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ライア・サンツV6
10月2日、北イタリア西部、フランス国境に近いビラ・ペリーチェで開催されたウーマンズ世界選手権第2戦で、ライア・サンツが2005年の世界チャンピオンを決定した。
ライアはすでに2000年から5年連続の世界タイトルを獲得しているが、これで6年連続の世界タイトルとなった。
今回の世界選手権では、イリス・クラマーが中心になって「トップライダーにとって簡単すぎるセクション設定をなんとかする手段はないものか」という問題定義がなされたが、ライアを中心に考えなくても、セクションはやや簡単だったように思われる。
それでも、自ら簡単すぎるというイリスでも1ラップ(10セクション)で11点の減点を叩いた。そんな中、ライアはまったく足をつかずに2ラップを走破、さらに4セクション2ラップで行われるプレイオフでもオールクリーンして、合計28個のクリーンとともに文句なしの勝利を獲得した。
FIMトライアル委員長のイグナシオ・ベルネダによると、ライダーのテクニック格差は広がる一方なので、ウーマンズ世界選手権にもクラス分けを考えるべき時期がきたと言うことで、これはイリスらの提言に応えたものともいえる。おそらくは、来シーズンの選手権から、このシステムが導入されるのではないかということだ。
一方ライダーからは、緊張の意図が途切れるプレイオフ制度も不評だが、しかし観客がトップライダーの闘いをあらためて見られるこのシステムは、これからのトライアルを考える点で、女性部門のみならず、よりよい制度に熟成して広めていく必要があるというのが、FIMの考えのようだ。
ウーマンズ世界選手権最終戦
10セクション×2ラップ+4セクション×2ラップ
Pos. | Rider | 1lap | 2lap | 1lap | 2lap | total | clean |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | L.sanz | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 28 |
2 | I.Kramer | 6 | 5 | 4 | 3 | 18 | 16 |
3 | D.Fox | 15 | 9 | 6 | 3 | 33 | 13 |
4 | C.Bertrand | 7 | 12 | 7 | 10 | 36 | 13 |
5 | M.Conway | 14 | 16 | 5 | 7 | 42 | 10 |
6 | R.Leotta | 12 | 20 | 6 | 4 | 42 | 10 |
7 | K.Fla | 20 | 16 | 7 | 10 | 53 | 9 |
8 | B.Cook | 16 | 21 | 10 | 9 | 56 | 9 |
9 | C.Calderer | 17 | 16 | 10 | 15 | 58 | 8 |
10 | L.Dyrkorn | 14 | 25 | 11 | 9 | 59 | 8 |
ランキング
Pos. | Rider | Nationality | Round1 | Round2 | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | L.sanz | スペイン | 20 | 20 | 40 |
2 | I.Kramer | ドイツ | 17 | 17 | 34 |
3 | R.Leotta | ドイツ | 15 | 10 | 25 |
4 | C.Bertrand | フランス | 11 | 13 | 24 |
5 | M.Conway | イギリス | 13 | 11 | 24 |
6 | B.Cook | イギリス | 10 | 8 | 18 |
7 | D.Fox | イギリス | 2 | 15 | 17 |
8 | L.Dyrkorn | ノルウェー | 8 | 6 | 14 |
9 | K.Fla | ノルウェー | 3 | 9 | 12 |
10 | S.Weindl | ドイツ | 5 | 5 | 10 |
11 | 萩原真理子 | 日本 | 9 | — | 9 |
12 | 西村亜弥 | 日本 | 7 | — | 7 |
13 | C.Calderer | スペイン | 0 | 7 | 7 |