© トライアル自然山通信 All rights reserved.
シェルコのSSDT

優勝したサム・コナー
Photo:Sherco Information
SSDT終了から一夜明けて、シェルコからプレスリリースが届いた。
シェルコはサム・コナーが初優勝し、一方、SSDTには初登場の4T(4ストロークマシン)はリタイヤということになった。
プレスリリースでは4Tのリタイヤにも触れているので、ご紹介します。
シェルコは1999年にニューマシンとして登場したが、以降7年間に4回(1999、2003、2004、2005)勝利を飾ったことになる。ライダーはグラハム・ジャービス、ジョアン・ポンスに続く3人目。
ジャービスは、2日目までは好調だったが、3日目にスコアを落として今回は6位となった。コナーは全体的にとてもよいパフォーマンスを演じ、金曜日にトップに躍り出た。最後はベン・ヘミングウェイ(モンテッサ)との激しいトップ争いとなったが、1ポイント差でトップを守ったことになる。
3人目のシェルコ期待の星、ポンスは、しかし電気トラブルを発生させ、修復できないままに4日目以降の試合参加をあきらめた。
シェルコでは、7年間で4回という高い勝率が示すマシンの優秀性と、異なる3人のライダーが次々とウイナーとなったことで、ライダーを選ばぬ乗りやすさをアピールしている。
■優勝したサム・コナーのコメント
「すばらしい結果となった。スコティッシュはいつ来てもハードで、でも今年は例年になくむずかしかった。それは、毎日、リーダーが変わるということになったリザルトが証明している。この大会には何回か参加しているが、勝利を獲得できて、とても満足だ。今回用のシェルコ2.9を受け取ったのは大会の1週間前で、充分に乗り込む時間はなかったのだけど、マシンは完璧で、なんの問題もなかった」

4Tを走らせたポンス
Photo:Sherco Information
■4Tを走らせたジュアン・ポンス
「その日、最初のセクション軍はスタートから50キロ先にあった。そこについたとき、すでにマシンはおかしくなり始めていた。おそらくは、雨に濡れたことによるなんらかの不都合があって、電気トラブルを発生したものだと思うけれど、正確にはわからない。その日はまだ180キロの行程が残っていたから、そのまま走り続けるより、一度パドックへ戻って、きちんと修復をして残りを走り続けるという判断をした。それで雨の中、今来た道をパドックへ戻ったんだ。それからパドックで、マシンを修復させるべく、必死で作業に及んだ。でも、とうとうマシンは、試合に復帰するコンディションにはなってくれなかった。それでリタイヤを決意したんだ。この結果はとても悲しいものだったけど、でも、リタイヤするまでのマシンのパフォーマンスにはとても満足している。セクションでは、とてもすばらしい性能を発揮した。来年、また戻ってきて、必ず好成績を上げてみせる」