1月6日、フランスのシャンベリー(Chambéry)で開催されたトライアル・インドア・インターナショナル大会で、トビー・マーチンが優勝した。2位にトニー・ボウ、3位にガエル・シャタニュが入っている。
インドアトライアルといえば、Xトライアルがメジャーイベントだが、本来インドアトライアルは興業競技なので、FIMの世界選手権タイトルのかかるXトライアル以外にも、各国各地方で開催されている。これは1月中にフランス国内5個所を回るシリーズ。
今回参加したのは、マーチン(ホンダ・イギリス)、ボウ(モンテッサ・スペイン)、シャタニュ(EM・フランス)、ソンドレ・ハガ(ガスガス・ノルウェー)、ブノア・ビンカス(シェルコ・フランス)、ビリー・グリーン(スコルパ・イギリス)、テオ・コライロ(ベータ・フランス)、ヒューゴ・デュフレス(ガスガス・フランス)の8人。フランスのインドアだからフランス人が多くて半分の4人、イギリスが二人、スペインとノルウェーが一人ずつ、ということになる。
試合のシステムもXトライアルとは異なり、8人がセクショントライ、スピードトライ競争をおこなって決勝に。今回は決勝でマーチンとボウの両者がオールクリーンしたのでタイブレイクで勝敗が決することになった。ここでボウが1点をついて、マーチンの勝利が決まった。
マーチンは2023年Xトライアル後期戦からボウと同じファクトリーマシンに乗っているが、その最初のマドリッド大会で3位入賞を果たしているし、2022年にはラウンド1でトップスコアをマーク、ファイナルに進出してもいる。イギリス人はえてしてインドアトライアルは得意でないライダーが多いが、マーチンはインドアが得意なイギリス人のようだ。
この大会はタイトルがかかっていないし、ハイメ・ブストやガブリエル・マルセリもいない。この結果が公式戦にも反映されるとは思えないが、マーチンが次なる飛躍に向けて、大きな一歩を踏み出したのは確かだろう。
マーチンのマインダーには、かつて世界選手権のトップクラスにも参戦経験のあるアレックス・ウイグ(2009年T2、2006年T3世界チャンピオン)がついている。マーチンは2021年T2チャンピオンだ。
ちなみにこのシリーズは、このあと、こんなスケジュールで開催される。
写真はトビー・マーチンのFacebookからいただきました。
日付 | 開催地(いずれもフランス) |
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1月6日 | シャンベリー(Chambéry) |
1月12日 | モンペリエ(Montpellier) |
1月19日 | トゥールーズ(Toulouse) |
1月27日 | ストラスブール(Strasbourg) |