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世界選手権第2戦スペイン

スペインのラガ
1ラップ目3位から逆転優勝
アダム・ラガ

 世界選手権第2戦スペイン大会は、カベスタニーの地元、スペインのタラゴナで開催された。
 しかしカベスタニーは1点差で勝利を飾れず、優勝はアダム・ラガだった。ラガは第1戦2位、第2戦優勝で、チャンピオンシップを5点リードしてランキングトップに立った。いよいよ、今年はラガの年になるのか。藤波は4位、ランプキンは5位に終わっている。
 なお、ジュニアカップでライア・サンツがはじめて3位で表彰台にあがっている。


 地中海に面したタラゴナの街の海岸沿いに、今回のセクションは設定されていた。ギャラリーは、海岸を見下ろす道路際から観戦ができるという“ハイヒールでも観戦できる”システム。このキャッチフレーズはツインリンクもてぎが生みの親だが、タラゴナの観戦エリアは完全な町中だから、こちらのほうがよりハイヒールにやさしい。

スペインのカベスタニー
シェルコでのアウトドア初優勝は
お預けとなったカベスタニー

 しかし反面、ライダーやオブザーバー、関係者には厳しかったようだ。なんせ、セクションは次から次へと押し寄せる波に洗われるようなところに設営されている。濡れればよいなどという程度のものではなく、全身びしょびしょ、それ以上に波にさらわれて地中海に飲まれるおそれもあった。波のおさまるのを待ってトライするという、トライアル本来のむずかしさとは別のむずかしさも、このタラゴナ大会では存在していた。
 序盤から絶好調だったのは、地元カベスタニーだ。純粋なライディング技術では、おそらくカベスタニーをしのぐライダーは他にない。その点は、多くの人が認めるところ。アンドリュー・コディナ(シェルコ広報官)によると「カベスタニーの技術、藤波の積極性、ランプキンのメンタルを合わせ持ったライダーがいれば無敵なのになぁ」とのことだ。1ラップ目のカベスタニーは、1点がひとつと5点がひとつ。これなら負けるわけがないという走りっぷりだ。
 藤波は、今回も調子に乗れない。ランプキンともども、細かい減点を積み重ねて、スペイン勢には徐々に点差を離されていく。逆に、いつもはあまり目立たない藤波とランプキンのチームメイトのフレイシャが、今回は気を吐いた。第6セクションまでクリーンを続けたのはフレイシャ一人で、ここまではトップだった。
 カベスタニー、フレイシャ、ラガ。3人のスペイン勢が、試合を引っ張る。つまりそれだけ、セクションがスペイン勢好みだったということだ。スペイン勢は、乾いたセクションをだれよりも得意とする。彼ら自身が認めているところで、逆に、滑るところはあんまり得意ではない。滑るところが得意なのは、伝統的にイギリス人だ。SSDTを走った日本人がみんな一様に驚くのは、氷の上を走っているようなグリップの悪さだが、イギリス人にとってはそれがトライアルフィールドだから、滑るところが得意なのは先天的なものだ。

スペインの藤波
まだまだこれから。
しかし苦しい
チャンピオンのシーズンイン

 今回、波に洗われて濡れているとはいっても、グリップは抜群によかった。そして岩の配置は、あやふやなところがない。いってみれば、これはアウトドアに設けられたインドアトライアルだった。そしてそういう条件をどこの国のライダーより得意とするのが、スペイン人だ。
 スペイン人のワンツースリーで、藤波とランプキンの外国勢力は、4位と5位におさまってしまった。開幕戦で優勝したランプキンはともかく、開幕戦5位だった藤波にとって、今回の4位はかなり苦しい展開となった。ランキングではラガ、ランプキン、カベスタニー、フレイシャに続くランキング5位という、藤波にはありえないポジションとなった。次戦はツインリンクもてぎの日本GP。藤波はこの戦いに、毎年ランキング2位で臨んでいて、唯一ランキング3位で日本に帰ってきた昨年は、チャンピオンになった。さて、ランキング5位で帰ってくる今年はどうなるのだろうか。
 開幕戦で、それぞれ感触はつかみながら結果には不満を感じていた黒山健一と野崎史高は、やや明暗の分かれる結果となった。黒山は、前回よりもひとつポジションを上げて7位。今回も、2ラップ目にポジションをひとつ落としてこの成績だ。

スペインのフレイシャ
藤波とランプキンに一矢報いたフレイシャ

 前回10位の野崎は、今回は一桁を狙うとのことだったが、14位と、かろうじてポイントゲットにひっかかったという感じ。それでも、去年やおととしの開幕シリーズの成績に比べれば格段の好成績なのだが、体制がある程度整った今年、この結果は、さぞ納得がいっていないことだろう。
 今回のトピックとしては、ジュニアカップでライア・サンツがはじめて3位表彰台に登ったことがある。1位2位のジェームス・ダビル(イギリス・ベータ)、ダニエル・ジベルト(スペイン・ガスガス125)とは倍近い得点差があるものの、紅一点のライアが、確実に腕を上げてきている印象だ。

世界選手権第2戦スペイン大会(4月24日)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 計+TP 合計 C
1 Adam Raga 0 0 5 1 0 0 1 0 0 5 0 0 1 0 0 13+0
GasGas 0 0 0 1 5 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 8+0 21 21
2 Albert Cabestany 0 0 1 0 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 6+0
Sherco 0 1 3 0 0 0 0 0 0 5 0 0 2 0 5 16+0 22 23
3 Marc Freixa 0 0 0 0 0 0 2 0 1 3 0 0 0 2 2 10+0
Montesa 0 1 1 5 0 0 1 0 2 3 0 0 1 0 0 14+0 24 18
4 藤波 貴久 0 1 5 3 1 0 1 0 0 2 0 0 5 0 0 18+0
Honda 0 0 3 5 0 0 1 0 1 1 0 0 1 0 3 15+0 33 16
5 Dougie Lampkin 1 0 5 5 0 0 0 0 1 3 0 1 5 0 0 21+0
Montesa 0 0 5 2 0 0 0 0 0 3 0 3 3 0 0 16+0 37 18
6 Antonio Bou 0 0 5 1 1 0 0 0 2 2 5 0 5 5 0 26+0
Beta 1 0 0 3 0 1 2 3 1 2 0 0 2 0 0 15+0 41 14
7 黒山 健一 0 0 2 5 0 0 5 3 0 3 1 0 5 0 1 25+0
Beta 1 0 5 5 0 0 1 0 3 5 0 1 3 0 1 25+0 50 13
8 Graham Jarvis 2 0 5 3 5 5 1 1 0 0 5 5 3 3 3 41+0
Sherco 1 0 5 3 0 0 3 1 0 5 0 1 5 0 2 26+0 67 9
9 Jeroni Fajardo 1 1 5 5 5 5 1 3 5 5 5 5 5 0 1 52+0
GasGas 1 0 2 5 0 0 1 0 5 5 1 5 5 2 0 32+0 84 6
10 Tadeusz Blazusiak 2 1 5 3 1 3 3 5 3 3 5 1 5 1 5 46+0
GasGas 2 3 5 5 5 1 2 2 3 3 1 3 3 0 5 43+0 89 1
11 Sam Connor 3 3 3 5 2 5 3 3 3 5 3 5 5 0 5 53+0
Sherco 0 0 3 5 2 1 3 0 5 5 5 5 5 0 5 44+0 97 5
12 Jordi Pascuet 3 2 5 5 1 2 3 1 3 3 5 5 5 5 5 53+0
GasGas 1 2 5 5 1 3 5 2 3 5 1 3 5 5 5 51+0 104 0
13 Jerome Bethune 3 2 5 5 0 3 3 3 5 5 3 5 5 1 5 53+2
GasGas 3 3 5 5 5 0 5 5 5 5 1 1 5 0 5 53+0 108 3
14 野崎 史高 3 3 5 5 1 3 3 5 3 5 3 3 5 1 5 53+0
Scorpa 3 3 5 5 3 0 5 2 3 3 5 5 5 5 3 55+0 108 1
15 Shaun Morris 1 1 5 5 0 5 5 5 5 5 5 5 5 3 5 60+0
GasGas 0 5 5 5 5 5 3 5 1 5 2 5 5 0 5 56+0 116 3

L1+L2+T/O C
16 Jose-Maria Juan Montesa 58+58+0 116 1
17 Xabier Leon Montesa 57+61+0 118 0
18 Daniele Maurino GasGas 60+59+0 119 0
19 Fabio Lenzi Montesa 61+54+0 120 1
20 Christophe Bruand GasGas 62+60+0 122 1
21 Martin Kroustek Beta 59+61+0 130 0
22 Jiri Svoboda Beta 59+57+0 136 0
R Carsten Stranghoner GasGas 64+54+0 118 2

FIMジュニアカップ

L1+L2+T/O C
1 James Dabill Beta 27+12+0 39 12
2 Daniel Gibert GasGas 21+20+0 41 13
3 Laia Sanz Montesa 34+36+0 70 4
4 Jochen Schafer GasGas 35+37+0 72 4
5 Diego Garrido Sherco 29+44+0 73 4
6 Timon Oster GasGas 37+41+0 78 9
7 Michael Brown Beta 34+45+0 79 8
8 Andrea Vaccaretti Beta 37+45+0 82 5
9 Nicolas Gontard GasGas 43+39+0 82 4
10 Frederik Johansson GasGas 46+44+0 90 3
11 Francesco Iolitta Montesa 42+50+0 92 2
12 Marc Soulas GasGas 52+47+0 99 2
13 Julien Arnaud GasGas 54+49+0 103 2
14 Guillaume Lanel GasGas 57+50+0 107 1
15 Robin Gilman GasGas 52+56+0 108 1
16 Victor Veltran GasGas 60+55+0 115 0
17 Peter Goertz GasGas 67+59+0 126 0
R Calle Olofsson GasGas

FIMユースカップ125cc

Day1 L1+L2+T/O C
1 Daniel Oliveras GasGas 4+11+0 15 25
2 Loris Gubian Sherco 15+13+0 28 18
3 Lee Sampson Sherco 6+20+0 28 15
4 Sam Haslam GasGas 12+17+0 29 16
5 Matteo Grattarola Sherco 19+14+0 33 15
6 Nicolas Karim GasGas 27+11+0 38 16
7 Christian Kregeloh Sherco 24+19+0 43 8
8 Guillermo Soler GasGas 27+27+0 54 8
9 Alessandro Mondo GasGas 25+38+9 72 9
10 Matthieu Bourneix Sherco 32+40+0 72 4
11 Gerard Cintas Sherco 29+49+1 79 8
12 Jules Huguenin GasGas 40+44+0 84 3
13 Jean-Phillippe Lerda Beta 40+45+0 85 3
14 Richard Ellwood Sherco 41+45+0 86 3
15 Ruben Gomez Sherco 47+46+0 93 4
16 Igor Urquizu Beta 56+59+0 115 0
17 Jose-Maria Segura Sherco 61+65+0 131 0

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