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チャンピオン製のセクション
世界選手権最終戦の金曜日は、こんなセレモニーがあった。
ジョルディ・タレスとマルク・コロメ、二人のスペイン人チャンピオンがアレンジした常設セクションができました、というセレモニーだ。
今回の会場は、PARC MOTORというサーキット。サーキット自体は今まさに建造中で、コースも一部しか舗装されておらず、あちこちで重機がうなりをあげている。セクション製作の最後の仕上げかと思ったら、トライアル大会をやっている最中にも、サーキット作りは休まない模様。
話では、完成の暁にはMOTO GPもやりたいしF1だって開催したいということだけど、それにはちょっと狭いんじゃないかという気がしないでもない。でもトライアルをやろうって所だから山は豊富で、つまりコースも起伏があってなかなか楽しそう。どんなコースで、どんなレースが開催されるかは、これからおいおいはっきりするでしょう。
でこのサーキット、どうやら完成の暁にもトライアルのみなさんに遊び場所を提供してくれるようで、世界選手権を明日に控えて、今日は“世界チャンピオンが作った常設セクション”というのが御披露目になった。
そのセクションはふたつ。ジョルディ・タレス製作セクションと、マルク・コロメ製作セクション。スペイン人の世界チャンピオンは、ここに一つずつセクションを製作して、チャンピオンの名前を銘板に残せるというシステムだ。
スペイン人のチャンピオンは、実はあと3人いる。でもその3人はいずれも現役だから、まだセクションは作らせてもらえない。引退したら、記念セクションができあがるのだけど、3人ともまだ若いから、彼らのセクションができるのは、当分先になりそうだ。その3人とは、アダム・ラガ、トニー・ボウ、そしてライア・サンツ。トライアル王国スペインといえど、これまで女子を含めてたったの5人しかチャンピオンがいないというのも、ちょっと意外な事実でした。
最初の写真はジョルディ・タレスセクション前で、スペイン協会やカタロニア協会の親分たちと、タレスと、そしてコロメ。
上の2枚は、説明の必要もなく、タレスセクションを御披露目するタレスと、コロメセクションを御披露目するコロメ。
この日は日差しの強いいいお天気だったんだけど、セレモニーの主役であるタレスが遅刻してきたのを待っているうちに雨が降ってきた。タレスを待ってるうちは「スペイン時間だからね」なんて冗談を言ってたけど、雨になったら「イギリス天気だ」ってことになる。トライアルは歴代スペインとイギリスの戦いってのが、こんなところにも現れてますね。