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ベータのファハルド登場
ガスガスからベータへの移籍が決まっていたジェローニ・ファハルドが、いよいよ年が変わってニューマシンとともに姿を現した。ラガに次ぐガスガスの秘蔵っ子として成長してきたファハルドだが、これまでとは別の、新天地を開拓することになる。
バイクトライアル(自転車)出身のファハルドだが、乗っていた自転車はメガモ。メガモはガスガス・HEBO系列の自転車メーカーだから、生粋のガスガスライダーだったということになる。
細身で、パワーがあるようには見えない体つきながら、戦闘的なライディングはトップライダーの面々をしのぐものを持っている。2005年には、ついにインドア世界選手権で初優勝し、世界の頂点への道を着々と進んでいたところで骨折、2005年シーズンは半ば治療に専念することになったのは痛かった。
2006年は安定して選手権を戦えたが、そろそろトップが見えてきたファハルドにとって、ラガのナンバー2に甘んじるのはむずかしい状況となってきたにちがいない。
ちょうどベータは、ボウがモンテッサへ移籍、フレイシャとはオフィシャルライダーとしての契約を結ばないこととなったから、両者にとって渡りに船の移籍となった。
ベータはすでに4ストロークモデルを発表しているが、当面ファハルドが乗るのは07年型の2ストロークREV-3。4ストロークは少し時間をかけて仕上げていくということだ。
ファジャルドは、今シーズンからの取り決めで、ベータ代表としてインドア世界選手権への参戦も約束されている。ラガの影に隠れて、ナンバー2の存在感が強かったファハルドにとって、2007年は大きな飛躍の年になるにちがいない。
*ファジャルドの呼び方について、今までファハルドと読んでました。スペイン語ではJをジャとは読まずにハと発音するのでファハルドなのですが、一方、カタルニア語圏のひとは、Jをジャと発音します。ジョルディ・タレスはスペインの他の地方だったらホルヘ・タレスになるわけです。だからファハルドだけスペイン語読みというのもへんなので、今日からえいやとファジャルドと読んでみます。そういえば、ファジャルドの自転車時代から日本での面倒を見ていた亜路欧の萩原さんも、ファジャルドと呼んでましたっけ。
*名前の呼び方はいつもたいへん困るのですが、藤田秀二さんが本人に直接聞いたところ「ファハルドだと言ってた。統一したい」と連絡してきてくれたので、根拠がなかったわけではないんですが、こちらもちょっとあやしいところがあったので、前言撤回してもとに戻します。新年早々お騒がせしました。