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SSDTその2日目

SSDT 2日目のベッキー・クック。Photo:Jake Miller
SSDT、その2日目は5月7日。前日と変わって、この日は比較的いいお天気のようでした。5月のこの時期、スコットランドはぽかぽか陽気の暑いくらいになる日もなくはないのですが、だいたい寒くて、雨が降ることになっています。なんてったってスコットランドですから、日本からすると北海道よりさらにさらに北の大地。北極でトライアルするようなもんなのであります。この日はアレックス・ウイグがトップに出ました。京藤さん、がんばっています。
今日は3人ほどがオールクリーンでした。その筆頭がウイグとコナー。きのう2点だからトータル2点。きのうオールクリーンだったブラウンは3点とって、トータル3点で3位に後退です。もうひとりのオールクリーンはガイ・ケンドリューなる選手で、きのう3点で今日オールクリーン。今日2点を取ってしまったドギー・ランプキンを抜いて4位に浮上です。
SSDTのリザルトがおもしろいのは、世界選手権のトップライダーとイギリスのトップライダー、そして日本人にとっては名も知らぬ地元のライダーとが、まったく同じ土俵で、しかもいい勝負を演じるということです。ブラウンやダビルみたいに、地元のライダーでありイギリスのトップライダーであり世界選手権のライダー、みたいなのもいて、こういうのはたいてい強いですが、それでも勝利は決まっていない。6日間も長いですが、それ以前に、1日30セクションもやらなきゃいけないのだから、体力的にもたいへんだけど、それを全部クリーンするぞという精神力たるやたいへんなものがあるわけです。
さて、きのう52分のタイムオーバーだった京藤さんは、2日目はたった16分のタイムオーバーで145点。きのうの減点と合わせてトータル318点。255位。
1日目は比較的楽な設定になっているから(6度のSSDT出場経験を持つ自然山通信杉谷真談)1日目で52分オーバーということは2日目以降が厳しいのではないかと心配していましたが、SSDTの走り方のコツをつかみかけてきたのかもしれません。いや、そんなに簡単につかめるとも思えないけど。
京藤さんのライバル、エマ・ブリストは、なんとこの日7点ですよ。7点! これはすごい。世界選手権を走ればライア・サンツにかなわないかもしれないけれど、SSDTでは今のエマのほうが強いんじゃないかなぁ。わかんないけど。
2位クックはきのうと変わらず。この日35点でトータル76点。日本のトップライダーが走ると、だいたいこれくらいのスコアが出るのがふつうです。サンター90点、ゴメス122点、京藤318点というのが、5名の女性ライダーのスコアでした。
水曜日・木曜日と、厳しい日が続きます。がんばってください。