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世界戦選手権もてぎ1日目は……
4月25日、ツインリンクもてぎ。FIMトライアル世界選手権開幕戦、ストライダー日本GPが開催。去年はケガで苦しんだトニーボウだったが、今年は日本大会土曜日のレースをほぼ圧勝で終えた。
圧巻だったのは第3セクション、難度が高く、5点連発だったが、ここをただひとりクリーン。試合の勢いは、これでボウのものとなった印象があった。
ボウはこの後、第6セクションで5点になったりはしたものの、終始リードを保って勝利まで突き進んだ。
2位を得たのはジェロニ・ファハルド。1ラップ目はボウに2点差の2位につけて、絶好調。「ボウが強すぎること以外、今日はなんの問題もなく、ライディングもマシンもチームも、ほぼパーフェクトだった」と語った。
トータルのファハルドの減点は26点。ボウには9点の差をつけられたものの、ラガに4点のリードをとって、開幕戦2位。ファハルドにとっても、なかなか幸先のいい開幕戦となった。
3位表彰台は悪くないと語ってはいたものの、ファハルドとの4点差はちょっと悔しかったのがアダム・ラガ。各ラップにひとつずつの5点があって「今日は5点のミスがいっぱいあってうまくなかった」とのことだが、トップ3人の共通した意見は、もうちょっとむずかしいほうが走りやすい、というものだった。トップライダーの考えていることは、理解できないことが多い。
膝の手術から復帰第1戦となった藤波貴久は4位。終盤までアルベルト・カベスタニーに次いで5位につけていたのだが、カベスタニーが11セクションで5点となった時点で4位に浮上して、最終セクションをクリーンして4位を勝ち取った。
3位との点差が離れていることで(藤波のスコアは3位の倍以上になる)、不本意なところが多かったと反省しきりの藤波だが、半年もライディングから遠ざかっていて、開幕戦までアウトドアの大会を一度も走っていないというかつて例のない状況での戦いでの4位は、悪くない結果ともいえる。
5位はカベスタニー、6位にレプソル・ホンダ・チームのルーキー、ハイメ・ブストが入り、全日本組最上位は黒山健一の8位、1点差で9位が小川友幸。野崎史高と小川毅士がポイント獲得を果たしている。
No. | ライダー | 国・マシン | 減点 | クリーン |
---|---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | スペイン・モンテッサ | 17 | 28 |
2 | ジェロニ・ファハルド | スペイン・ベータ | 26 | 24 |
3 | アダム・ラガ | スペイン・ガスガス | 30 | 24 |
4 | 藤波貴久 | 日本・モンテッサ | 61 | 16 |
5 | アルベルト・カベスタニー | スペイン・シェルコ | 67 | 21 |
6 | ハイメ・ブスト | スペイン・モンテッサ | 92 | 14 |
7 | ホルヘ・カサレス | スペイン・ベータ | 95 | 13 |
8 | 黒山健一 | 日本・ヤマハ | 96 | 9 |
9 | 小川友幸 | 日本・ホンダ | 97 | 12 |
10 | アレッシャンドレ・フェレール | フランス・シェルコ | 98 | 12 |
11 | マイケル・ブラウン | イギリス・ガスガス | 106 | 9 |
12 | 野崎史高 | 日本・ヤマハ | 107 | 5 |
13 | ジェイムス・ダビル | イギリス・ベルティゴ | 113 | 9 |
14 | 小川毅士 | 日本・ベータ | 116 | 11 |
15 | フランツ・カドレック | ドイツ・ベータ | 136 | 8 |