2023年2月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728  
  1. リザルト関東
  2. トライアル・デ・ナシオン
  3. イベント(大会)
  4. イベント(大会)
  5. イベント(大会)
  6. リザルト中国
  7. TRJ / MFJ
  8. イベント(大会)
  9. MFJトライアル
  10. リザルト関東
  11. イベント(大会)
  12. MFJ
  13. リザルト中国
  14. リザルト関東
  15. イベント(大会)
  16. イベント(大会)
  17. イベント(大会)
  18. イベント(大会)
  19. イベント(大会)
  20. リザルト中部
  21. 2017TDN
  22. トライアル・デ・ナシオン
  23. リザルト関東
  24. リザルト中国
  25. 2017お勉強会
  26. リザルト中国
  27. イベント(大会)
  28. イベントリザルト
  29. リザルト中国
  30. リザルト中国
  31. TRJ / MFJ
  32. イベント(その他)
  33. リザルト中国
  34. イベント(大会)
  35. リザルト九州
  36. TRJ / MFJ
  37. リザルト中国
  38. イベント(大会)
  39. リザルト中国
  40. リザルト関東
  41. イベント(大会)
  42. イベント(スクール)
  43. イベント(スクール)
  44. リザルト関東

世界のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

スコルパSY250Fのお話

イメージ
発表会で配布されたパンフレットの表紙から

スコルパの4ストロークトライアルマシンがベールを脱いだ。それは、フランスと日本、トライアルフリークの情熱が結集されたマシンだった。

6月24日、スコルパ本社で催された4ストロークのニューモデルSY250Fの発表セレモニーでは、その新しいマシンのフォルムへの注目度もさることながら、このマシンに携わった人々の、熱き思いもまた感じることができた。

スコルパの日本代理店は、アルプスヴァンの秋山さん。日本にトライアルマシンを輸入している面々は、いずれもただならぬトライアルフリークたちだけど、秋山さんは、そのキャリアや腕前的に、トライアルフリーク度はかなり高い。

その秋山さんが、スコルパにとって大きな存在となったのは、2000年にデビューしたSY250によってだった。それまでスコルパは、パワフル満点の、しかしいささか大きなロータックスエンジンを搭載していた。それがヤマハTYZのエンジンを積むことで、一躍近代トライアルマシンに生まれ変わった。ヤマハとスコルパ、それまでつながりのなかったふたつの会社を結んだのが、秋山さんだった。

当時、TYZはすでに生産を終えていて、開発も完了していた。でもこのエンジンは、こんなに短命で終わるべきものではないという思いは、このエンジンの開発陣により強かったはずだ。日本の大手モーターサイクルメーカーが、フランスのトライアル専門メーカーをビジネスの相手とするには、大きな障害があっただろうことは想像に難くないけれども、ヤマハの内外を問わず、トライアルを愛する人々にとって、スコルパとヤマハのコラボレーションが多いに歓迎すべきところであったのはまちがいない。

フレーム
スチールベースのフレームだが一部アルミ部材も使われている

SY250の開発が進む一方、当時から秋山さんはすでに次なる夢を持っていた。「いつかはこのエンジンを積みたいと思っていた」。それが、今回SY250Fに搭載されたDOHC5チタンバルブのこのエンジンだ。SY250Fのアウトラインは、もう5年以上前から秋山さんの頭の中の存在したのだ。

その後、スコルパは、TY-S125Fという時代を動かすべき1台を創造した。ブラジル製の、どちらかというと実用車向けエンジンを積んだこのマシンは、世界選手権の最前線を戦うマシンではなかったが、最前線用マシンの半分に近いお値段は、まさしく画期的だった。世界選手権にあっては、規模も小さく野崎史高孤軍奮闘のスコルパだが、トライアル全体を見渡すと、その活動の持つ意味は大きいはずだ。

125Fの登場後、スコルパは、世界選手権の4ストローク化に向けた次期主力戦闘機の開発を始めた。この時期、顔を合わせるたびに「4ストロークはどうなってますか?」とうるさく聞いてくるハエのようなニシマキに、ヤマハの木村治男さんはいつもやさしく、ガード堅く、そして適確にお返事してくれていた。木村さんの短いコメントから妄想すると、次期主力戦闘機は125Fのスケールアップだったり、セロー(トリッカー)エンジンだったり、YZFだったり、いろんな可能性が考えられた。でも、確実に動いているという実感が、短いコメントから伝わってきたものだ。

木村さんは、ヤマハトライアルの申し子のような技術者だ。ヤマハトライアルの初期型TY250Jで全日本チャンピオンとなり、トライアルに革命的な技術変革をもたらしたTY250Rを開発し、近代トライアルに向けて日本のメーカーの模範解答ともいえるTY250Zの開発もになった。TY250Zのデビューは、自らSSDTに出場して信頼性を実証し、スコルパTY-S125Fがデビューするにあたっても、非力な125ccエンジンでSSDTを完走してみせた。ライダーとして技術者として、木村さんはヤマハの誇るミスタートライアルだ。

世界選手権日本大会などでスコルパの面々が木村さんに出会うと、マシンのセッティングについて、木村さんに教えを乞うている場面が見られる。ヨーロッパの人々、特にフランス人は、最初から人の技術を信頼する人種ではない。木村さんの、時間をかけて築いてきたスコルパとのトライアル的信頼関係が、そこに垣間見える。

ときどき木村さんのトライアル活動について、ライバルメーカーに勤める人々から様子うかがいを受けることがあるという。メーカーの枠を越えて、みんな木村さんにトライアル活動を続けてほしいのである。それが、トライアルの未来を支えていくのだと、みんな疑っていない。木村さんは「みんなの情熱に勇気づけられています」と言う。でも、みんなを勇気づけているのは、木村さんの情熱なのですけれども。

DOHC5バルブエンジン
ヤマハの誇る傑作エンジンDOHC5バルブ

スコルパが、ヤマハのDOHCエンジンを使ってニューマシンをコンセプトを作っていた頃、モンテッサHRCが、フューエルインジェクションを搭載したRTL250Fを発表した。CRF250をベースにしながら、シリンダヘッドをシンプルなOHCとし、結局クランクケースまでトライアル用に設計しなおした。

非の打ちどころのない素晴らしいマシン。これに続くマシンを新たに作るのは、よほどの困難が予想されると、外野は思った。木村さん自身「最初にあんなに力の入ったものが出ちゃうと、あとから出すほうはやりにくいよね」と冗談めかして語っていたから、たいへんなのは確かだったのだろう。でもそのコメントには、あんまり動揺がなく、スコルパにはスコルパの自信があるみたいだった。

デビューしたSY250Fは、ベースとしたエンジンこそCRFのライバルYZ-Fで、エンジン選択の点では同じだったが、こちらはDOHCのシリンダヘッドをそのまま搭載した。「でかい、重そう」という感想が聞こえてきそうだし、そういう印象は強い。しかしYZ-Fのエンジン、実は従来型TYZよりも軽量である。でかいについてはその通りだが、重いという感想は、あくまで感想にすぎない。一度エンジン単体を持ち上げてる機会があれば、びっくり仰天とともに納得するはずだ(残念ながら、まだそういうチャンスはないけど)。SY250FのエンジンはWRをベースとしているので、発電機などがないYZのそれより少し重たいが、それでも全体重量はTYZと大差ない。4ストロークだから重たいというのは、もはや過去の妄想にすぎない。

【追記】当初、SY250FのエンジンがTYZのエンジンより軽量というニュアンスで表記しましたが、SY250Fの直接のベースとなったのは発電関係のパーツが付加されクランクマスなどもYZより大きいWRで、TYZエンジンより軽量ではありません。基本設計の同じYZエンジンが、TYZと実測比較しても軽量ということで、一部、正確性を欠いたことをおわびします(7月21日)。

このエンジン、ヤマハの技術の粋を集めた画期的エンジンである。少し大きく見えるDOHCのヘッドも、この技術の粋の一端だ。もちろん、トライアル用に、カムシャフトのプロフィールなどは若干の変更を受けているし、フライホイールマスは大きくなっている。しかしこのエンジンには、新たにフライホイールを設けるスペースはない。そこでセルモーター用のギヤのかわりに、フライホイールを設けた。だから、モトクロスマシンとはまったく同じエンジン外観からを持つ。でも、トランスミッションもトライアル用に組み直されている。しかしDOHCはDOHCのまま、トライアルに適したパワーユニットができあがった。このエンジンは、DOHCヘッドを持って、真価を発揮する。

「トライアルにDOHCは不要という考えは、まちがい」
と、秋山さんは言う。現在のトライアルは、大きなフライホイールがどるるんどるるんと回っていく時代とは異なる。瞬発力とともに、高回転の伸びのよさも必要になる。DOHCヘッドならではの高回転性能も、これからのトライアルには、もしかしたら必須のものなのかもしれない。

アルミとスチールを組み合わせたフレームは、従来のものより軽量に仕上がっているという。エンジンがTYZと同等としたら、SY250FはSY250Rより軽量か、少なくとも同程度の重量におさまることになる。さて、実際にはどんな重量となってくるだろうか?

発表されたSY250F
発表されたSY250F

エアクリーナーにぴったりフィットしたサイレンサー(軽くデモ走行をした限りでは、そのエキゾーストノートはいたって静かで、125Fと同等程度のように思えた)など、スコルパらしいデザイン処理も魅力だが、このマシンに息づくもの、それはなによりも、トライアルにかける情熱の集合体だった。

スコルパSY250F。その情熱に、早く触れてみたいものではないか。

関連記事

リザルト関東

2023関東選手権茨城大会

2023関東選手権茨城大会 2023年2月5日 オフロードパークSHIRAI (さらに…)…

歴代世界GPランキング

世界選手権の、歴代のランキング一覧です。 全クラス、ランキング15位までを抽出させていただきました。15位までに空欄がある場合…

2023年の久岡孝二はホンダに乗る

久岡孝二が2023年にホンダに乗ることが発表になった。新年早々、ヤマハ発動機とチームVICTORYから離れることを公表した久岡だったが、次な…

飛翔、廣畑伸哉。世界選手権トライアル2へ

全日本IASの中で最も若手の廣畑伸哉が、2023年は世界選手権に全戦挑戦することになった。チームは、藤波貴久監督が力を入れると語っていたモン…

自然山通信2023年1月号電子版

遅くなりました。2023年お正月の1月号、電子版をご用意いたしました。 2023年も、どうぞよろしくお願いします。 (さらに&he…

自然山通信2023年1月号発売

2023年になりました。通算311号になる自然山通信1月号の発売です。『ありがとう、藤波貴久。ありがとう、ファンのみんな!』3年ぶりのホンダ…

トライアル・デ・ナシオン

TDN募金会計報告#20

自然山通信がおこなっているデ・ナシオン支援活動の会計報告です。 みなさまからのご厚意は、年に一度、トライアル選手会に送らせていただいていま…

2023 Vertigo新参戦チーム体制

チーム「VERTIGO with MITANI」より、2023年全日本トライアル選手権シリーズに参戦するVertigoのチーム体制の発表…

イベント(大会)

202212/27

2023わびさびトライアル大会

2023年わびさびトライアル大会の日程です。 トライアルチーム嵐山不老天狗 玉田さんより届いた情報です。  (さらに&hellip…

イベント(大会)

202212/22

1/22植木新春大会

植木トライアル乗で、新春大会を開催します。 (さらに…)…

ページ上部へ戻る