2023年10月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
  1. 2017TDN
  2. TDN

    2023.09.11

    TDN全記録
  3. 2016高田島ツートラ
  4. 2017お勉強会
  5. PayPay本人確認ジャンボ
  6. リザルト関東
  7. TDN
  8. イベント(大会)
  9. イベント(大会)
  10. イベント(大会)
  11. リザルト中国
  12. TRJ / MFJ
  13. イベント(大会)
  14. MFJトライアル
  15. リザルト関東
  16. イベント(大会)
  17. MFJ
  18. リザルト中国
  19. リザルト関東
  20. イベント(大会)
  21. イベント(大会)
  22. イベント(大会)
  23. イベント(大会)
  24. イベント(大会)
  25. リザルト中部
  26. TDN
  27. リザルト関東
  28. リザルト中国

世界のニュース

© トライアル自然山通信 All rights reserved.

藤波ついに返り咲き。イタリアGP


乾いた岩々、スペイン勢の
牙城を崩した藤波

 7月2日イタリアGP、強い藤波が、帰ってきた。タイムオーバーを喫しカベスタニーに追い上げられるも、同点クリーン差で第2戦ポルトガルGP以来の優勝を飾った。
 ランキングトップのアダム・ラガは5位。いまだリードは大きいが、ちょっと失速。藤波はランキング4位は変わらないが、ランキング3位のボウに1点差まで迫った。藤波とラガとの点差は18点。
 ジュニアクラスはダニエル・ジベールが勝利。ユースは地元イタリアのマテオ・グラッタローラが日本GPに続いてシーズン2勝目をあげた。


 藤波は完全復活を立証した。イタリアGPでの優勝は、ポルトガルで勝って以来の長い不調を克服しての、堂々たる勝利だった。アメリカGPの前から続いている藤波の体調の異変は、いまだ完調ではないが、しかし日に日に回復していて、今ではもう、体調のことはほとんど考えることはないという。
 藤波の復調は、先週のフランスGPから明らかだった。でも藤波は優勝戦線のまっただ中にいたが、先週は最後の最後で勝機に見放されていた。ランプキンと同点ながらクリーン差で2位に甘んじたのだ。
 今回、勝負は再びクリーン差に持ち込まれた。今度の藤波のライバルはカベスタニーだった。そして藤波は、今週は勝負運も取りもどしていた。
 今回のイタリア大会は、本当に暑かった。しかもぱさぱさに乾いていたから、ほこりっぽかった。セクションは第7と第8、ふたつの人工セクションをのぞいては、全部乾いた岩で構成されていた。岩々には、すべてうっすらとほこりが乗っているから、よく滑る。なかなかの難セクションだ。気温は30度を越えている。日陰はない。
 参加ライダーは79名。これに声援を送るのは、灼熱の太陽の下に集まった9000人のギャラリーだった。


浮き沈み激しいカベスタニー

 79名のうち、今回の大会が特別のトライアルだった選手がいる。ディエゴ・ボシスだ。ボシスはこの大会が、自身200大会目のトライアルとなる。今年39歳。すでにライバルたちはみな引退したが、ディエゴはこうしてときどき世界選手権に参戦する。驚くことに、ディエゴはいまだにトライアル・デ・ナシオンのイタリア代表のひとりなのだ。そしてこの大会、13位となった。14位のファビオ・レンツィ、15位の小川毅士は、ともにディエゴの率いるチームに属する。大ベテランに上位をとられて、ちょっと立場がない。
 さて、今回の最終スタートはラガ。試合序盤、ミスが目立ったのはランプキンだった。第2、第3を続けて5点。さらに、ランプキンらしからぬなさけないミスは続いた。ランプキンは、1ラップが終わったところでは、なんとフレイシャよりも減点が多い7位につけていた。


カベスタニー、藤波、
そしてファハルド(左から)
ラガとランプキンのいない表彰台

 藤波とファハルドはスムーズなライディングを続けていた。彼らの明暗を分けたのは、高い高い城壁登りが用意されていた第9セクションだった。ここを登ったのは、藤波とボウだけだった。ボウはここまでに大量減点をとっていたから、藤波の単独リードとなって試合が進むことになった。
 1ラップが終わって、藤波の減点は15点。2位のカベスタニーには5点差。油断はできないが、まずまずの大量リードといっていい。ところが、藤波は自分にタイムオーバーがあることを知らなかった。これで、藤波はカベスタニーと同点になっていたのだが、藤波自身は5点リードをとったと思ったまま、試合を進めることになった。カベスタニーに続くはファハルドとボウの23点。ラガはなんと31点で、ランプキンはフレイシャに1点差の40点で7位。ラガ以下の大量減点は、今回の大会のなぞのひとつだ。
 2ラップ目、戦況には、ほとんど変化は起きなかった。唯一、ランプキンがフレイシャをかわして6位にとなったのが変化らしい変化だった。これでも、ランプキンの6位は今シーズンもっとも下位のリザルトとなった。
 もうひとり、今シーズン、最悪のリザルトを残したライダーがいた。ラガだ。ランプキンの6位よりはよかったが、日本大会まで優勝と2位しかなかった抜群の安定感はどこへやら、今回だけで、藤波に9点ランキングポイントを詰められたことになる。


今季2度目の3位。
ジェロニ・ファハルド

 しかしそれでも、ラガに運があるとしたら、今シーズンは、安定してポイントを稼げるライダーが誰もいないということだ。ランキング3位のボウには6位と7位があるし、藤波は6位が2回。この結果、シーズン当初の勢いは失速したが、ラガはチャンピオンシップを確実にリードしている。ここへきて、タイトルの行方も含めて、2006年シーズンはさらに混とんとしてきた印象だ。
 ジュニアクラスは、ダニエル・ジベールがマイケル・ブラウンを破って勝利した。今シーズンのジュニアクラスはトップ3の戦いがとってもし烈だ。当初、ブラウンの圧勝かと思われたが、ジベールとオリベラス、ふたりのダニエルが猛追、ブラウンとオリベラスが3勝、ジベールが2勝ながら、ランキングトップはジベール。表彰台は、この3人以外はただの一人も立てたことがないという3人のための2006年シーズンが続いている。
 ユースクラスは、マティオ・グラッタローラが日本GPの土曜日に続いて2勝目を挙げた。ユースクラスとはいえ、世界選手権イタリア大会でイタリア人が優勝するなんて、ビッグニュースだ。今、ランキングトップはフランス人、ロリス・グビアンで130ポイント、グラッタローラはランキング2位で112点となっているが、このクラスは有効得点制だから、勝負は最後までわからない。
 なお、土曜日に開催されたヨーロッパ選手権では、ジェローム・ベシュンが勝利、2位にダニエレ・マウリノ、3位マイケル・ブラウンと続いた。125ccクラスではウィグが優勝、グラッタローラが2位となっている。

●世界選手権●

Pos. Rider Lap1 Lap2 Point Clean Ranking
1 藤波貴久 15+5 19 39 18 114
2 アルベルト・カベスタニー 20 19 39 17 110
3 ジェロニ・ファハルド 23 24 47 15 90
4 トニー・ボウ 23+4 19+2 48 16 115
5 アダム・ラガ 31 21 52 16 132
6 ドギー・ランプキン 40 27+3 70 11 120

●ジュニアクラス●

Pos. Rider Point Clean Ranking
1 ダニエル・ジベール 28 15 140
2 マイケル・ブラウン 39 15 139
3 ダニエル・オリベラス 58 13 137

●ユースクラス●

Pos. Rider Point Clean Ranking
1 マティオ・グラッタローラ 13 25 112
2 アレックス・ウィグ 14 24 101
3 ロリス・グビアン 17 20 130

関連記事

日本、インタークラス優勝! 2023TDN

2023年トライアル・デ・ナシオン(TDN)、インターナショナルトロフィークラスで、日本代表チームが勝利した。TDNの歴史上、日本が表彰台の…

2017TDN

TDN日本チームの記録

トライアル・デ・ナシオン(TDN)の記録を、日本チームに焦点を絞ってご紹介します。 TDNが始まったのは1984年。日本の初参加は1987…

TDN

TDN全記録

1984年にトライアル・デ・ナシオンが初開催されてからの全記録です。 国名はすべて国旗で表示しました 1995年以降はAクラス、…

自然山通信9月号発売中

自然山通信9月号発売! 世界選手権R6イタリア大会レポート掲載。「松本龍二の初めてのヨーロッパ」、「トライアルルールと、その運用について考え…

2023年9月号電子版ができましたよー

9月号の電子版です。 9月になったから、少しは涼しくなるのかなぁ? あいかわらず暑いですね。皆さんどうぞ、ご自愛ください。 一昔…

トライアルGC大会/GCクラスでの昇格の記録

トライアルGC大会、そのGCクラスで国際B級への昇格を果たした選手の一覧です。 GC大会10位までに入ると(2000年以降の場…

2023年全日本選手権独自集計ランキング

2023年全日本選手権ポイントランキングです。MFJ正式ではなく、自然山通信独自集計です。 各ラウンドの数字はポイントではなく順位です…

全日本第6戦広島・三次灰塚<リザルト>

2023全日本選手権第6戦広島・三次灰塚大会リザルト ●2023年8月27日 ●広島県三次市吉舎町安田灰塚ダムトライアルパーク …

2016高田島ツートラ

11/3高田島ツーリングトライアル

11月3日、ナンバー付トライアルバイクで、自然山通信ニシマキの住む川内村高田島地区を徘徊、もとい散策しようというツーリングイベントを開催しま…

8/27全日本第6戦広島・三次灰塚大会

全日本選手権、2023年の6戦目は、広島県三次市の灰塚ダムトライアルパークで開催される。8月27日、今シーズンの流れを決定づける大事な一戦と…

ページ上部へ戻る