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ウイグ勝利のSSDT

SSDT

 SSDTが終わりました。5月8日、SSDTの6日目が終わったと同時に、勝利の女神はアレックス・ウイグに微笑みました。ウイグは最終日をオールクリーンで締めくくって、ライバルを突き放した。優勝争いのライバル、マイケル・ブラウンとベン・ヘミングウェイは、最終日にともに2点減点。5日目は三者は同点だったから、最終日の減点をもって、今年のSSDTは決着を見たのだった。


 ウイグの堂々たる初優勝。1日目6点でスタートしたから、結果表の上では、マイケル・ブラウンが常に上位につけていたが、最後の最後にオールクリーンをたたき出して試合をひっくり返した。
 ウイグは、これでユースクラスとジュニアクラスに続いて、自信3つ目の大きな勲章を得たことになる。残る目標は世界のトップクラスのタイトルだけになった。
 ウイグとブラウンは、これまでにも何度か直接対決の歴史がある。2007年のジュニアクラスでのことで、このときはブラウンがウイグを振り切ってチャンピオンとなっている。ウイグはまだ20歳だから、ブラウンのほうがいくらか先輩になるけど、SSDTについてはウイグが先に勝利を収めた。
 この日、ウイグとともにオールクリーンを達成したのはドギー・ランプキン。さすが。でもランプキンは、結果8位にとどまった。というか、初日65位なんだから、よくここまで追い上げた。6日間のうち、4日間でオールクリーンを達成しています。
 5日目までで同点トップだったもう一人、ベン・ヘミングウェイは、最終日はやはりブラウンと同点の2点。総合結果もブラウンと同点で3位になった。勝ち損ねたというより、ヘミングウェイにとってはSSDTの3位はやはり大金星みたいで、喜びのコメントが流れていた。
 初日にトップだったアルベルト・カベスタニーは9位。そう、ドギー・ランプキンに負けちゃった。初出場初優勝なんて、そんな甘いもんじゃないですね。というか、初出場9位は、これはなかなかの記録ではないでしょうか。アダム・ラガはまだ小僧の頃にSSDTに出ているから、藤波とかトニー・ボウとか、まだSSDTに出ていない強豪たちにとっては、カベスタニーの9位が大きな目標になりそうです。
 2勝目を狙ったジェイムス・ダビルは総合で6位。サム・コナーはカベスタニーの次、10位で6日間を走り終えました。
 女子の熾烈な争いは、ベッキー・クックがエマ・ブリストに打ち勝った。
 それと、今レポートを読んでて気がついたんだけど、36位に入っているハロルド・クロフォードってのは、ウイグのマインダーだそうで、彼は40歳以上のトップだった。ドギーのマインダーのジェイムス・ランプキンは13位だった。マインダークラス(そんなものはない)では、ベン・ヘミングウェイの3位がぶっちぎりでした。
 ところでSSDTの表彰は、1位誰それ、2位誰それという無機質なものではなくて、優勝はノース・ブリティッシュ・ラバー・カンパニー・トロフィー。これは大会スポンサーですかね。2位はジミー・ハチソン・メモリアル・トロフィー。3位がヘンダーソン・トロフィーとなっている。
 以下、ニューカマー(新人賞)はイアンパロック・メモリアル・トロフィー、さらにニューカマー2位、スコットランド人賞、イギリス人賞、軍人賞、40歳以上の賞、女性部門賞、200cc以下、250cc以下、250cc以上の各クラスなど、賞典はいろいろあるのでした。
 ちなみにちなみに、200cc以下クラス優勝はジョアンヌ・コルスで、女の子です。初出場。そして総合でも95位。すごい。彼女、最終日は女子トップのベッキー・クックより11点も少ない減点で回ってきてしまったのでした。ベッキー261点、エマ269点、ジョアンヌ274点。ものすごい熾烈な戦いでした。ベッキーは男に混ざると95位。天晴れ。
 これで2010年SSDTもおしまいです。そういえば、SSDTは2001年に牛の口蹄疫の影響で中止になっている。このときにはイギリス国内ではトライアル禁止ということになって、ドギーは本格的にスペインに引っ越してきたのだった。
 おりしも我が宮崎県では口蹄疫が深刻みたいだけど、イギリスのトライアル、そしてSSDTは、イギリス社会と手をつないで、これまでの100年をすごしていたんだなぁと思います。そしてこれからも、ときどきはこういう社会情勢などを許容しながら、歴史を刻んでいくのでありましょう。2010年は、そうしてウイグの名前が、勝者のひとりとして刻まれたのでした。

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