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藤波、初表彰台
インドアトライアル世界選手権第3戦は、1月29日、イタリアミラノで開催された。
勝ったのはラガで、今シーズン初の2勝ライダーの誕生。
そして藤波貴久は今シーズンはじめてファイナルに進出、3位表彰台を獲得した。スペイン人以外が、ファイナルに進出下のも、今シーズンはこれがはじめてのことだ。
ミラノのインドアセクションは、高いステップが立ち並び、下馬評敵には藤波らモンテッサ陣営にはけっして楽な戦いではなかったが、いけるかいけないかのセクションのいくつかを走り抜け、さらに今回はファハルドとボウがそういったセクションで失敗をし、チャンスが向いた。
藤波と同じく今回好調だったのがランプキン。第2戦のマルセイユでのあばらの負傷からまだ癒えていないということだが、それでも藤波に迫る勢いでクォリファイを走った。藤波よりは5点より多いが、クリーンも多い。今回は藤波とランプキンふたりとも、これまでの3戦の不調をやや取りもどした感じがある。
結局、ダブルレーンの一騎打ちで藤波がランプキンに負け、クォリファイでは藤波とランプキンが同点となった。この場合はクォリファイラップの走破時間で決着が着くことになり、たった6秒差だったが、藤波に軍配が上がった。ダブルレーンでは強さを発揮することが多い藤波だが、今回はダブルレーンで負けても、足をついたりしなければタイム差でファイナルに進出できることが明らかだったから、ランプキンに先へ行かせて確実に走るというのも、勝負の作戦となる。
ファイナルでは、ラガとカベスタニーの前に、今回はファイナル進出が精いっぱいだったというところ。しかし5点5つのうちのひとつは、勝負を度外視して(そのときには、すでに3位は確定的になっていた)ダブルレーンでラガに勝利しようとリスクの大きい走り方をした結果、なんとジャックナイフターンで回りすぎて台から落ちるという目にあったものだ。おそらく、お客さんはこの展開に汗を握ったのではなかったろうか。
今回も、セクションはスペインから運ばれてきた。スペイン人には勝手知ったるセクション群で、ラガとカベスタニーは水を得た魚のようにセクションを走破していく。その中で、5点がひとつもなかったラガが勝利し、5点ふたつのカベスタニーが2位となっている。
今回の藤波3位で、藤波はランキング4位のファハルドに4点差まで盛り返しているが、当面は、ファイナル進出が大きな目標。次は、またまたスペイン人の牙城であるバルセロナ大会となる。
順位 | ライダー | マシン | クォリファイ | ファイナル | ランキング (ポイント) |
---|---|---|---|---|---|
1 | アダム・ラガ | ガスガス | 2 | 5 | 1(36) |
2 | シェルコ | 7 | 14 | 2(29) | |
5 | 藤波貴久 | ホンダ | 15 | 26 | 5(18) |
6 | ドギー・ランプキン | 15 | — | 6(14) | |
3 | トニー・ボウ | ベータ | 21 | — | 3(25) |
4 | ジェロニ・ファハルド | ガスガス | 21 | — | 4(22) |
7 | ダニエル・マウリノ | ガスガス | 34 | — | 8(4) |

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