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トライアル・デ・ナシオン

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日本、インタークラス優勝! 2023TDN

2023年トライアル・デ・ナシオン(TDN)、インターナショナルトロフィークラスで、日本代表チームが勝利した。TDNの歴史上、日本が表彰台の一番てっぺんに上がるのはこれが初めてだ。

参加国全員集合

日本がTDNに参加するのは2019年(世界選手権・GPクラス2位)以来。今回はGPクラスではなく、インターナショナルトロフィークラスへの参加として、優勝をめざすという取り組みとなった。

4年ぶりの参戦となって、スタートは一番先頭。トップ争いをするであろうドイツやチェコとは1時間近い時間差があり、見えない敵と戦うむずかしいトライアルとなった。

セクション自体は、日本のトップライダーにとって特に難関とはいえないものの、こういった神経戦ではなにが起きるかわからない。ましてTDNでは一人が失敗しても残る二人のうちの一人がリカバリーすれば、チームの減点はゼロのままだ。うまくいってふつう、失敗は大きく尾を引く戦いとなる。

氏川政哉の走り

日本チームは氏川政哉(全日本第3戦時点でのランキング1位)、小川友幸(全日本第3戦時点でのランキング2位)、小川毅士(日本GPでの日本人トータル最上位)の3人をライダーに、藤波貴久を監督に迎えて戦った。これまで長く日本のTDNを支えた小谷徹選手会会長も帯同して、体制的には今までにない手厚い陣営だ。

小川友幸

スタートの早い日本は快調にクリーンを重ね、15セクションによる1ラップ目はついにすべてのセクションをクリーンして終えた。しかし終わってみると、ドイツチームもまた、15セクションをオールクリーン。その他の国は大小の減点を喫していて、優勝争いは日本とドイツの一騎打ちとなった。

ドイツのライダーはフランツ・カドレック、ゴドニー・ベレイタ、ポール・レムシュセル。カドレックはトライアルGPのGPクラスに参戦経験があり、去年の小川毅士のT2参戦実績から図ると、日本の3人と同レベルか、少しうまいか、というレベル。ただしこの1年はトライアルGPへの参戦はない。ベレイタは全戦参加をして最上位は16位。レムシュセルは4大会に欠場して最上位は18位。ふたりとも選手権ポイントはないが、忖度なくFIMの結果だけを比較すると、氏川政哉より少しだけ劣るレベルとすることもできる。

小川毅士

オールクリーン同士の一騎打ちとなると、勝敗を決めるのは今は試合に費やした時間が短いほうが優位となる規則となっている。全日本で、オール5点同士の勝負でこのルールが適用になったことがあるが、現在のトライアルGPではクリーン数の多少を問わず、いきなりタイムを比較する。オールクリーン勝負をするなら、1分1秒でも早くゴールに帰ってきたほうが有利となる。

TDNには3人がチームを組み、うち二人がクリーンした時点でチーム成績はクリーンとなる。減点があった場合も、上位二人のスコアを足してチーム成績とするキマリだ。なので二人がクリーンしたなら、3人目はセクションを走らずに先を急ぐという作戦もある。セクションを走らずに先へ進むということは、体力の温存にもなるが、同時にトライのペースを崩すことにもつながる。タイムを稼ぐのも重要だが、前提はあくまでオールクリーンだ。

ドイツより50分弱早く2ラップ目を始めた日本チームは、快調にクリーンを重ねていた。しかし第5セクションで痛恨の1点。3人のうち、二人が1点を献上してしまった。この時点でドイツはまだ2ラップ目に入ったばかり。ドイツは時間を気にせず、オールクリーンを目指せば勝利が得られることになった。日本にとっては厳しい展開だ。

しかし日本チームのパワーが発揮されたのはここからだった。残り10セクション、日本チームはすべてクリーンして、総減点はたったの1点。上々のスコアだ。上々だが、日本がゴールした時点で、ドイツはまだ2ラップ目を始めたばかり。減点はまだない。日本チームができることはなにもなく、ドイツのスコアが更新されるのを待つしかない。チェコやオーストラリア、アメリカなどはこの時点で20点内外の減点をとっているので、日本の2位以上はまずは確定した。

ゴールした日本チーム

2ラップ目10セクションを終えて、ドイツはいまだオールクリーン。カドレックはともかく、他の二人は日本勢の3人に負けず劣らず、そうとうにがんばったんじゃないだろうか。このままドイツがオールクリーンで、日本は1点差で2位となるのかと思わされ始めたとき、ドイツが第11セクションで2点を献上。この時点で、日本の勝利が決まった。15セクションのうち、第11と第14は減点の多いセクションでもあり、ここは鬼門でもあった。結果、ドイツの鬼門となったが、もちろん日本がその鬼門の餌食になる可能性だって充分あった。

日本人大集合

日本が優勝の喜びに浸っている間に、ドイツは第14でも5点を加えて、トータル7点でゴールした。日本は優勝経験のあるドイツに6点差、堂々たる勝利だった。

2019年、GPクラス2位獲得の快挙に続き、このインター優勝も、日本のみんなの熱心な応援の賜物だ。

日本の応援団

A07International_Trophy

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