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ホンダの2024年活動計画

1月19日、ホンダが2024年のモータースポーツ活動計画を発表した。

トライアルについてはFIM世界選手権とMFJの全日本選手権の2カテゴリーについて、5人のライダーが発表されている。

FIM世界選手権(トライアルGPとXトライアル、ということになるだろうけれど)については、トニー・ボウとガブリエル・マルセリ。レプソルHondaチームの二人が計画の主役だ。

彼らが乗るのはスパークプラグがふたつついているファクトリーマシン(プラグがふたつついてるだけじゃなくていろいろぜんぜんちがうのだが、見た目の区別をつけるのはそこが一番)。2024年、ファクトリーマシンにはこの他トビー・マーチンにも与えられているし、2023年からはT2タイトルを狙うパブロ・スアレスもこれに乗っている(厳密には、最新型と少し型落ちがあるけれど、素人目には同じに見える)が、この二人は参戦計画のメンバーには入っていない。

全日本は、氏川政哉がチームを離れることになった。2023年は絶対王者の小川友幸と若手ナンバーワンの戦いで、しかもそれがチームメイト同士ということで注目の一番となったが、絶対王者に一矢を報いるには、なんらか変化が必要ということだったのかもしれない。氏川の去就についてはホンダの活動計画の範疇ではなく、今はまだ発表がない。

代わってメンバーに入っているのが浦山瑞希だ。浦山は2023年IAクラスランキング3位でIASにステップアップしてきた山形県出身の16歳。マシン名は小川と同じくRTL301RRとなっているが、浦山のマシンはスタンダードベース(プラグが1本)。IASルーキーの浦山としては、まずはその過激なセクションに慣れ、ワークスマシンを提供できる実績を積み上げることが必要になる。浦山がIA時代に乗っていたRTLは260だから、まずはスタンダードの300でもマシンの変化は小さくない。チームはこれまでのHRCクラブ荘内との関係を残しつつ、ホンダのメインチームであるTEAM MITANI Hondaと近い(というか実質的に同一?)のHRCクラブMITANI入りをしての参戦となる。

レディースクラスについては、2023年チャンピオンの山森あゆ菜が名を連ねている。チームはなしでプライベート参戦、マシンはモンテッサCOTA4RTとなっているところが、全日本の活動計画では新鮮。山森は静岡県の18歳。2連覇を目指して全日本3シーズン目を戦う。

浦山16歳、山森18歳。チャンピオン小川友幸を盤石のポジションとしつつ、若い才能を開花させるのが、2024年のホンダのトライアル活動計画のテーマのようだ。

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