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ラガ38戦ぶり勝利
2008年第2戦スペイン・バルセロナ大会以来37戦にわたって勝利から離れていたガスガスのエース、アダム・ラガが、初開催となったフランスのポー大会で見事勝利に復帰。トニー・ボウの29連勝を阻むことに成功した。
ピレネー山脈を背に持つフランス南部の町ポーでのインドアトライアル大会。この町でのXトライアルは、今回がはじめてとなった。
クォリファイでは、ボウはオールクリーンを達成。あいかわらず、圧倒的な強さを見せつける。しかし今回のポーのセクションは、ボウのハイテクニックを活かすだけの難度ではなかった。ボウはオールクリーンでクォリファイを通過したものの、2位にはたった2点のラガがつけていた。
セクションがやさしかろうがむずかしかろうが、どんな試合でも勝利するのが強いライダーの指命だが、そうはいっても、簡単なセクションで(といっても、まるっきり簡単というほどのものではありえない)ミスが出ると、その失敗をリカバリーするのはむずかしい。難度が高いセクションは、テクニックを持つ者にとっては余裕を持って挑むことができる。
はたしてファイナルラップ。ボウは致命的なミスを一つ犯した。ラガがクリーンをした第4セクションで、5点になってしまったのだ。
そのほかにも1点減点がふたつ。トータルは7点。これに対してラガは4点。たとえボウに1点減点のミスがなかったとしても、5点をひとつ取ってしまったが最後、逆転は不可能というのが、今回の戦況だった。
さらに今回は、カベスタニーが調子を崩して4位に後退。ファハルドが3位表彰台にのぼることになった。
これでランキングは、ラガがボウに8点差と差を縮め、カベスタニーはボウに19点さと差を広げられてしまうことになった。
ベルティゴのジェイムス・ダビルは、今回も前回同様7位。ニューマシンとともに上位を目指すダビルだが、ちょっと苦戦しているようだ。
https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2015/02/1502pau_Results.pdf