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トニー・ボウ、日本で100勝なるか!?
まもなく、日本GP開催の日がやって来る。
21世紀の今、圧倒的王者はトニー・ボウ一推しでまちがいないが、そのボウが、もしかしたら日本で大記録を作るかもしれない。
その大記録とは、トニー・ボウの世界選手権100勝マークだ。2018年開幕戦でボウは勝利、この時点で、ボウの勝ち星は98勝となった。次なる戦いは日本の2試合。もしもボウが日本GPの土曜日・日曜日をパーフェクト勝利すれば、日曜日はトニー・ボウ100勝の記念日となる。
これまでの勝ち星ランキングのトップはドギー・ランプキンで99勝。ボウは残り1勝でランプキンと並び、もう1勝でランプキンを抜いて勝ち星ランキングのトップに躍り出ることになる。
勝ち星の多少は、絶好調の時代のシーズンに世界選手権が何戦開催されていたかという背景もあるので、必ずしも勝ち星の多い少ないがライダーの王者ぶりを決める唯一の材料とはならないが、この二人が90勝オーバーで、3位がジョルディ・タレスの61勝ということを見ても、90勝オーバーの二人の圧倒ぶりがわかる。
とはいえ、日本の2日間をパーフェクト勝利するのは、さしものボウといえども簡単ではない。過去の事例を見ると、ボウが日本GPをパーフェクト勝利したのは5回。チャンピオンになった2007年以降で数えると、パーフェクト勝利率は5割を切っている(勝率そのものは7割近い)。去年はパーフェクトだが2016年は1勝、2015年はパーフェクトで2014年は0勝と、なかなか波がある。2014年は負傷が勝利を阻んだという背景もあるが、今もボウのフィジカル面は完璧とは言いがたい。さて、どんな戦いになるだろうか。
一番気をもんでいるのは、もてぎの表彰式でセレモニーを用意するお役目の方々だろうが、その心労は、最後の最後まで持ち越されそうな勢いだ。
なおちなみに、藤波貴久の勝利数は33勝だが、生涯獲得ポイントを集計すると、藤波は4363ポイントで歴代トップになる。2位はドギー・ランプキンで3944ポイント、3位はアダム・ラガで3812ポイント、ボウはアルベルト・カベスタニーの3214ポイントに続く3130ポイントで5位となっている。
※ボウの日本GPの勝ち星は、2017・2勝、2016・1勝、2015・2勝、2014・0勝、2013・1勝、2012・2勝、2011・1勝、2010・1勝、2009・2勝、2008・2勝、2007・1勝、2006・1勝、2005・0勝。2005年・0勝、2004年・0勝。2006年まではベータでの記録。