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ランプキンのニューマシン
アウトドア7回、インドア5回、合わせて12回のFIMトライアルチャンピオン、ドギー・ランプキンが、新たな出発を果たそうとしているようだ。自身のホームページに、興味深い宣誓が掲載されている。
イギリスの生んだトライアル・キング、ドギー・ランプキンは、ベータでトライアルキャリアをスタートさせ、3回のアウトドアチャンピオンを得たあとにモンテッサに移籍、さらに4回のアウトドアチャンピオンを獲得した。
ランプキンとチャンピオンチーム、モンテッサとの関係は2000年から2007年までの8年間の長きにわたり、その間、ベータ時代と合わせてランプキンは世界選手権99勝をあげている。
その後再びベータのライダーとなったランプキンは、2011年に今度はガスガスのライダーとなって、そこで世界選手権参戦キャリアを終了することになった。世界選手権を引退した2012年以降は、エンデューロなどに参戦をしつつ、ガスガスチームにノウハウを提供し続けていた。
今回、ランプキンが新たな出発としたのは、VERTIGOという名の新たなトライアルマシンを開発することだった。トライアルファンである実業家のスポンサードを得て、ランプキンはマシンコンストラクターとしての、トライアルシーンに切り込んでくることになる。
まずは2年契約をしたランプキンは、自身のホームページでこの新しい活動を表明したが、最初のアナウンスは新規事業についてよりも現役としての最後を支えてくれたガスガスへの謝辞がつづられている。特に伝統のSSDTで2度の勝利を得たのは、ガスガスチームとイギリスのガスガスインポーター、ジョン・シャートの支援によるところが大きいと感謝の意を述べている。
ランプキンは、ガスガスと契約したときのことをひきあいとして、自身のモチベーションを高く保持するにも、今回の新たな契約はたいへんエキサイティングなことであるとともに、スポンサーとなる実業家について、長いつきあいがあるトライアルファンである旨の紹介をしている。
すでに開発は進んでいて、ランプキンと開発チームは忙しい日々を過ごしているというが、新しいマシンの姿が公開される日も、そう遠くないということだ。