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ダビルはガスガスへ
2017年に向けてのストーブリーグ。すでに昨年のうちに発表になっていた移籍話だが、ジェイムス・ダビルがヴェルティゴからガスガスへ乗り換えるとの発表があり、新年早々のインドアトライアル、シェフィールドで3位に入っている。
この発表は、2016年12月1日に発信されていたもの。ダビルは2017年シーズンから2シーズン、ガスガスに乗って、世界のメジャー大会に参戦する。予定されているのは、世界選手権、Xトライアル、スペイン選手権、SSDT、スコットトライアル。
ダビルは2016年世界ランキングは7位、イギリス選手権では7回のタイトルを獲得している。SSDTでは2007年と2011年の2度勝利を飾った。スコットトライアルでは2010、2014、2016と3度の勝利を収めている。そしてまた、2005年世界選手権ジュニアクラスチャンピオン、2006年ヨーロッパチャンピオンと幾多の栄冠をおさめてもいる。
1986年4月18日生まれの30歳(トニー・ボウと同い年だ)のヨークシャー出身。ガスガスとの契約は、これで2度目となる。
昨年、再建を果たしたガスガスにとって、2016年は主要ライダーのいないシーズンとなっていた。それでも2016年はトライアル2(ジャック・ピース)、トライアル125cc(ジャック・プライス)でチャンピオンを獲得、女子世界選手権でランキング2位(サンドラ・ゴメス)を獲得している。トライアルGPでの挑戦は、はるかに厳しいものになるちがいないが、ダビルの加入は、新生ガスガスにとって大きな起爆剤となるにちがいない。
写真でダビルと握手を交わしているのは、1996年世界チャンピオンのマルク・コロメ。モンテッサチームでトップ争いを繰り広げた後、ガスガス、スコルパ、オッサなどで開発を担当し、現在はガスガスのスポーツマネージャーとなっている。
ダビルのコメント
「ガスガスでの活躍の日が始まることを思ってわくわくしている。マルク・コロメと仕事できるのも楽しみだ。マシンのポテンシャルは、本当に素晴らしく仕上がっている。このマシンで素晴らしいリザルトを築きたいと思っている。ガスガスとの契約は、自分の家に帰ってきたような印象がある。同時に、この2年間、たくさんのチャンスを与えてくれたヴェルティゴとジャネ氏に感謝を述べたいと思います。この感謝は、永遠のものになるでしょう」
■戦績
7回のイギリス選手権チャンピオン(2009〜2011、2014、2016)
2005年ジュニアクラス世界チャンピオン
2006年ヨーロッパチャンピオン
2007、2011 SSDT優勝
2010、2014、2016スコットトライアル優勝
カドレックもガスガスと契約更改
なお、ガスガスでは合わせて、12月23日にドイツ人のフランツ・カドレックとの契約を発表している。カドレックは2014年ヨーロッパチャンピオンで、同年にジュニアカップランキング2位。ガスガスに参入して2年目となる。カドレックはトライアルGPとあわせて、ドイツ選手権にも参戦する。カドレックにはドイツ選手権4連覇がかかっている。