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カピロッシはシェルコで
3度のロードレースGPチャンピオン、ロリス・カピロッシは、こんなトレーニングをしていた。
トレーニングの道具はシェルコ4T 3.2。シェルコのプレスニュースにそれば、ロリスのトレーニングマシンであるシェルコは、新しいSPSシステムを搭載していて、すこぶるご機嫌のご様子だ。
「オートバイは爆弾だね」
とカピロッシはおっしゃったそうだ。爆弾?
カピロッシといえば、125ccで2度、250ccでひとつ、世界チャンピオンとなったロードレーススターだが(シェルコのWEBサイトによれば4度のモトGPチャンピオンとなっているけど、4度目をとった記録は見つけられなかったし、モトGPは確か最大排気量クラスを指すもので、カピロッシはこのクラスのタイトルをとったことはない。残念だけど)、日本では1998年に原田哲也を突き飛ばしてタイトルを獲得した悪漢として名が通っている。素顔の彼は、とても素直でいい男だそうなのだが(イタリアのカピロッシの家まで出かけてってインタビューしてきたニシマキ弟談)、イタリア人なのに、イタリア人にも「原田を突き飛ばした悪いやつ」といわれてしまうところがお気の毒。そのやんちゃぶりは、なんとなーく、シェルコのエースライダーであるアルベルト・カベスタニーにも通じるものがなくもない。
そのカピロッシは、トライアルの大ファンで、トレーニングがてらにずっとトライアルライディングを楽しんでいる。そんなカピロッシにシェルコが提供したのがニュー4T。
PSP(シェルコ・プロンプト・システム)なるこの新機構は、エンジンレスポンスの向上を狙ったメカニズムのようだが、詳細は不明。このPSP装備のエンジンのインプレッションが“爆弾”ってことなのだろう、きっと。
日本では、トライアルを楽しむロードレーサーとかモトクロスライダーとかにはほとんどお目にかかれないけど、海外ではこういうのはよくあることだ。カピロッシは、去年までドゥカティの契約で、今年2008年はスズキ契約。どちらも、よそんちのバイクで遊んでちゃいかんなんてけちなことを言わないメーカーのようだ。
この記事の元ネタは、シェルコWEBサイトでした。

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