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ボウ、藤波でワンツーのフランス
世界選手権第5戦(8試合目)フランス大会は、イタリアの国境の町、サン・ミッシェル・ド・モリエンヌで7月11日に開催された。
前日の土曜日には女子世界選手権が開催されていて、予定通りライア・サンツが快勝。しかし2位は世代交替などあり、おもしろい展開になってきている。こちらも、追ってご報告します。
優勝は3番手スタートのトニー・ボウ。2位に、前回優勝してトップスタートとなった藤波貴久が10点差で入った。そして3位にジェロニ・ファハルド。4位はアルベルト・カベスタニー、5位にドギー・ランプキンと続き、藤波とランキング2位争いをしているアダム・ラガは6位と低迷した。
この結果、ボウのランキンギトップの座はますます安泰となり、ランキング2位には藤波が浮上している。
(*写真、クリックすると大きくなります)
FIM提供のフランス大会
さて日曜日の世界選手権、ここは1995年に世界選手権が開催されて以来の開催場所となっている。15年前、1995年は黒山健一が世界選手権デビューをした年、黒山、成田匠、小川友幸がここを走っているが、現在の世界選手権のメンバーの中で、その時の大会を経験しているのは、ドギー・ランプキンただ一人となっている(次にベテランとなるのが藤波貴久で、藤波は1996年から世界選手権を走っている)。
会場は非常にアグレッシブな地形が特徴で、落差も大きく、設定の難度も高かった。
しかし、ただでさえ難度が高いところに持ってきて、土曜日に激しい雨。これで、セクション状況が一変した。主催者はセクションの全面変更を示唆(今年、FIMの役員としてセクションのレベルを調整する仕事はイタリアのデエゴ・ボシスが行っている。統一した視点でセクションをチェックできるので一定の評価がある。こういったセクション査察担当は以前から専門職が置かれているが、なぜか日本GPにはそういうメンツが来たことがない)。
さぁ、今日の明日でセクションが全面変更を受けることになった。ライダーは土曜日のうちに下見をしているが、その下見すら、大雨の影響で満足にはできていない。これはたいへんな試合になりそうだ。
すると日曜日、主催者は「1ラップに限ってはセクション内に入っての下見を許可する」という特別処置を出した。1ラップ目だけだけれど、去年までと同じような風景が、各セクションで見られることになった。ただしスタート順は去年同様。トップでスタートするのはイギリス大会の2日目に優勝した藤波貴久で、以下、カベスタニー、ボウというオーダーで過酷な15セクションに旅立っていった。
それにしても、フランス大会は多くのギャラリーを集めることで有名だ。カベスタニーのトライを見守る、このギャラリーの数を見ていただきたい。フランスでは、トライアルがお客さんを呼べるイベントとして定着している。だからいろんな町や村が、トライアル大会をやりたがる。世界選手権は、10年先まで予約がいっぱいという話だけれど、今回の会場が15年ぶりに世界選手権を開催することになったことを考えてみると、それもさもありなんという感じだ。
序盤の4セクションをクリーンで抜けたのは、藤波とランプキンだけだった。藤波は第一ライダーながら、自分のラインが定まると迷うことなくトライ、クリーンを連発していった。
どうしたことか、まったく調子に乗れないのがラガ。ラガは3セクションで5点になると、4でも5点、5でも5点。なんと10セクションを1点で抜けるまで、7セクション連続で5点を取った。この日のラガは、この時点で運命が決まってしまったようなものだった。
難セクションは6セクションから。6と7は、さすがにむずかしすぎたと、1ラップ目の後異例の修正がされるほどの難所になった。ここはラガだけでなく、みなそろって5点。ただひとりファハルドだけが、7セクションを3点で抜けているが、オフィシャルがストップウォッチを押し忘れたのだという。きちんと時間を計測してもらった他のライダーは、みなタイムオーバーで5点になっている。
こんな中、いい調子で走っているのは、ボウ、藤波、そしてファハルドの3人。カベスタニーがこれに続いて少し好調っぷりを見せている。イギリス大会で2位に入ったドギー・ランプキンも、悪くない。
1ラップ目、トップは39点でボウ。2点差でファハルド。さらに3点差で藤波が続いた。藤波は13セクションで痛恨の5点を喫していて、これが響いての結果だ。長いセクション、ぎりぎりの時間に気を取られて、ギヤをまちがえるというミスだったという。
藤波に3点差でランプキン、さらに1点差でカベスタニーと並ぶ。ラガはカベスタニーとさえ8点差、トップのボウとは17点差という致命的なビハインドだ。
2ラップ目。いつもならここからの追い上げが得意なラガだが、この日はさすがに気持ちが乗らない。1ラップ目よりはいいスコアで2ラップ目を回ってきたが、周囲も2ラップ目には減点を減らしていたから、結局6位のまま。ボウとタイトル争いをしたいラガには、手痛いフランス大会となった。
そしてトップ争い。この日のボウは、特に圧倒的な強さを見せるという感じではない。藤波とはきわどい点差での接戦となっている。一方ファハルドは、ふたりの戦いにちょっとついていけなくなっていった。カベスタニーとともに、まず悪くないトライアルはできているのだろうが、ボウと藤波がよすぎるという感じ。
2ラップ目だけに関しては、ボウより藤波のほうが勢いがあった。しかしボウには、1ラップ目に築いた5点のアドバンテージがある。
第6セクションと第7セクションは、少々やさしく設定されなおされていた(ふつうは、こんな変更はしない。フランス人は、時々こういう強引なことをするもんだ)。1ラップ目のほぼ全滅に対して、2ラップ目に1点や2点が出ているのはこのため。その中でも、藤波がここを1点と1点で抜けたのは、全ライダーの中でも、突出して好スコアだ。もちろん設定は変わったが、ライダーの走破力によるところは大きい。そしてまた、気持ちよく(気持ちよすぎて、暑くてどうしようもない)晴れ渡った太陽の恩恵で、地面のコンディションが復活してきたということも大きい。
8セクションは、あいかわらず難セクションだったが、ボウと藤波は1ラップ目の5点から、ともに3点で走り抜けた。ここを3点で抜けたのは、このふたりだけだ。さらに第9セクション、ボウと藤波はクリーン。他のライダーは、ランプキンが1点で抜けたのがいいところ。ファハルドは3点、ラガ、カベスタニーは5点だった。
10セクションでは、ダビルやカベスタニー、ファハルドがクリーンする中、ボウが1点、藤波が2点と、ここで勢いをちょっとそがれると、次の11セクションでは、ボウと藤波の勝敗を決するシーンがあった。
11セクションは、インがむずかしく、アウトの2段もまたむずかしかった。特にアウトのポイントは藤波をして、まったく不可能というもので、1ラップ目は自信を持って申告5点として先を急いだ。2ラップ目も、状況は変化していなかった。それで藤波は、2ラップ目も申告5点で先へ進んだ。その後、ボウがここへやってきた。
ボウは、インの難所をパスしてくると、アウトの2段はまったく別のラインでトライした。ボウが発見したのは、1段目を登ったあと、いったん降りてあらためて2段目にアプローチする迂回ライン。考え方としてはよくあるラインではあるが、なかなか見つけにくい迂回ラインを、ボウは見つけてきたのだった。そのラインなら、藤波もセクションアウトができた可能性はあった。悔やんでも後の祭り。ラインを見つけられなかったのはライダーの能力の問題といえばそれまでだが、トップスタートの苦しいところでもある。
このセクションの後が、藤波にとって問題の12セクションだった。このセクション、藤波の1ラップ目は3点。しかしここをトライし終わって次のセクションを準備中の藤波には、12セクションをトライするライバルの姿が見守れた。ボウ、ファハルドは1点、カベスタニーは2点。これなら、ここは充分にクリーンできると藤波は確信。2ラップ目は、クリーンを目指してトライすることになった。
ところが、わずかに失敗があった。登ったところでマシンがまくれかけてしまった。足を出して支えようとしたら、なんと不運にも、その足場が崩れていった。そのうち、リヤタイヤのあるところまで崩れてしまった。なんとかたてなおそうともがいたまま、藤波は滑落した。落ちたところで、態勢をたてなおすために足をついた。叩きつけるようなつきかただ。そこで、足を痛めてしまった。アキレス腱を伸ばしてしまうような方向だったという。
藤波はこれまで、何度かこういう足の負傷をしている。いずれの場合も、骨折には至らず、剥離骨折程度の負傷なのだが、痛いし腫れるし、とりあえず、残る3セクションをどうするかが問題だ。大会ドクターにコールドスプレーで冷やしてもらい、テーピング代わりにブーツのバックをきつめに締め、残る3セクションのトライ。13セクションは、1ラップ目に痛恨の失敗を起こしたところだったが、そのポイントで、足が出た。痛む足をかばうための、無意識の足つきだったかもしれない。しかし、残る14、15はクリーンでまとめた。
自分の走りには満足感があるものの、試合の展開はまったくつかんでいない藤波。最近の藤波は、それが戦い方になっている。成績を気にすることなく、楽しくトライアルをすること。もてぎの日本大会で藤波にできなかったのは、こういう戦い方だった。
優勝はボウ。ボウは、チームから点数を教えてもらって、自分の勝利を確信していた。藤波はボウに試合状況を聞いて、2位になったらしいことを知る。それから表彰式までの間、藤波はパドックでひたすら足を冷やしていた。
残り3戦、ボウのリードは21点となり、残る3戦をすべて4位に入ればタイトルが獲得できる計算となった。4連覇は、かなり楽な展開だ。この大会で、そのボウのタイトル争いのライバルとなったのが、藤波。ここまでランキング3位だったが、ボウが6位に転落したことで、一気にランキング2位に浮上した。ラガとは6点差。しかしまだ3戦ある。油断はできないし、藤波もランキングのことはまったく考えていないという。
ランキングテーブルを見ると、ラガの後方でカベスタニーとファハルドの争いが興味深く、その後方では3人のイギリス人の争いが続く。日本を欠席したランプキンが、ダビルを猛追している戦況が、おもしろい。
次の大会は、すぐ1週間後のサンマリノ大会。その1週間後にイタリア大会と、世界選手権ラッシュ。藤波の足の負傷が心配されるところだ。
ジュニアは、地元フランスのアレッシャンドレ・フェレーが勝利した。フランスという国は、自国びいきが激しいところで、一説には5点がクリーンになったりということもよくあるらしいが、さて、今回のフェレーはどうだろう。一度、そういう疑いがかかると、まじめに勝ってもなんかあるんだと思われちゃうから、損しちゃいますね、フランス人よ。
ただし、まじめにやってるのに、海外のひとは、フジが日本で強いのは、オブザーバーがフジに甘いからだと思ってます。
ランキングトップのゴメスは2位。ゴメス、タイトルへはつき進んでいるけど、なかなか圧勝というわけにはいかないようで。
この大会、久々に出場したライア・サンツが、11位と今シーズン初ポイント! すっかり無得点が板についてしまったライアだけど、マシンとのコンビネーションを取り戻したというのが、今回の活躍の理由だとか。
ユースは、イギリスのジャック・シェパードが勝利。チャンピオン候補のポル・タレスは2位。ふたりはシーソーゲームだけど、タレスのほうがちょっと手堅いことが多い。もっとも本人はまだまだ手堅いトライアルとはほど遠い若武者。周囲にいるのが元世界チャンピオンとかの重鎮ばかりだから、それで手堅い戦い方になっているのかもしれない。
順位 | ライダー マシン・国 |
セクション | 合計 | C | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 計+TP | ||||
1 | Toni Bou Montesa SPA |
0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 5 | 5 | 5 | 3 | 2 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 29+0 | 42 | 15 |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 | 3 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 13+0 | ||||
2 | 藤波 貴久 Montesa JPN |
0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 5 | 5 | 2 | 0 | 5 | 3 | 5 | 0 | 1 | 34+0 | 52 | 14 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 2 | 5 | 5 | 1 | 0 | 0 | 18+0 | ||||
3 | Jeroni Fajardo Beta SPA |
0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 5 | 3 | 5 | 5 | 1 | 5 | 1 | 2 | 0 | 0 | 31+0 | 56 | 12 |
0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 3 | 2 | 5 | 3 | 0 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 25+0 |
順位 | ライダー | マシン | 国 | L1+L2+T/O | 計 | C |
---|---|---|---|---|---|---|
セニア・4位以下 | ||||||
4 | Albert Cabestany | Sh | SPA | 38+23+0 | 61 | 13 |
5 | Dougie Lampkin | Be | GBR | 37+30+0 | 67 | 11 |
6 | Adam Raga | Ga | SPA | 46+27+0 | 73 | 11 |
7 | James Dabill | Ga | GBR | 49+45+0 | 94 | 7 |
8 | Loris Gubian | Ga | FRA | 49+48+0 | 97 | 6 |
9 | Matteo Grattarola | Sh | ITA | 59+45+0 | 104 | 7 |
10 | Jerome Bethune | Be | FRA | 60+46+0 | 106 | 3 |
11 | Daniele Maurino | Ga | ITA | 62+52+0 | 114 | 3 |
12 | Michel Brown | Sh | GBR | 63+55+0 | 118 | 3 |
13 | Daniel Oliveras | Ga | SPA | 64+57+0 | 121 | 3 |
14 | Alex Wigg | Be | GBR | 67+60+2 | 129 | 2 |
15 | Julien Arnaud | Ga | FRA | 71+65+2 | 138 | 0 |
ジュニア | ||||||
1 | Alexandre Ferrer | Sh | FRA | 26+20+0 | 46 | 20 |
2 | Alfredo Gomez | Mo | SPA | 38+28+0 | 66 | 10 |
3 | Benoit Dagnicourt | Be | FRA | 45+26+0 | 71 | 10 |
4 | Francesc Moret | Mo | SPA | 48+23+0 | 71 | 9 |
5 | Guillaume Laniel | Ga | FRA | 45+35+0 | 80 | 7 |
6 | Jack Challoner | Be | GBR | 47+35+0 | 82 | 9 |
7 | Pere Borrellas | Ga | SPA | 46+41+0 | 87 | 5 |
8 | IB Andersen | Ga | NOR | 49+45+0 | 94 | 3 |
9 | Tanguy Mottin | Ga | FRA | 49+46+0 | 95 | 4 |
10 | George Morton | Be | GBR | 54+42+0 | 96 | 6 |
11 | Laia Sanz | Mo | SPA | 58+38+0 | 96 | 6 |
12 | Hakon Pedersen | Sh | NOR | 48+49+1 | 98 | 5 |
13 | Matteo Poli | Be | ITA | 57+42+0 | 99 | 7 |
14 | Luca Cotone | Be | ITA | 53+48+0 | 101 | 6 |
15 | Matteo Cominoli | Be | ITA | 50+51+1 | 102 | 4 |
16 | Emil Gyllenhammar | Ga | SWE | 50+53+0 | 103 | 3 |
17 | Jan Peters | Be | GER | 61+47+0 | 108 | 5 |
18 | Ivan Peydro | Ga | SPA | 61+47+0 | 108 | 2 |
19 | Maxime Wareghien | Sh | BEL | 58+51+0 | 109 | 4 |
20 | James Fry | Sh | GBR | 60+51+0 | 111 | 2 |
21 | Guillaume Jean | Be | FRA | 60+61+0 | 121 | 2 |
22 | Jesper Johansson | Be | SWE | 62+61+0 | 123 | 0 |
23 | Jean-Phillippe Lerda | Ga | FRA | 68+59+0 | 127 | 0 |
24 | Alexandre Gremillet | Be | FRA | 66+63+0 | 129 | 0 |
25 | Harry Harvey | Ga | GBR | 73+73+0 | 146 | 0 |
R | Jonathan Richardson | Sh | GBR | |||
ユース(125cc) | ||||||
1 | Jack Sheppard | Be | GBR | 30+23+2 | 55 | 13 |
2 | Pol Taress | Ga | SPA | 33+26+0 | 59 | 12 |
3 | Giacomo Saleri | Be | ITA | 41+24+1 | 66 | 6 |
4 | Carles Traviesa | Ga | SPA | 46+33+0 | 79 | 8 |
5 | Ismael Catalin | Ga | ITA | 48+34+0 | 82 | 4 |
6 | Samuele Zuccali | Be | ITA | 54+43+0 | 97 | 3 |
7 | Antoine Chantegret | Be | FRA | 60+39+0 | 99 | 1 |
8 | Cedric Tempier | Sh | FRA | 54+43+0 | 97 | 3 |
9 | Romain RIgaud | Ga | FRA | 60+42+0 | 102 | 2 |
10 | Aaro Castells | Ga | SPA | 59+45+0 | 104 | 1 |
11 | Filippo Locca | Be | ITA | 60+45+0 | 105 | 4 |
12 | Kristoffer Leirvaag | Sh | NOR | 59+51+0 | 110 | 6 |
13 | Stefano Garnero | Be | ITA | 54+44+15 | 113 | 5 |
14 | Jesus Martin | Ga | SPA | 58+55+0 | 113 | 3 |
15 | Gianmaria Julita | Be | ITA | 58+55+0 | 113 | 1 |
16 | Alexandre Berlatier | Ga | FRA | 64+50+0 | 114 | 1 |
17 | Fabien Menard | Be | FRA | 65+51+0 | 116 | 2 |
18 | Loic Monini | Ga | FRA | 62+55+0 | 117 | 0 |
19 | Vincent Charquet | Ga | FRA | 61+56+0 | 117 | 0 |
20 | Tom Dexter | Ga | GBR | 61+60+0 | 121 | 1 |
21 | Michael Chauvet | Ga | FRA | 66+57+0 | 123 | 0 |
22 | Simone Ferrari | Be | ITA | 69+55+0 | 124 | 1 |
23 | Mats Petit | Ga | ITA | 67+57+0 | 124 | 0 |
24 | Patrick Anker | Ga | GER | 68+59+0 | 127 | 0 |
25 | Joanne Coles | Ga | GBR | 66+66+0 | 132 | 2 |
— | Dimitri Wagner | Be | FRA | 63+–+- | ||
— | Valentin Feraud | Be | FRA | 71+73+ | ||
R | Federico Corti | Be | ITA | 64+-+20 | ||
G | Steven Coquelin | Ga | FRA | 66+42+0 | 108 | 3 |
G | Paul Bury | Ga | FRA | 66+55+0 | 121 | 1 |
— | Juffet Sandrine | Ga | FRA |