2023年12月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
  1. MFJトライアル
  2. 2016高田島ツートラ
  3. 2017TDN
  4. TDN

    2023.09.11

    TDN全記録
  5. 2017お勉強会
  6. PayPay本人確認ジャンボ
  7. リザルト関東
  8. TDN
  9. イベント(大会)
  10. イベント(大会)
  11. イベント(大会)
  12. リザルト中国
  13. TRJ / MFJ
  14. イベント(大会)
  15. リザルト関東
  16. イベント(大会)
  17. MFJ
  18. リザルト中国
  19. リザルト関東

世界のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

1603オーストリアXトライアル

Xトライアル第3戦で、ボウがタイトルに王手

2016年Xトライアルは第3戦。今回はオーストリアのウイナー・ノイシュタットで開催された。トニー・ボウが2連勝で、2位にカベスタニー、3位にラガが入った。これでチャンピオンシップはボウが2歩リード、という戦況となった。藤波は3戦連続の5位。しかし惜しい5位だった。

1603オーストリアのカドレックドイツ代表、ガスガスのフレンツ・カドレック

今回のゲストライダーはドイツのフランツ・カドレック。今年からガスガスに乗ることになった若手ライダーだ。ゲストライダーは地元の人気ライダーが選ばれることが多いのだが、オーストリアのライダーをXトライアルに連れてきたら一歩も走れないか死んでしまうかどちらかなので、お隣のドイツのトップライダーであるカドレックがやってきたということになる。

しかしカドレック、なかなかあなどれない。昨年のこの大会にもゲスト出場しているカドレックだが、去年は最下位の8位だったが、今年はちょっと気を吐いた。まずトライ順を決めるスピードレースでカールソンを破り、カールソンを先に走らせてトライを進めた。今回のセクションはクォリファイに6セクション。第4セクション、第5セクションでカールソンよりも減点をかさんでしまい、カールソンには上位を譲ったものの、続く藤波とフェレールの対戦ではフェレールが第4セクションで失敗。これでカドレックはフェレールより上位に入ることになった。

1603オーストリアのカールソンスウェーデンのエディ・カールソン。モンテッサ300RRに乗る

フェレールは、今回は散々だった。序列からいけば、ここまでの2戦のトップ4はいずれもスペインが独占。5位は2戦続けて藤波、フェレールは2戦続けて6位となっている。フェレールとすれば、打倒藤波、5位獲得が大きな目標となるわけだ。最初のスピードレースで藤波に負けたフェレールは、藤波に先行してトライをする。ところが第4セクションで5点。ここはカールソンがクリーン、カドレックが2点となったところだから、フェレールは当然クリーンしなければいけなかった。この5点がなければカールソンと同点となったはずなのだが、これでフェレールは最下位争いとなってしまった。第5セクションを1点で抜けて、ここを3点のカドレックに対して2点追いついたものの、第4の5点は大きかった。

1603オーストリアの藤波とフェレール二人目のシェルコ、フランスのアレックス・フェレール

2戦連続5位、しかも第2戦ではファハルドに1点差でクォリファイ敗退が決まった藤波は、今回こそファイナルに進出して、4位以上、できれば表彰台を獲得したいところだ。表彰台を獲得するには、まずはクォリファイを通過しなければいけない。

クォリファイは前回までの下位の選手からトライしていくから、藤波がトライするときにはまだ上位の4名はトライしていない。上位4名は藤波以上のスコアをマークすればファイナル進出はできるから、計算や調整ができる点で有利になるわけで、藤波とすれば見えないライバルを相手に戦わなければいけないことになる。目の前の相手はフェレールだが、フェレールに勝ったからと喜んでいてはいけないわけだ。

今回の藤波は好調、フェレールとの勝負に圧勝するの明らかだったが、問題はトップ4の誰かをしのぐスコアになっているか、だ。惜しむらくは、藤波より下位の3名が1点で抜けた第1セクションを、藤波は2点で抜けている。ちょっと惜しかった。

1603オーストリアの藤波惜しい。本当に惜しかった藤波貴久

さて、藤波のあとはファハルドとカベスタニーが走る。彼らは第1セクションをクリーン。ところがその後、ファハルドの方に細かい減点が出て、戦況が微妙になってきた。カベスタニーは難セクションの第2セクションを2点で抜け(藤波も2点で抜けている。ファハルドは3点)、第4を1点とした以外はクリーンばかりで、カベスタニーがファイナルに進出するのはまずまちがいない。カベスタニーのクォリファイの減点は3点。対してファハルドは7点だった。

藤波は8点。なんと、2戦連続にして、ファハルドに1点差でファイナル進出を逃すことになってしまった。しかも今回は、第1セクションであと1点もしくは2点減らすのは充分可能だったと思われるから、その悔しさもひとしおだろう。

最後の組はラガとボウ。ラガとボウは、ともに第2セクションを減点2としただけで6セクションを走りきって、タイブレイクによってボウのクォリファイ1位、ラガのクォリファイ2位が決まった。これで2016年のXトライアルは、3戦連続でスペイン勢ばかりがファイナルを走り、スペイン勢が表彰台を独占することになった。問題は、どのスペイン人が表彰台に乗り、どのスペイン人が表彰台の中央に乗るか、だ。

1603オーストリアのファハルド白いヴェルティゴに乗るジェロニ・ファハルド

ファイナルは、クォリファイと同じ6つのセクションで競われる。ただし今度は、進行方向が逆側。最近のXトライアルではよく使われるやり方だ。ファハルドは第1セクションこそクリーンしたが(タイムオーバー1点がある)、4つのセクションで5点とちょっと奮わず。勝負の焦点は、カベスタニーとラガの2位争いとなった。

今回のセクション、第1と第5はクリーンセクション(トップライダーにしてみたら)、第2と第6は5点でしょうがないという感じの設定だった。カベスタニーが第1で1点、第3をタイムオーバー1点でクリーン。ラガは第1はクリーンしたものの、第3で5点となってしまった。続く第4ではカベスタニーか5点、ラガは減点1点、タイムオーバー1点で2点。これで両者は同点だ。ところが残る第5、第6は、クリーンと5点。二人の減点に変わりはなく、両者は同点で6セクションを走り終えた。

1603オーストリアのカベスタニー打倒ラガを果たしたアルベルト・カベスタニー。次はボウが標的だ……

二人のために用意されたタイブレイクは、イベントの最後を飾るドラマチックな演出となった。この勝負はカベスタニーが勝利。開幕戦を勝利、2戦目で2位となったラガは、3戦目を3位で終えることになった。

前回第2戦までにチャンピオンシップポイントを同点まで戻したボウだったが、これで一気にそのポイント差を8点まで広げることができた。TRSのデビューシーズンは優勝で始まる最善のものとなったが、タイトル返り咲きにはちょっと苦しい展開になってしまった。

1603オーストリアのラガ1戦ごとに順位を落としてしまっているアダム・ラガ。最終戦では自身のため、TRSのため、人車の実力をきっちり見せてほしい

8点差は、計算上はまだまだタイトルが確定的というものではないが、ボウは最終戦で勝利の必要がなくなった。2位となればタイトル獲得はできるという計算だ(ボウが3位、優勝がラガだと、ポイントは同点で最終戦で勝利したラガがチャンピオンとなる)。ここまでの戦いっぷりを見れば、まずボウの10回目のタイトル獲得は確定的といったところだろう。

1603オーストリアのボウ強いトニー・ボウ、健在。今回はちょっとセクションがむずかしめだったのもボウには有利だったか。

今シーズンはパリ大会がキャンセルとなって、全4戦のショートスケジュールとなった。いつもなら、毎週のように開催されるXトライアルが、今年は1ヶ月に1度というペース。最後の2戦だけが、2週続けて開催となる。最終戦マルセイユ大会(フランス)は、早、この週末に開催される。

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/03/16X3_Wiener-Neustadt.pdf
結果表PDFです。4ページあるので、スクロールして見てください。拡大もできるし、別に開くこともできます
1603オーストリアの表彰台左から2位カベスタニー、優勝ボウ、3位ラガ。ラガはTRSカラーがすっかり板についた

Photo:FIM/Good Shoot & Repsol Honda Team

関連記事

2023年自然山通信12月号出来

12月号の電子版、出来です。 出来=しゅったいって、テレビドラマになったからちょっとだけメジャーになったけど、ずっと「デキ!」だと思っ…

自然山通信12月号発売

自然山通信12月号の発売です! 長い夏から秋を待っていたら、突然冬になったような12月です。11月中は全日本選手権が2戦続いて、X-TRIA…

【PRESENT】オリジナル2024壁掛トライアルカレンダー

自然山通信オリジナル「B4壁掛け・2024トライアルカレンダー」無料プレゼント中! (さらに…)…

トライアルGC大会/GCクラスでの昇格の記録

トライアルGC大会、そのGCクラスで国際B級への昇格を果たした選手の一覧です。 GC大会10位までに入ると(2000年以降の場…

2023全日本第最終戦CityTrialJapan大会

IASのみの、しかも第7戦までのランキング10位までの10名のみが参加する全日本選手権最終戦シティ・トライアル・ジャパン大会は、いろいろな特…

MFJトライアル

全日本歴代ランキング

全日本選手権の、歴代のランキング一覧です。 全クラス、ランキング15位までを抽出させていただきました(15位までに空欄があるクラス…

2023年全日本選手権独自集計ランキング

2023年全日本選手権ポイントランキングです。MFJ正式ではなく、自然山通信独自集計です。 各ラウンドの数字はポイントではなく順位です…

2023年、村の選挙

今度の日曜日は、福島県議会議員と、それに合わせてあちこちの自治体の議員選挙があって、我が村でも村議会議員選挙が予定されていた。 (さ…

2023年秋、11月号電子版できました

11月号の電子版です。 先月号電子版ができたときには、暑さが一気に引いて涼しくなったと書いたのに、一転、夏日になるようなあったかい秋に…

自然山通信11月号発売中

自然山通信11月号の発売です! 夏のような陽気がまだまだ続いて、夏みたいな秋が長〜いです。今月号は全日本レディースの新チャンピオン山森あ…

ページ上部へ戻る