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2009ベータはEVO

09ベータフレームのアップ

 ベータが、2009年モデルを発表した。スペイン大会の土曜日の午後5時からニューモデルのお披露目セレモニーがあった。そこで登場したマシンはこんなフォルムを持っている。全面的な一新モデルだ。マシン名もこれまでのREV-3からEVO-2Tとなっている。Evolutionの意味合いだ。
 見ての通り、徹底的な軽量化を実現したのが大きな特徴。車重は69kgという。
 販売時期、価格は未定。
*写真追加しました。
*さらに写真追加しました。
*諸元表、追加しました。


 2009年モデルは変更点だらけだが、2ストローク水冷エンジンも新設計。125、250、そして新しいラインアップの290の3機種がそろっている。
 CDIのダブルマッピングシステムを搭載して、モード切替が可能になった。また新設計フレームと各部の徹底な見直しによって、乾燥重量は290で69Kgを実現。いよいよベータも軽量マシンの仲間入りだ。

09ベータ

 事前に流れた写真では、なにやらやたらとスリムそうな車体構成はうかがえたが、実際、どこまで軽量化が進んだモデルなのかは、実物を見るまでははっきりしなかった。
 実物を目にした関係者は一様にびっくり仰天。応力が集中すると思われるステアリングヘッド周りが、5cmほどの幅の各パイプ一本で構成されている。そのとおり、フレームには「シングル・ボックス・フレーム」というステッカーが貼られている。
 そしてこれが一大変化。リヤサスペンションにリンク機構を採用した。REV-3以降リンクレスを採用してきたベータが、再びリンクサスでより操作性向上を狙ってきた。

09EVO左
09EVO右

 発表会は土曜日の午後5時から始まるというんで5時には始まらないだろうと5時5分にベータのテントの前にいったら、やまほどの人垣ができていた。ドギー・ランプキンやジェロニ・ファハルドを含めて、このマシンを初めて見る人ばっかりだから、人垣は切れない。

右からの横位置
右下から

 配布された資料にはなかった右方向からのビュー。実物を見ても、タンクがのってないとしか思えないスリムさ。
 一応、リンクがついているという証拠写真も撮ってみました。全体に、フレームはとてもコンパクトです。というか、薄い。
 トライアルマシンからは最初にシートがなくなり、次にタンクがなくなり、今度はいよいよ、フレームというか、どうやらマシン自体が質量を消そうとしているようだ。アルミフレームで、ガスガスと肩を並べる69kgを実現したというのは、これはすごいことだ。

リンク
上から
サイレンサー

 マシンが発表されたあと、軽食とお飲物が振る舞われて(奥から、ちゃんとワインも出てきた)その席で社長のラポ・ビアンキさんを見つけたので、ちょっと聞いてみました。
 ラボさんは、ドギー・ランプキンが初タイトルを獲得した頃は、トライアルウェアに身を包んで、自らサポートに出ていました。当時はお父さんが社長をやっていて、ラポさんは副社長だったので、時間的にも余裕があったのかもしれない。最近はすっかり忙しいらしくて、飛行機ですっ飛んできてパドックでロビー活動などして、また飛行機ですっ飛んで帰るというスケジュール。トライアルの現場でラポさんを見ることも、めっきり減ってしまった。でもイタリア人らしい熱い血統は、今でもまったく変わっていないように見受けられる。

ラポさんとランプキン

ラポさんとランプキン

●フレームをフルモデルチェンジしてから2年しかたってないけど、今回のモデルチェンジは予定通りですか?
「マシンの開発は常にやっていて、いつ市場に投入するかは、流動的なマーケットの動向をみきわめておこなうことになる。フルモデルチェンジしたREV-3の2年後にEVOが登場したのは、その結果だ」
●エンジンは、基本的にはこれまでのものを踏襲したものと考えていいですか?
「今回の大きな特徴は、最大排気量を290ccに設定したことだ。それに伴って、耐久性など、全面的な見直しをおこなった。クランクシャフトも新設計、コンロッドもピストンもシリンダも、EVOのための新しいものだ。ほとんどのパーツが、これまでのものとはちがっている」
●今回は4ストロークの発表がありませんが、4ストロークはいかがですか?
「2ストロークを市場に投入するのは10月頃になると思う。その後、4ストロークが登場することになる。4ストロークは、若干のモディファイを受けて、EVOフレームに搭載される」
●市場の状況はいかがですか?
「ちょっとむずかしい状況だ。イタリア、イギリス、フランスはよかった。スペインがよろしくない。ドイツも、あんまりよくない。日本は、インポーターが変わったなどの背景を考慮すると、よい感触を持っている。2ストロークと4ストロークについては、今はまだ2ストロークのほうが元気がいい。4ストロークの注目度は高いが、マーケットが追従してくるのは、しばらく先のことだと思われる」
 とのことでした。
諸元(ベータモーター発表)

シャーシ EVO 250cc EVO 290cc EVO 125cc EVO 4T 250cc EVO 4T 300cc
フレーム アルミ・モノチューブ アルミ・モノチューブ アルミ・モノチューブ アルミ・モノチューブ アルミ・モノチューブ
ホイールベース 1305 1305 1305 1305 1305
全長 1990 1990 1990 1990 1990
全幅 850 850 850 850 850
全高 1115 1115 1115 1115 1115
シート高 660 660 660 660 660
最低地上高 310 310 310 310 310
フットレスト高 345 345 345 350 350
車重 69 69 68 72 72
燃料タンク容量 2.6 2.6 2.6 2.6 2.6
内リザーブ容量 0.5 0.5 0.5
冷却水容量 600 600 600 600 600
フロントフォーク 38φ 38φ 38φ 38φ 38φ
リヤサスペンション リンク式モノショック リンク式モノショック リンク式モノショック リンク式モノショック リンク式モノショック
リヤサスストローク 60 60 60 60 60
フロントホイールトラベル 165 165 165 165 165
リヤホイールトラベル 180 180 180 180 180
フロントブレーキ 185mm 4ピストン 185mm 4ピストン 185mm 4ピストン 185mm 4ピストン 185mm 4ピストン
リヤブレーキ 160mm 2ピストン 160mm 2ピストン 160mm 2ピストン 160mm 2ピストン 160mm 2ピストン
フロントホイール 21-1.6-32 21-1.6-32 21-1.6-32 21-1.6-32 21-1.6-32
リヤホイール 18-2.15-32 18-2.15-32 18-2.15-32 18-2.15-32 18-2.15-32
フロントタイヤ 2.75-21 2.75-21 2.75-21 2.75-21 2.75-21
リヤタイヤ 4.00R 18 4.00R 18 4.00R 18 4.00R 18 4.00R 18
エンジン
形式 水冷2ストローク単気筒 水冷2ストローク単気筒 水冷2ストローク単気筒 水冷4ストローク4バルブ 水冷4ストローク4バルブ
ボア 72.5mm 78.0mm 54.0mm 77.0mm 84mm
ストローク 60.5mm 60.5mm 54.0mm 53.6mm 53.6mm
排気量 249.7cc 289.1cc 124cc 249.6cc 297.3cc
圧縮比 8.9:1 9.5:1 14:1 11.5:1 11.0:1
イグニッション AET 12V-85W AET 12V-85W AET 12V-85W
点火プラグ NGK BR7ES NGK BR7ES NGK BR7ES NGK CR7EB NGK CR7EB
混合オイル比 1.5% 1.5% 1.5%
吸気 キャブレター キャブレター キャブレター キャブレター キャブレター
気化器 ケイヒンPWK 28 ケイヒンPWK 28 ケイヒンPWK 28 ミクニ ミクニ
クラッチ 湿式多板 湿式多板 湿式多板 湿式多板 湿式多板
一次減速 Z. 20/71 Z. 20/71 Z. 20/71 Z.18/63 Z.18/63
ミッション段数 6 6 6 5 5
最終減速 Z.13/41 Z.13/41 Z.13/41 Z.11/42 Z.11/42
オイル SAE 20/30(550) SAE 20/30(550) SAE 20/30(550)

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