2018年9月
« 8月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
  1. 2018自然山通信カレンダープレゼント
  2. イベント(大会)
  3. 2016高田島ツートラ
  4. MINI VANDAL
  5. イベント(大会)
  6. MFJトライアル
  7. イベント(大会)
  8. MFJトライアル
  9. リザルト中国
  10. イベント(大会)
  11. イベント(スクール)
  12. イベント(大会)
  13. イベント(大会)
  14. イベント(大会)
  15. イベント(大会)
  16. 2017お勉強会
  17. リザルト四国
  18. リザルト中国
  19. リザルト中部
  20. 2019モンテッサ
  21. TLR200用キックアーム
  22. Vertigo 2019モデル
  23. 生駒テックオープン
  24. イベント(大会)
  25. リザルト中国
  26. リザルト四国
  27. リザルト関東
  28. 2017TDN
  29. リザルト東北
  30. MFJトライアル
  31. リザルト中国
  32. リザルト関東
  33. イベント(大会)
  34. イベント(大会)
  35. リザルト関東
  36. リザルト九州
  37. リザルト北海道
  38. 1日目優勝のファハルド
  39. イベント(大会)
  40. 左から野崎、黒山、藤浪、小川
  41. リザルト東北
  42. イベント(大会)
  43. イベント(大会)
  44. リザルト四国
  45. リザルト中国
  46. 化けるか野崎ぶっちぎり勝利
  47. 全日本R3九州までのランキング
  48. 全日本R3九州リザルト
  49. 2018EMと成田匠.fr
  50. MFJトライアル

世界のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

スコルパSY250Fのお話

イメージ

発表会で配布された
パンフレットの表紙から

 スコルパの4ストロークトライアルマシンがベールを脱いだ。それは、フランスと日本、トライアルフリークの情熱が結集されたマシンだった。
 6月24日、スコルパ本社で催された4ストロークのニューモデルSY250Fの発表セレモニーでは、その新しいマシンのフォルムへの注目度もさることながら、このマシンに携わった人々の、熱き思いもまた感じることができた。


 スコルパの日本代理店は、アルプスヴァンの秋山さん。日本にトライアルマシンを輸入している面々は、いずれもただならぬトライアルフリークたちだけど、秋山さんは、そのキャリアや腕前的に、トライアルフリーク度はかなり高い。
 その秋山さんが、スコルパにとって大きな存在となったのは、2000年にデビューしたSY250によってだった。それまでスコルパは、パワフル満点の、しかしいささか大きなロータックスエンジンを搭載していた。それがヤマハTYZのエンジンを積むことで、一躍近代トライアルマシンに生まれ変わった。ヤマハとスコルパ、それまでつながりのなかったふたつの会社を結んだのが、秋山さんだった。
 当時、TYZはすでに生産を終えていて、開発も完了していた。でもこのエンジンは、こんなに短命で終わるべきものではないという思いは、このエンジンの開発陣により強かったはずだ。日本の大手モーターサイクルメーカーが、フランスのトライアル専門メーカーをビジネスの相手とするには、大きな障害があっただろうことは想像に難くないけれども、ヤマハの内外を問わず、トライアルを愛する人々にとって、スコルパとヤマハのコラボレーションが多いに歓迎すべきところであったのはまちがいない。

フレーム

スチールベースのフレームだが
一部アルミ部材も使われている

 SY250の開発が進む一方、当時から秋山さんはすでに次なる夢を持っていた。「いつかはこのエンジンを積みたいと思っていた」。それが、今回SY250Fに搭載されたDOHC5チタンバルブのこのエンジンだ。SY250Fのアウトラインは、もう5年以上前から秋山さんの頭の中の存在したのだ。
 その後、スコルパは、TY-S125Fという時代を動かすべき1台を創造した。ブラジル製の、どちらかというと実用車向けエンジンを積んだこのマシンは、世界選手権の最前線を戦うマシンではなかったが、最前線用マシンの半分に近いお値段は、まさしく画期的だった。世界選手権にあっては、規模も小さく野崎史高孤軍奮闘のスコルパだが、トライアル全体を見渡すと、その活動の持つ意味は大きいはずだ。
 125Fの登場後、スコルパは、世界選手権の4ストローク化に向けた次期主力戦闘機の開発を始めた。この時期、顔を合わせるたびに「4ストロークはどうなってますか?」とうるさく聞いてくるハエのようなニシマキに、ヤマハの木村治男さんはいつもやさしく、ガード堅く、そして適確にお返事してくれていた。木村さんの短いコメントから妄想すると、次期主力戦闘機は125Fのスケールアップだったり、セロー(トリッカー)エンジンだったり、YZFだったり、いろんな可能性が考えられた。でも、確実に動いているという実感が、短いコメントから伝わってきたものだ。
 木村さんは、ヤマハトライアルの申し子のような技術者だ。ヤマハトライアルの初期型TY250Jで全日本チャンピオンとなり、トライアルに革命的な技術変革をもたらしたTY250Rを開発し、近代トライアルに向けて日本のメーカーの模範解答ともいえるTY250Zの開発もになった。TY250Zのデビューは、自らSSDTに出場して信頼性を実証し、スコルパTY-S125Fがデビューするにあたっても、非力な125ccエンジンでSSDTを完走してみせた。ライダーとして技術者として、木村さんはヤマハの誇るミスタートライアルだ。
 世界選手権日本大会などでスコルパの面々が木村さんに出会うと、マシンのセッティングについて、木村さんに教えを乞うている場面が見られる。ヨーロッパの人々、特にフランス人は、最初から人の技術を信頼する人種ではない。木村さんの、時間をかけて築いてきたスコルパとのトライアル的信頼関係が、そこに垣間見える。
 ときどき木村さんのトライアル活動について、ライバルメーカーに勤める人々から様子うかがいを受けることがあるという。メーカーの枠を越えて、みんな木村さんにトライアル活動を続けてほしいのである。それが、トライアルの未来を支えていくのだと、みんな疑っていない。木村さんは「みんなの情熱に勇気づけられています」と言う。でも、みんなを勇気づけているのは、木村さんの情熱なのですけれども。

DOHC5バルブエンジン

ヤマハの誇る傑作エンジン
DOHC5バルブ

 スコルパが、ヤマハのDOHCエンジンを使ってニューマシンをコンセプトを作っていた頃、モンテッサHRCが、フューエルインジェクションを搭載したRTL250Fを発表した。CRF250をベースにしながら、シリンダヘッドをシンプルなOHCとし、結局クランクケースまでトライアル用に設計しなおした。
 非の打ちどころのない素晴らしいマシン。これに続くマシンを新たに作るのは、よほどの困難が予想されると、外野は思った。木村さん自身「最初にあんなに力の入ったものが出ちゃうと、あとから出すほうはやりにくいよね」と冗談めかして語っていたから、たいへんなのは確かだったのだろう。でもそのコメントには、あんまり動揺がなく、スコルパにはスコルパの自信があるみたいだった。
 デビューしたSY250Fは、ベースとしたエンジンこそCRFのライバルYZ-Fで、エンジン選択の点では同じだったが、こちらはDOHCのシリンダヘッドをそのまま搭載した。「でかい、重そう」という感想が聞こえてきそうだし、そういう印象は強い。しかしYZ-Fのエンジン、実は従来型TYZよりも軽量である。でかいについてはその通りだが、重いという感想は、あくまで感想にすぎない。一度エンジン単体を持ち上げてる機会があれば、びっくり仰天とともに納得するはずだ(残念ながら、まだそういうチャンスはないけど)。SY250FのエンジンはWRをベースとしているので、発電機などがないYZのそれより少し重たいが、それでも全体重量はTYZと大差ない。4ストロークだから重たいというのは、もはや過去の妄想にすぎない。
【追記】当初、SY250FのエンジンがTYZのエンジンより軽量というニュアンスで表記しましたが、SY250Fの直接のベースとなったのは発電関係のパーツが付加されクランクマスなどもYZより大きいWRで、TYZエンジンより軽量ではありません。基本設計の同じYZエンジンが、TYZと実測比較しても軽量ということで、一部、正確性を欠いたことをおわびします(7月21日)。
 このエンジン、ヤマハの技術の粋を集めた画期的エンジンである。少し大きく見えるDOHCのヘッドも、この技術の粋の一端だ。もちろん、トライアル用に、カムシャフトのプロフィールなどは若干の変更を受けているし、フライホイールマスは大きくなっている。しかしこのエンジンには、新たにフライホイールを設けるスペースはない。そこでセルモーター用のギヤのかわりに、フライホイールを設けた。だから、モトクロスマシンとはまったく同じエンジン外観からを持つ。でも、トランスミッションもトライアル用に組み直されている。しかしDOHCはDOHCのまま、トライアルに適したパワーユニットができあがった。このエンジンは、DOHCヘッドを持って、真価を発揮する。
「トライアルにDOHCは不要という考えは、まちがい」
 と、秋山さんは言う。現在のトライアルは、大きなフライホイールがどるるんどるるんと回っていく時代とは異なる。瞬発力とともに、高回転の伸びのよさも必要になる。DOHCヘッドならではの高回転性能も、これからのトライアルには、もしかしたら必須のものなのかもしれない。
 アルミとスチールを組み合わせたフレームは、従来のものより軽量に仕上がっているという。エンジンがTYZと同等としたら、SY250FはSY250Rより軽量か、少なくとも同程度の重量におさまることになる。さて、実際にはどんな重量となってくるだろうか?

発表されたSY250F

発表されたSY250F

 エアクリーナーにぴったりフィットしたサイレンサー(軽くデモ走行をした限りでは、そのエキゾーストノートはいたって静かで、125Fと同等程度のように思えた)など、スコルパらしいデザイン処理も魅力だが、このマシンに息づくもの、それはなによりも、トライアルにかける情熱の集合体だった。
 スコルパSY250F。その情熱に、早く触れてみたいものではないか。

関連記事

HONDA TLM50最強アンダーガード登場

三谷モータスポーツより、TLM50用・最強アンダーガードが発売されました。17Sジュラルミン製です。 (さらに…)…

イベント(大会)

10/14・11/18わびさびトライアル大会

「嵐山不老天狗わびさびトライアル大会」 山梨県のトライアルチーム嵐山不老天狗より、10月、11月開催の大会のお知らせです。 (…

2016高田島ツートラ

11/4高田島「廃道」ツーリングTR

11月4日、ナンバー付トライアルバイクで、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区を徘徊、もとい散策しようというツーリングイベントを開催しま…

『力造』HONDA TLM50用スキッドプレート発売!

「ぱわあくらふと」の力造ブランドから、HONDA TLM50 用スキッドプレートが発売されました。ステアケース、ガレ場など今以上に戦闘力アッ…

MINI VANDAL

MINI VANDALが加わる2019 Vertigo

Vertigoシリーズに子供用トライアルマシン、MINI VANDALが登場することになった。50ccと60ccがあってタイヤサイズが違うた…

HEBOの新型トライアルブーツ登場

スペインのHEBOより新型トライアルブーツが登場しました。さらに使いやすく軽量に。トライアルを熟知したメーカーが、理想的なブーツを完成させま…

アベ精工のTRRS用アルミサイドスタンド

アベ精工よりストロングタイプの「TRRS用アルミサイドスタンド」が発売されました。 (さらに…)…

自然山通信2018年9月号電子版

自然山通信電子版のご用意ができました。 紙に印刷した自然山通信と同じものを、PDFとして作成してあります。 ご購入、ダウンロードの上、お…

20189/5

自然山通信9月号発売中!

自然山通信9月号発売中です。お知らせが遅くなってしまいましたが、9月2日に開催された全日本選手権R5中国大会の公式プログラム掲載号となります…

2018全日本ランキング(〜第5戦)

2018年全日本選手権ポイントランキングです。ただし自然山独自集計。上位についての正確なランキングは、MFJサイトで発表されるものをご参照く…

ページ上部へ戻る