© トライアル自然山通信 All rights reserved.
藤波1勝を追加

今年6勝目を決めた直後の藤波
Photo / Mario Candellone
世界選手権第5戦フランス大会
藤波貴久、2日目優勝! シーズン6勝目
世界選手権第5戦フランス大会 2日目
6月19〜20日/Valdeblore
ヨーロッパに帰った世界選手権。第5戦フランス大会は、ニースの北バルデブローレで開催された。藤波貴久は、土曜日に3位となり、ランプキンにポイントで2点その差をつめられるものの、日曜日は再び勝利し、この週末をトータルすると、ランプキンとの点差を1点開いた結果となった。

肋骨の故障をかかえつつ、
健闘する黒山健一

ランキング12位へ上がった野崎史高
ろっ骨骨折がまだ完治していない黒山健一は、しかし大健闘。6位と7位で、アメリカ大会を欠場した穴を埋めるべく苦しい戦いを続ける。
野崎史高は10位と11位。日曜日に無得点だったマンサノをポイントで逆転し、さらにコナーとは同点ながら上位入賞回数に勝るため、ランキングを12位まであげている。

1日目の優勝はアダム・ラガ
土曜日に絶好調だったのはラガだった。調子に乗ったラガは、他を寄せつけない走りを見せつける。ラガに押さえられながら、ランプキンと藤波が2位争い。この争いは、同時にチャンピオン争いでもある。
この勝負は、藤波が4点差でランプキンにやぶれてしまった。4点の中には、タイムオーバーの3点も含まれている。今回、ユース125に多くのライダーが参加した。FIM的には、5戦目にして、はじめてまともな試合が成立して一安心というところだが、しかしトップライダーにとっては、試合の流れに割って入る、いささかじゃまな存在となってしまった。とはいえ、藤波の減点の裏には、フロントタイヤのパンクというトラブルもあったようだ。
黒山はこの試合で藤波にわずか6点差の6位。4位5位とは、わずか1点差だった。結果だけを見ると、とても大けがが癒えていないとは思えない。「痛みに強い」と本人は言うが、その精神力には脱帽だ。

藤波の1日目は3位

2日間共に2位。ランプキン
日曜日、ラガが失敗を重ねてトップ2からはやや脱落。勝負はランプキンと藤波の一騎討ちとなった。ランプキンと藤波、両者お互いに一歩も引かぬ展開で、勝負がついたのはゴール間近い14セクション。ここでランプキンがわずかにミスをして1点減点を喫し、これでふたりは同点。クリーン数ふたつの差で、藤波の今シーズン6勝目が決まった。勝率6割。藤波の強さは、いよいよ本物になってきた。
黒山は、この日は順位をひとつ落としたが、それでも7位。ランキングではアメリカを欠席した影響で9位となっているが、8位のボウまでは10点差。逆転のチャンスもある。
一方、野崎もがんばった。序盤4戦が無得点で最悪の序盤戦を送ってしまった野崎だが、当面のライバルのコナーやマンサノを一気に逆転し、自身最高位のランキング12位につけた。
●自然山速報は携帯電話(i-mode等)でもご覧いただけます。
https://shizenyama.com/i
■藤波貴久オフィシャルページ Fujigas.net
http://www.fujigas.net/
世界選手権第5戦フランス大会1日目結果
1 アダム・ラガ 36点
2 ドギー・ランプキン 44点
3 藤波 貴久 48点
4 アルベルト・カベスタニー 54点
5 ジェロニ・ファハルド 54点
6 黒山 健一 55点
7 アントニオ・ボウ 57点
8 マーク・フレイシャ 72点
9 グラハム・ジャービス 78点
10 ジョルディ・パスケット 78点
11 野崎 史高 90点
12 タデウス・ブラズシアク 94
13 サム・コナー 97
14 シャウン・モリス 98
15 ジョセップ・マンサノ 104
世界選手権第5戦フランス大会2日目結果
1 藤波 貴久 13点
2 ドギー・ランプキン 13点
3 アダム・ラガ 26点
4 アルベルト・カベスタニー 26点
5 ジェロニ・ファハルド 29点
6 マーク・フレイシャ 32点
7 黒山 健一 37点
8 アントニオ・ボウ 39点
9 グラハム・ジャービス 42点
10 野崎 史高 67点
11 サム・コナー 68
12 ジョルディ・パスケット 68点
13 ミケーレ・オリジオ 70点
14 タデウス・ブラズシアク 70点
15 ジェローム・ベシュン 71点
○世界選手権シリーズポイント
1-藤波貴久 176/2 -ランプキン 165/3-ラガ 159/4-カベスタニー 126/5-フレイシャ 112/6-ファハルド 101/7-ジャービス 92/8-ボウ 79/9-黒山健一69/10-ブラズシアク 41