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萩原真理子、世界2位
萩原真理子、レディース世界選手権初出場2位へ
レディース世界選手権第2戦
9月24日(金)/Cordoba(スペイン)

萩原真理子
04トライアル・デ・ナシオンは、9月25、26日の両日、スペインの南西部、コルドバにて開催されている。
デ・ナシオンに先がけ、24日(金)には同会場でレディース世界選手権第2戦が開催され、日本女性3人はデ・ナシオンのための練習も兼ね個人成績の残る世界選手権にも出場した。
女性最強ライダー、ライア・サンツ(スペイン)が1位確実なら、ここ数年、常に2位の座を守っていたのがドイツのイリス・クラマーだったが、なんと腕を骨折して欠場し、世界選手権第1戦で2位となっているフランスのクレイル・ベルトランが1ラップめ、2ラップめと、しっかり2位をキープしていた。
今回の世界選手権では、新しい試みが導入されていた。10セクション2ラップの後、上位10名がファイナルトライ、4セクション2ラップするというもの。10セクション2ラップのクォリファイでは、なんと初出場萩原真理子が3位で勝ち残っていた。しかも、デ・ナシオン出場のために久々にトライアル大会に復帰した真理子の姉、西村亜弥も、6位でファイナルに進出。
国内A級高橋摩耶は、彼女のレベルではほんの少し難所の多いセクション設定だったが、よくセクションをこなし、ライディングもすばらしかったのだが、惜しい失敗が多く成績につながらず、28位でクォリファイの2ラップを終了した。
3人とも、この日がはじめてのヨーロッパでのトライアル。ヨーロッパの世界選手権を戦うレディースたちにとって、突然やってきた日本女性たちは、大きな脅威になった。
もっともその影響が出たのが、ベルトランだった。クォリファイを終えた時点では2位だが、彼女にすれば見知らぬ日本人が1点差で自分に迫っている。その動揺が、ファイナルラップでもろに現れた。
4つのセクションを選んで2ラップするファイナルラップ。ベルトランは第1セクションでいきなり5点になった。
クォリファイラップでの1点差は、トータルでは10点差となり、萩原真理子はヨーロッパのトライアルのデビュー戦にして、2位獲得の金字塔を打ち立てた。全2戦のうち、1戦出場したのみで、ランキングも5位を獲得。スタート前には緊張で吐き気を感じたりしていたという真理子だったが、終わってみたら、実力をきっちり発揮して、とるべきポジションを手中にしていた。これは、ものすごい快挙である。
成績では真理子におよばずだが、ある意味、それ以上に快挙だったのが亜弥だった。彼女は長いトライアル大会のブランクから、今年になって復帰した。試合の勘なども、当然忘れているところが多い。しかしそれでも、ファイナルの2ラップめには真理子に遅れること1点、このラップは3位で終えるすばらしい走りを見せた。結果5位のリザルトもすごいが、ここに至るまでの彼女の背景を思うと、そのリザルト以上に評価は大きい。
レディース世界選手権第2戦
1 Laia Sanz 0
2 萩原 真理子 14
3 Claire Bertrand 24
4 Rosita Leotta 31
5 西村 亜弥 33
6 Carla Calderer 36
7 Kjesti Fla 43