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ベラティエがTRSを試乗
ベルティゴと同時にミラノショーでデビューすると言われながら、その実態が表に出てこなかった『TRS』だが、このたび、プロトタイプを試乗している写真が公開された。
このニュースは、TRSがフランスの輸入代理店として、TR3Bとの契約を結んだというもので、来るべき革新的ニューマシンTRSは、フランスではこのTR3Bを経由して、ユーザーの手に渡ることになる。
TRSは、ジョルディ・タレスが開発を担当しているスペインのニューモデル。タレスからは、ときどきフロントフェンダーのスタビライザーとか、細かいパーツの写真が発信されるも、マシンの全体像はなかなか登場しないままだった。
そしてTR3Bは、かつてのトップライダー、フィリップ・ベラティエによる販売代理店。トライアルだけでなく、エンデューロでも有用なギヤを数々と扱っている。ベラティエはまた、エディ・ルジャーンと共に多摩テックを走ったことで知られているが、近年はガスガスのインポーターなどを担当していた。
今回のTRSプロジェクトについては、プロトタイプ以前の本当の初期段階から開発に加わってきたのがベラティエだ。TRSとTR3Bとの、その強固な関係は、今後のTRSのレース活動、そしてユーザーサポートにおいても、きっと力になるはずだろう。
1月下旬、ベラティエは息子のアレックス・ベラティエとともにスペインのマンレサ(バルセロナの北方60kmほどにある)にあるTRSの本拠地を訪れ、今年初めから開発が続いているプロトタイプのテストを行なった。ファクトリーといっても、がらんどうでなんにもないが、ここは秘密の工場なのだから、そこでなにをやっているのかは見せるわけにはいかない。来るべき日には、ここに生産ラインが並び、新型車が続々ここから生み出されるのだというプロモーションを兼ねての公開映像だと思われる。
テストをしている写真は、アレックスによるライディング写真。マシンの姿はほとんど何も見えず、どんなコンセプトなのかも知る術はないが、プロトタイプのテストなのだから、こちらもこれ以上実像を見せるわけにはいかない。近く、その姿を拝める日も来るはずだから、もうちょっとお待ちください。ともあれ、TRSの開発は順調で、完成後のビジョンも着々と整いつつあるというお知らせだった。