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デ・ナシオン日本チーム、スペインに次ぐ2位!
9月11日、フランスとイタリアの国境のスキーリゾート、イゾラ2000で開催されたトライアル・デ・ナシオン最終日。日本はイギリス、フランスと1点を争う大接戦を展開した末に、1点差で2位の座を獲得した。優勝は当然スペインで、オールクリーン。日本は7点、イギリスが8点だった。
下見をしたライダーは、むずかしいと気合いを入れていたが、しかし開けてみればクリーン合戦。チームで5点をとったらもうおしまいという神経戦となっていった。これに気がついたのは、1ラップ目の中盤だったという。
しかし神経戦とはいえ、5点になれるセクションは多かった。そんな中で、1ラップ目の日本は2点。1ラップ目は小川友幸が絶好調ではなかった感じで、これを黒山健一がカバーするかたちで走りきった。2ラップ目、黒山健一がちょっと調子を崩した。しかし今度は小川友幸がそれをカバー。藤波は常に二人のあとを走り、二人の失点をカバーし、気持ちを盛り立てていった。
2ラップ目、ぱらぱらっと雨が降り、フランスとスペインがペースを上げてきた。雨でセクションが変化するのと、同点ですべての減点が同じ場合はタイム差で決着がつくので、あるいはそれを意識してのペースアップかもしれなかった。最後は、日本はフランスに抜かれて、スペインチームにはさまれるタイミングでゴールした。
ゴールしてから結果が出るまでの数分が長かった。まず日本の減点が7点であることが発表される。そしてそれからしばらく、イギリスの減点8点が明らかになった。
日本2位! 厳しい戦いだった。コンパクトなチームだったが、日本からの(数少ない)観戦者も含めて、いつになく一体感のあるトライアル・デ・ナシオンだった。