2023年6月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
  1. 2017お勉強会
  2. リザルト関東
  3. トライアル・デ・ナシオン
  4. イベント(大会)
  5. イベント(大会)
  6. イベント(大会)
  7. リザルト中国
  8. TRJ / MFJ
  9. イベント(大会)
  10. MFJトライアル
  11. リザルト関東
  12. イベント(大会)
  13. MFJ
  14. リザルト中国
  15. リザルト関東
  16. イベント(大会)
  17. イベント(大会)
  18. イベント(大会)
  19. イベント(大会)
  20. イベント(大会)
  21. リザルト中部
  22. 2017TDN
  23. トライアル・デ・ナシオン
  24. リザルト関東
  25. リザルト中国
  26. リザルト中国
  27. イベント(大会)
  28. イベントリザルト
  29. リザルト中国
  30. リザルト中国
  31. TRJ / MFJ
  32. イベント(その他)

世界のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

アンドラGP、トニー・ボウ完勝。藤波が土曜日に3位

標高の高い、山のてっぺんでの開催となるアンドラGP。表彰台の1位、2位は、土曜日、日曜日ともに同じ顔ぶれだった。勝利はトニー・ボウ、2位はアダム・ラガ。日本GPの日曜日以降、5戦連続同じ結果ということになる。

土曜日の3位には、藤波貴久が入った。ただし日曜日は6位で、ちょっと不本意な2日間となった。それでもぎりぎりのところでランキングは3位を守っている。日曜日の3位はジェロニ・ファハルド。ヴェルティゴに移籍してから、これが初めての表彰台となった。

アンドラは18セクションの2ラップの戦いとなる。12セクション3ラップとセクション数は同じだが、長く標高差のあるコースは、厳しい戦いをライダーに強いることになる。

アンドラは、国が丸ごとピレネー山脈のまっただなかにあって標高が高い。それでも、今回のパドックは町の中にあって比較的標高が低く、大半のセクションは山のはるか上。第1セクションと最終セクションが町に近く設定されていた。17セクションから最終18セクションまでは、標高差1000メートルほどを一気に降りてくることになる。

1606アンドラのボウ

すっかり成績がいいので、みんな忘れてしまっているかもしれないが、トニー・ボウはいまだにけが人である。藤波同様、簡単には治らないかもしれない。今回は右肩に青いサポーターを装着して試合に臨んだ。手負いのボウにとって、長い下り坂でのコース移動は厳しいものになった。

ボウのライバルは、いつものようにアダム・ラガだ。ボウが負傷している今シーズンは、ラガにとっては大きなチャンスでもある。今回のような高地では、2ストロークマシンより4ストロークマシンの方が空気の薄い影響が顕著に出る。

金曜日の夜、アンドラは雨に包まれた。濡れたアンドラの岩はよく滑る。むずかしい大会になりそうだ。ただしトライアルGPクラスのスタートまでには雨は止んで、その後は徐々に乾き始めた。後半になるほど、セクションコンディションはよくなる。しかし特に1ラップ目は、時間がない。

ボウ、ラガ、そして藤波と全員がタイムオーバー、しかもボウに至っては、最終18セクションをエスケープしてなお、5点のタイムオーバーが残るという厳しさだった。

実はボウは、17セクションでパンクに見舞われた。気がついたときにはすでに18セクションへの長いコース移動にかかっていて、そうなるともはやマインダーも追いついてこない。そのまま18セクションまで下りきったときには、ビードも落ちきっているという悲惨な状態だった。コースが下る一方で、のぼりがなかったから助かったようなもの、もしものぼりがあれば、ビードが落ちたタイヤでは走破できなかったはずだ。そしてボウは、最終セクションをトライするのをあきらめ、申告5点をもらうことになったのだった。ラガは最終セクションをクリーンして、7分のタイムオーバー減点となった。ボウは5分のタイムオーバーに5点。これでリードを3点奪い返されることになったが、最悪の事態よりはずいぶんと結果は良かった。1ラップ目、ボウ34点、ラガ33点。数字はラガが1点リードしているが、内容的にはボウの強さが光っている。

藤波は2分のタイムオーバーで1ラップ目の減点は41点だった。4位ハイメ・ブストには3点差、5位アルベルト・カベスタニーには7点差。まだまだ先行きはわからない。

2ラップ目、ボウはいよいよ絶好調だ。3点ひとつ、1点三つで計6点。ラガもよくおいすがったが、3点と5点貸って、ぎりぎりの差で勝利はボウのものとなった。

ボウはバルセロナの出身だが、今はアンドラに住んでいる。いわば地元での勝利というわけだ。そしてまた、この地に住みながら高地でパワーを引き出す方法を模索してきてもいた。その成果が、ばっちり結果になったアンドラ大会だった。

3位は、すっかり藤波で決まりだと思いきや、ブストがことのほか好調。最終セクションまで、藤波を3点リードして3位につけていた。このままゴールすれば、ブスト自身初の表彰台だ。ところがこれがプレッシャーとなったのか、最終セクションで5点。表彰台はまたも夢物語となって、藤波が2点差で今シーズン3度目の表彰台獲得となったのだった。

1606アンドラの藤波

ブスト4位、カベスタニー5位。今シーズン、ランキング3位は藤波とこの二人の間で接戦。ちょっと離されてジェロニ・ファハルドとジェイムス・ダビルのヴェルティゴ・コンビがつけている。

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/06/101-TRIAL-GP-07-AND-2016-FINAL.pdf

日曜日

1606アンドラのラガ

土曜日の夜もまた雨が降った。これはまた厳しい戦いになるのではないかと予想される一方、意外に少数減点の勝負となった土曜日のこともあり、セクションはやさしくされるばかりでなく、難易度をあげた変更をされたところも少なくなかった。

あけて日曜日、コンディションは土曜日よりさらによくなった。雨が止むのが早く、乾きも早かったからだ。土曜日の2ラップ目が、10点内外の減点の勝負となったから、日曜日はさらに少数減点の勝負となりそうな予感はあった。神経戦だ。

この日も、トップ争いはボウとラガの一騎打ちになった。1ラップ目、ボウは土曜日に続いて絶好調。1点4つで、スコアをたった4点でまとめてきた。ラガも負けていない。1点は4つ。しかしラガには、第3セクションでの痛恨の5点があった。この神経戦では5点ひとつは致命的。しかしいまはノーストップルールの時代だ。ボウとてもワンミスで5点をちょうだいするかもしれない。

しかし2ラップ目、二人は見事だった。18セクションを一度も足をつかず、減点ゼロで走りきってしまった。二人がともにオールクリーンで2ラップ目を終えてきたので、トータル減点は1ラップ目のスコアがそのまま、ボウが4点、ラガが9点。ラガの1ラップ目の第3セクションでの5点は、とても手痛い失点となったのだった。

3位争いは、この日はファハルドが好調だった。ボウとラガには届かなかったが、1ラップ目に3位につけると、2ラップ目に1点二つで4位以下を振り切った。ファハルドは、今シーズンからヴェルティゴに乗るも、ダビルに表彰台獲得で先を越され、ちょっと苦しい状況になってしまっていたが、これでひと安心といったところだろうか。

1ラップ目の10点台はファハルドの他、ブストがいた。しかしブストは、またしてもまたしても表彰台に届かず。もっとも多く4位をキープする安定感はすばらしいが、表彰台が遠いのは、なにか理由があるのだろうか。

1ラップ目20点台は3人だった。カベスタニーが22点、藤波が23点、ゲラベルトとダビルが25点で、この4人が5位争いということになった。この中で、2ラップ目に一桁減点をマークしたのがカベスタニーと藤波で、5位争いはこのふたりに絞られた。この日のカベスタニーと藤波は接戦だったが、1ラップ目に1点、2ラップ目に2点、トータルで立った3点さながら、カベスタニーの5位、藤波の6位が決まった。今回はファハルドはちょっと届かない好調ぶりを発揮していたが、藤波からブストまではわずか5点だったから、4位から6位はどう転がっていてもおかしくなかったわけだ。

ボウはアンドラを完全勝利で、この大会だけでラガに6点差をつけることができた。藤波は土曜日の3位で喜びを味わったが、日曜日に6位、終わってみればランキング3位が維持できたのがよかったところで、あまり印象のいい週末とはならなかった。ブストは安定して4位に入るも、すでにこのルーキーの目標は4位ではない。またも表彰台を取り逃がしてちょっと失意の週末となった。

ファハルドは藤波とは正反対に初日の6位から日曜日に3位表彰台。ようやくシーズン初表彰台となったが、今年のファハルドは先輩カベスタニー、後輩ブストに敗することが多く、ランキングは彼らにやや離されての6位となっている。

1606アンドラのファハルド

なお、この大会で、TRSのポル・タレスが引退を表明した。偉大なチャンピオン、ジョルディ・タレスの甥っ子であるポルは、なかなかその血筋を結果に活かすことができず苦戦。ケガも多かった。最後の大会は、14位と16位だった。

1606アンドラのポル

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/06/101-TRIAL-GP-08-AND-2016-FINAL.pdf

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/06/CHAMPIONSHIP-2016-TRIAL-GP.pdf

さてシーズンは中盤戦真っ盛り。次の戦いはすぐ翌週のフランス大会だ。

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/06/102-TRIAL-GP-07-AND-2016-SECTION-TRIAL.pdf

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/06/102-TRIAL-GP-08-AND-2016-SECTION-TRIAL.pdf

■トライアル2

1606アンドラのピース

今シーズン、ここまで4人の勝利者が出ているトライアル2。その中で唯一2勝以上をあげているのがジャック・プライス。ドイツ大会での完全勝利に続いて、4勝目3連勝を達成だ。

1606アンドラのファーレ

しかし日曜日はアルナウ・ファーレがシーズン2勝目。プライスは2位となった。ランキングはプライスが独走状態だが、誰が勝ってもおかしくない今年のトライアル2は、稀に見る激戦区となっている。

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/06/CHAMPIONSHIP-2016-TRIAL-2.pdf

■トライアル125

ドイツ大会で、それまでトライアル2に参戦していたヤルモ・ロブランが勝利して、このクラスもおもしろい展開になるかと思いきや、このライダー、地元でのたった1戦だけ完全勝利して、またトライアル2に戻っていった。ドイツ大会まではトライアル2で無得点続きだったのが、今回のアンドラでは14位と15位ながらポイントを獲得。こんな調整の仕方もあるのだろうか。

1606アンドラのMax FAUDE

さてお騒がせの強敵がいなくなって、土曜日はジャック・ピースが勝利に戻った。しかし日曜日、ピースの連勝はならず。勝ったのはドイツのマックス・ファウデだった。ファウデはランキング2位の選手だが、今シーズンは初優勝。ピースは2位で、あいからわずランキングトップを守っている。

https://www.shizenyama.com/wp-content/uploads/2016/06/CHAMPIONSHIP-2016-TRIAL-125.pdf

関連記事

2023年全日本選手権独自集計ランキング

2023年全日本選手権ポイントランキングです。MFJ正式ではなく、自然山通信独自集計です。 各ラウンドの数字はポイントではなく順位です…

2023全日本選手権第3戦<リザルト>

2023全日本選手権第3戦もてぎ大会リザルト ●2023年6月4日 ●栃木県芳賀郡茂木町モビリティリゾートもてぎ 天候:晴れ …

6/4全日本第3戦もてぎ大会

全日本選手権第3戦は世界選手権が開催されたばかりのモビリティリゾートもてぎでの開催。今週末の6月4日開催です。 (さらに&helli…

自然山通信5月号電子版できてます

たいへん遅くなりましたが、自然山通信5月号、電子版がご用意できました。 5月はゴールデンウィークなどありましたが(そのせいでこんなこと…

自然山通信5月号発売中

2023年自然山通信5月号の発売中!世界選手権も全日本シリーズもはじまり、もてぎの世界選手権日本大会「2023 Hertz FIMトライアル…

2023高田島庭先コンペティション

5月5日、高田島庭先コンペティションを開催しました。今回が4回目の開催になるみたいです。 1回目は伝説の大雨でした。1ラップ目で力尽き…

2023全日本選手権第2戦<リザルト>

2023全日本選手権第2戦熊本・山鹿大会リザルト ●2023年4月23日 ●熊本県山鹿市矢谷渓谷キャンプ場 天候:晴れ 観客…

4/23 全日本選手権第2戦熊本・山鹿大会

次の戦いは4月23日の九州だ。 4月2日、キョウセイドライバーランドで開幕した全日本選手権。3週間を置いて第2戦は九州熊本県山鹿市での…

【2023トライアルバイクテストデイ】いよいよ今週末!

【2023トライアルバイクテストデイ】今週末の開催です! 4月16日、関東トライアル場のメッカ、茨城県桜川市『真壁トライアルランド』で、【…

2017お勉強会

2023年高田島お勉強会

2010年から続けていて、まずまず好評をいただいたお勉強会・体験会のお知らせです。限定10名様。 福島県双葉郡川内村で…

ページ上部へ戻る