroni Fajardo Montesa 29
7 Shaun Morris Beta 34
世界選手権ランキング
Pos. Rider Machine Point
1 Toni Bou Montesa 43
2 Adam Raga Gas Gas 35
3 Albert Cabestany Sherco 29
4 Takahisa Fujinami Montesa 27
5 Dougie Lampkin Montesa 24
6 Jeroni Fajardo Beta 22
7 Shaun Morris Beta 4
8 Tadeusz Blazusiak Beta 4
9 Jerome Bethune Beta 2
10 Loris Gubian Sherco 1

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