© トライアル自然山通信 All rights reserved.

イタリア最終戦、ボウが20個目のタイトルを決定
2016年9月3日・4日、世界選手権最終戦はイタリアのベネチアに近いキアンポで開催された。
トニー・ボウが勝利して、2016年のシリーズタイトルを決定した。ボウのタイトルはアウトドアが10個目、インドアの10タイトルと合わせて、これで20個目のワールドタイトルとなった。
難セクションがそろった今大会、トニー・ボウはぶっちぎりもぶっちぎり。第9セクションなどは、ボウ以外は全員が申告5点で、堂々たるタイトル決定劇だった。
手首の骨折から6週間、藤波貴久は序盤は好調。しかしやはり手首の痛みは大きいようで、6位まで順位を落としてゴールした。しかしランキング3位争いのライバル、アルベルト・カベスタニーは4位で、その点差を3点縮められたが、いまだ11点差をつけて、残るは明日の最終戦のみだ。
この日3位となったのはジェロニ・ファハルド。ファハルドは事実上ランキング3位争いの圏外にいるが、今度はファハルドとハイメ・ブストとのランキング5位争いがしれつ。両者はたったの1点差で明日の最終戦を迎えることになった。
こちらの写真は第4セクションで失敗、左手が離せずエンジンが止められないラガ、アクセルが地面にひっかかってエンジンがうなっている。そこに飛んできたのがトニー・ボウだった。ボウが到着したときにはラガのエンジンはもう止まっていたが、ボウの助けもあって、マシンは無事に引き上げられた。