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藤波、ランキング2位に

藤波貴久はランキング2位へ浮上
Photo/Octagon
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独走するラガ。
藤波、ランプキンとランキング2位に並ぶ。
インドア世界選手権第8戦ポルトガルGP(リスボン)
2 月21日、インドア世界選手権第8戦。もうすっかり終盤戦だ。クォリファイラップは9セクション+ハイジャンプとダブルレーン。第一スタートはカベスタニー。藤波は4番スタートだった。ジャービスはやや減点がかさんで最下位が確定、逆にラガは他を一歩リードでファイナル進出は安泰。今回も6名参加なので、ファイナルへの進出は3名。その他4人は、4点の間にひしめく接戦のクォリファイとなった。ファイナルに残ったのはラガ、藤波、カベスタニーの3人。カベスタニーはフレイシャとの戦いに勝ってのファイナル進出だった。ランプキンはフレイシャと同点ながら、またも予選落ち。ラガとのタイトル争いには、いよいよ赤信号がともった。
ファイナルは11セクション+ハイジャンプとダブルレーン。5点5つで優勝争いから脱落したのがカベスタニー。技術の高さはまだまだあなどれないが、やはり勝利へのモチュベーションが衰えているな気配。こうなると勝負はラガと藤波の一騎討ちとなる。両者とも5点は3つずつで変わらなかったが、その他のセクションを1点4つにまとめたラガに対して、藤波は1点4つ、2点ひとつ、さらにタイムオーバーが3点あった。これで5点差。ハイジャンプは両者ともにクリアし(カベスタニーは、このハイジャンプでも一本のバーを落とした)雌雄を決するダブルレーン。とはいっても、ラガはここで5点になりさえしなければ、藤波に勝利を奪われることはない。藤波がダブルレーンを勝利して、試合にはラガが勝利するという結末で、リスボンの夜は終わった。
ランキングはラガが独走でリードは20点。インドアでは特に無得点がないので、事実上、ほぼ2年連続のタイトルは決定的となっている(シーズンは12戦だが、ロシアなどが中止とのうわさもあり、ラウンド数が減る可能性もある)。ランキング2位はランプキンだが、ポイントと54点の同点で藤波が追いついた。ランプキンと藤波のランキング争いは、これからいよいよし烈となるだろう。
インドア世界選手権
ポルトガルGP リスボン結果
1位 アダム・ラガ 20
2位 藤波貴久 24
3位 アルベルト・カベスタニー 30
○世界選手権シリーズポイント
1-ラガ 74/2-ランプキン 54/3-藤波 54/4-カベスタニー 39