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2022Xトライアル、開幕する

Xトライアル開幕戦は、3月11日、フランスのニースで開催された。優勝はトニー・ボウ、2位はアダム・ラガで見慣れた順位に並んだが、3位にマテオ・グラタローラが入った。

2022年のXトライアルは、規則をいくぶん見直しての開催となった。全体的には、ラウンド1(と呼ばれるいわば予選だがこの規則ではもはや予選とは言いがたい)、ラウンド2(準決勝)を経てファイナル(決勝)。場合によってタイブレイクという流れは変わらないのだが、実はシリーズの流れで見ると、けっこう大きなちがいが出てきそうな変更がある。

2022Xトライアルのみんな

開幕戦の顔ぶれを見ると、昨シーズンのXトライアル(といっても昨シーズンのXトライアルは11月に2戦だけの開催だったから、わりと最近の感じもある)でのランキング上位3名と、他はスペイン勢以外の4カ国5人のライダーが並んだ。開催国がフランスなので、ゲストとなるワイルドカードにはフランスのテオ・コライロが選ばれている。メーカー別に見ると、モンテッサ1、ベータ3、TRRSが2、ヴェルティゴ1、ガスガス1 となっている。

これまで、ランキングポイントはあくまで最終結果だけが反映されていて、予選は上位6人に残ればいいという戦いになっていた。しかし今年は、ラウンド1にもラウンド2にもそれぞれボーナスポイントが与えられ、これに勝利すると1ポイント与えられる。決勝進出はラウンド1とラウンド2の減点を足したもので決まる。なのでラウンド2進出を果たしたとしても、ラウンド1で大量減点をとっていたりすると、ファイナル進出があやうくなるということもある。逆に、ラウンド1でトップをとってラウンド2で敗退したとしても、ラウンド1での勝利はランキングポイントとしてシリーズの記録に残る。ポイント争いの接戦になる可能性を考えれば、今年のXトライアルはどの場面、どんなセクションでも油断はできない、という事になる。

2022Xトライアルのグラタローラ

ラウンド1では、ボウとグラタローラ(写真上)が減点1点でトップに並んだ。この場合、セクション走破タイムが早い方が上位になる。ボウは4分32秒8、グラタローラは4分50秒7だった。ラガが3点。セクション的には、おおむねみんなが抜けられる第1、みんながクリーンの第2、行けるか行けないかの第3、うまく走ればクリーンの第4、第5となっていた。第1で5になったのはワイルドカードのコライロとガスガスに移籍したビンカスの二人のみ。ビンカスはひざを痛めているという事だが、5点は第1と第5のみだったから、悪くないスタートを切った印象。

ブストは第1で1点、第3と第5で5点と、ちょっと精彩に欠ける。3点一つ、5点ふたつのトビー・マーチンが6位となって、ここまでがラウンド2に進出。5点3つのソンドレ・ハガと5点4つのテオ・コライロがラウンド1敗退となった。

ラウンド1はライダー一人ずつが一機に全セクションを走るが、ラウンド2は3人ずつが交互に走る。最初の組はラウンド1の4位から6位まで、次がラウンド1の1位から3位までだ。組み分けはされているが、ここでの勝ち負けが直接結果に影響するのではなく、ファイナル進出はあくまで減点数の優劣。そしてラウンド1とラウンド2のスコアを合計して決められる。

2022Xトライアルのラガ

ここでもボウ(写真下)はほぼ完璧。最終第5セクションで1点を失ったが、ここは3人がクリーンしていたから、あるいはオールクリーンも可能だった。2位のラガ(写真上)は8点、グラタローラが11点。ラウンド1の順番通りに並んだ。ここまでの3人がファイナル進出だ。この時点でこの3人は3位以上確実となり、ランキングポイント12点以上獲得となるわけだが、ラウンド1とラウンド2の勝者であるボウは、さらに1点ずつ2点を得ることが決まっている。

2022Xトライアルのボウ

4位争いはブストとマーチンが12点で並んだが、ここもタイム差。ブストは4分30秒3、マーチンは4分30秒8で、わずかコンマ5秒差で順位が決まった。ビンカスは13点と1点差で、6位。

3人が登場するファイナルは6セクションで争われる。第1ではグラタローラ2点、ラガ1点、ボウ1点と接戦の予感。第2は1点、1点、クリーン。第3でグラタローラが2点、ラガが5点となり、グラタローラが2位にでたが、第5でグラタローラ5点。このあたりですでにボウの勝利は決定的となった。

優勝ボウ2点、ラガ13点、グラタローラ16点。グラタローラはこれがXトライアル初表彰台となる。34歳になって真価を発揮し始めた遅咲きのグラタローラは、2022年の台風の目になりそうだ。

Xトライアルは次もフランス。3月25日にシャロンシュルソーヌで開催される。

2022レプソルチーム

01_X-TRIAL_Nice_2022

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